2月のはじめに一週間ほどイスラエルへ行ってきたので、備忘録として。
海外出張はいつもANAビジネスと決めているのだが、今回はANAが得意じゃない経路ということもあってか、日程的にも金額的(ANA100万円、キャセイ35万円)にもキャセイパシフィックがダントツに便利だった。成田ー香港が約5時間、transitに3時間で香港ーテルアビブ・ベングリオン 11時間。香港空港のビジネスラウンジの豪華さは評判通り。担々麺も美味かった!ただし、キャセイの機内食はそこそこ。CAのきめ細やかさはやはり日系が一番だが、キャセイも中々良かった。ヨーロッパやアメリカの会社よりは格段に良い。今度からキャセイが増えそうだ。
イスラエルの入国はびびっていたほど厳しくなかった。ネットの情報通り、何しに来たとか、何日いるとか、どこに行くとか、一般的なもの。拍子抜けだった。空港から仕事のあるAkkoまでは電車一本で行ける。切符の窓口のおばさんの態度が異常に悪いのが腹立った。帰りの別の駅の窓口のおばさんもそうだったので、総じて親方日の丸的な企業はそうなのだろう。日本の国鉄だって昔はそうだったらしい。所要時間は2時間弱かかる。弱ったのは、網棚にスーツケースが入らず邪魔になること。見かねたイスラエル人のおばちゃんが「座席の後ろに入れるのよ」(全席ボックスシートなので座席裏にスペースがある)と教えてくれて、なるほどと。電車内WiFiあって、さすが電子立国イスラエル、と思ったのも一瞬で、つながりは非常に悪い。電車からの風景はちょっと汚いヨーロッパ、といった趣。左手に地中海がみえるが、それほど風光明媚という趣は無い。ときおり、兵服をきた若い男女が散発的に乗り降りする。男女徴兵制らしい。みな銃を普通に持っている。兵隊さんだからと行って、キリッとしているわけでは無く、かなりだらしなく席を占領していたり、とにかく締まりが無い。
Akkoは十字軍最後の砦として有名な古い街並みが残る世界遺産の町。自分のひまつぶしのひとつに、ポケモンGOを旅行先でやってポケモンをジムに置いてくるというのがあるのだが、あまりポケモンGOが盛んでは無いのか、置いてあるポケモンが皆一週間前から置きっぱなしになってある回転の悪いジムで、あっけなくジムを落として、弱めの(戻ってこなくても痛くない)ポケモンを5箇所おいてきた。結局これらのポケモンは1週間ほどかけてパラパラと戻ってきた。とても小さな町で、小一時間も歩き回ればあらかた行き尽くす感じ。それにしても猫が多い町だ。1分に1匹は必ず見かける。総じて人になれている。食事はどれも日本人の口にあいそう。中東、トルコ、地中海料理が混在。肉系も魚系も美味しい。一番良かったのは、昔の要塞の中に作られた博物館。これは必見。素晴らしかった。Akko自体は半日あれば十分隅から隅まで観光できる規模。
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四日間の仕事を終え、早朝テルアビブへと向かう。宿泊予定のVitalホテルに朝9:00に到着したが、とても上品かつ親切かつ丁寧に対応してくれる。そんなに高いホテルでは無いのだが、日本の高級ホテル並み。鉄道窓口のおばちゃんによる悪印象が吹き飛んだ。飛行機は翌朝なので、時間たっぷりあるので、エルサレムへ行くこととした。
テルアビブーエルサレム間は高速バスが山手線か中央線かというくらい頻繁に出ているので、とても便利。頻繁に乗り物に乗り降りするならラブカブカードを購入するのがお勧め。我々も初日に買っておけば良かったと後悔。イスラエルに何日もいて公共交通機関に乗り降りを複数回するなら、まずラブカブ!と声を大にしていっておきたい。日本のスイカのようなもの。旅行者は無記名式のチャージ式カードをその場で購入。バス、鉄道、路面電車に使える(種類はいろいろある)。1日フリー乗車のようなチャージの仕方もあるし、好きな金額のチャージも出来る。このあたり、実は地球の歩き方にはほとんど情報が無く、ネットでも詳細な説明を見つけられず、ちょっととまどった。
今回の旅で痛感したのは、地球の歩き方のイスラエル編は本当に必要な情報の精度が乏しいということ。観光情報よりも何よりも、テルアビブから空港への行き方とか、さっきのラブカブカードとか、もっと詳しく書いておいて欲しかった(最終日に困ることになった)。それから、「USドルが普通に使える」などと得意げに書いてあるが、普通に使えるのは現地通貨のシュケルです!!店頭やメニューの表示もシュケルのみ。USドルもつかえなくはない、といった感じ。特に若い人は使っていない様子で、レストランでUSドルで良いかと尋ねると、店の奥に行って、長老みたいなヒトが出てきて電卓をはじいて計算する、といった具合。とにかく面倒なのでシュケルを用意しておいた方が良いです。
さて、テルアビブーエルサレムは1時間ほどで到着。バスセンターからエルサレム旧市街までは路面電車があるが、歩いても30-40分ほど。色々問題がありそうな街だし、神妙な態度で行かないとダメなのだろうなと思っていたが、完全に観光地。暗さなどみじんも無く、治安も極めて良さそう。古い街並みの風情はとてもよい。エルサレム旧市街のハイライトはやはり嘆きの壁とイエスの墓だろう。嘆きの壁は男女分かれている。違う方に入ろうとするとおばちゃんに注意される。入口で頭のてっぺんにちょこんと乗せる帽子を配布しているので、必ず身につけて壁に向かおう。さすがにここは敬虔なユダヤ教徒が真剣にお祈りをしているので、神妙な顔をしながら記念撮影をする。神殿の中も入れるのだが、大行列だったので断念。オリーブ山にのぼることに。ここはかなり急な坂道。斜度20%はありそう。ロードバイクなら死ねる。ここからの見晴らしは素晴らしい。是非上ることをお勧めする。
オリーブ山を降りて違う門から再びエルサレム旧市街に入る。今度はイエスが死刑判決を受けて、十字架を背負って歩いたという道をたどることとした。この道、すごく神聖な感じなのかと思ったら、商魂たくましく店が建ち並んでいて、感慨にふけるような感じは皆無である。イエスが転んだ場所とか、おばさんが優しくイエスの顔を拭いてあげた場所とか(これは地球の歩き方がためになった)を確かめつつ、最後にたどりつくのがイエスの墓が中にある教会。ここがいわゆるゴルゴダの丘の場所。ここでも単なる観光客と敬虔なキリスト教徒の温度差はあるが、お互い無干渉なので争いごとはまったく起こらないので安心して見学できる。エルサレムは行って本当に良かった。キリスト教徒(あるいはキリスト教系の学校に通っていたが当時は全く関心なかった)の方や、世界史好きの方には非常に心に刻まれる街になると思う。
エルサレムに5時間ほど滞在してテルアビブへ戻る。バスが沢山出ているのであわてる必要は無い。しかも、バスは専用レーンを走れるので、渋滞知らずで快適。このバスの便利さは東京は見習って欲しい。そろそろこの土地の料理にも飽きてきたので、ラーメン屋を探す。海外出張の最終日近くはたいていラーメン家。各国のラーメン事情が知れて結構面白い。たいていそうだが、悪くないけど日本のラーメンの方が断然美味い。店に来てる奴らに日本の本物のラーメンを食べさせたいといつも思ってしまう。テルアビブ市内そのものは特に見所は無い。近代的なビルとモダンなレストランやフードコート。もっと市街地の方に行けば色々ありそうだったが時間的余裕無くテルアビブはこれにて終了。
ベングリオン空港は出国に時間がかかるので3時間前には到着しておきたい、というのがお決まりのネット情報なのでそれに従って余裕を持ってホテルを出発。ユダヤ教の安息日の関係で金曜の夕方から土曜日は公共交通機関は全休、というのは事前情報として知っていたが、ホテル出発は金曜の朝なので余裕をこいていた。ところが駅に行ってビックリ。空港行きの電車は動いていないという!何が金曜の夕方からだ!ふざけるな!google mapで検索してもバスを4回も乗り継がせるような経路しか出してこないのでおかしいなと思っていた。同行した同僚の「イスラエルの情報はきっとあまりないんですよ、電車一本で楽勝です」という言葉を信用した自分がバカだったと、深く後悔するのであった。こういう場合は乗り合いタクシーがお薦めらしいが、アラビア語しか書いていないのと、色々な場所を廻って人をピックアップしながら進むので時間が読めないという不安があり、タクシー乗り場へ。どこが先頭だろう?とマゴマゴしていると、アラブ人っぽいタクシーの運ちゃんがわらわらと寄ってきて、オレのに乗れと多分言っているらしい。結局声のでかいヒトにつられて乗ることに。順番待ちという概念が無いのだと知った。しかし、相手はアラブ人だし金銭トラブル怖いし、まずはきっちりいくらかかるか交渉を。ここでもデフォルトはシュケル。USドルしか無いというとしばし暗算して、交渉成立。50USドルで空港まで。まあ思ったほど高くは無かった。こういうときは必ずgoogle mapをonにして正しい経路を走っていそうか確認する。一度ニューヨークで空港の行き方すら知らないタクシーに乗ってひどい目にあったので、海外のタクシーは非常に緊張する。結局、20分ほどで到着してすこぶる快適だった。ただし、降りるときに「荷物二つ運んだから...60ドル」といわれ、面倒くさいし、荷物はとらわれの身になってるし、口論してもきっとらちがあかないので、おとなしく60ドル払った。ダメな日本人だ。ということで、こういうことを地球の歩き方に書いて欲しい!いったい著者は本当にイスラエルに旅行に行ったことがあるのか!
出国に時間がかかるのは、登場チェックイン前にイスラエルの警察官?らしきヒトが、一人一人質問をするからであった。結構ネチネチ聞かれて、どこに行った、何人できた、イスラエルに知り合いはいるか、名前は誰だ、どこに住んでいる、何をやっている、などなど。ノーベル賞学者の名前を出したが無反応だったので、無学な警察官だったのだろう。ビジネスだったので15分ほどで通過できたが、エコノミーは長蛇の列が遅々として進まない感じで、警察官のチェックを通過するだけで確かに1時間以上かかりそうだった。
仕事も終わったし、帰りは思いっきり羽を伸ばしてボヘミアン・ラプソディーを4回見た。良い映画だ。







