久々のアメリカ出張、実に10年ぶりです。4泊5日の完全一人旅です。備忘録として記しておきます。
過去、アメリカに行く度に遭遇したネガティブな体験(空港でキャリーケース破壊される、ダブルブッキングで乗れない、空港までの行き方を知らないタクシーをホテルマンに呼ばれた、チップが少ないと怒った中華店員に走って追いかけられた、釣り銭でないようにスーパーのレジで端数を出しているのに突き返され大量の釣り銭を渡される、などなど)を思い出すと、アメリカよりもヨーロッパを優先していたのですが、今回は知人に頼まれたので仕方なく、低いテンションでアメリカ・ケンタッキー州のルイビルへ向けて出発しました。
シカゴ経由でルイビルへ
キャリーケース破壊の件以降、二度と手荷物を預けないことにしています。着替えは1日分のみで、20L程度のザック1つで余裕です。欧米は部屋が乾燥しており、洗濯しても翌朝には乾いているので、最近では何泊だろうが、普段の通勤と大差ない格好で出張に行くようになりました。飛行機は悪夢のUnitedは避けたいので、ANA-UnitedではなくJAL-Americanです。JALの方がかなり安かったこともあります。ESTA申請をして準備完了です。
羽田第3ターミナルから出国です。最近はonline check-inしてモバイル搭乗券で搭乗できるので、保安検査と出国審査に要する時間だけケアしておけば良いはずですが、昔ながらの慣習で2.5時間前には空港に到着しました。空港到着後Faceパスを登録すれば、行列に並ばずに保安検査場に入れて便利でした。
保安検査では、パソコンは出さなくて良くて、ベルトも外さず、靴も脱がず、とずいぶん楽になりました。出国審査も自動ゲートでパスポートを読み取らせて、顔写真を撮ってもらうだけです。15分程度で完了したので、羽田なら1時間前到着でも余裕かもしれません。時間を持て余したのでSakuraラウンジへ。Firstクラス用ラウンジに行って追い返されたのはご愛敬。
JAL運行便なので落ち着いて仕事が出来ます。CAは半分は中華系でした。英語が堪能だからか、日本人のなり手が減っているのか。しかし、サービスはJAL品質で良かったです。でも映画が古かったかな。コストカットですかねぇ。
11時間のフライトの後、シカゴ・オヘア空港に到着です。旅慣れた同僚から、シカゴの入国審査はとても時間がかかるから乗り継ぎ便は3時間以上開けた方が良い、とのアドバイスに従いました。しかし、タイミングが良かったのか、我々の便以外の到着客がおらず、10分ほどで通過です。この手の審査の不効率さもアメリカのうんざりするところだったので、拍子抜けです。ラッキーだったのでしょう。
入国審査後は、いったん保安区域外に出て、乗り継ぎ便のターミナルにシャトル電車で移動し、もう一度保安検査を受けます。しかし、ここでは大行列。30-40分ほど並んでようやく通過です。保安検査通過に1時間はみておいた方が良いでしょう。ということで、乗り継ぎ便は2時間以上開けた便にすると心の安寧が保たれると思います。
シカゴ−ルイビルは1時間程度のフライトです。American航空なので、CAはアメリカ人に変わりましたが、明るく親切でいかにも善良なアメリカ人という感じです。ますますANA-Unitedからは遠ざかりそうです。なぜか予定より30分も早くルイビル・モハメド・アリ空港に到着しました。18:00なのに昼間のような明るさです。
初Uber
ダウンタウンまでは公共交通機関はないも同然なので、人生初Uberです。自分の情報をあらかじめアプリに登録しておきます。行き先を入力して依頼すると、自動車のクラスを選べる画面になります。一番安いのでもCR-VとかRAV4が迎えに来るので十分。選択すると、ドライバーとその評価、クルマの写真・車種・ナンバー、料金とともに、何分後に到着するかが表示され、さらに迎えに来るクルマの現在地がリアルタイムに地図で表示されます。なんという合理性!これがアメリカの良いところです。
帰りにもUberを利用しましたが、いずれも、依頼して5-6分後にはピックアップに来てくれましたし、ドライバーも紳士的な人たちで、何の不安もなく利用できました。変なルートを通ったりするとすぐに運営側にバレるそうです。日本のタクシーがひどく後進的に思われます。日本でも人格的にも能力的にもダメな運転手がたまにいますが、そのような人が淘汰されない仕組みなので、こればかりはアメリカの方が圧倒的に良いと思いました。
興味深いアメリカ人の気質
たまに海外出張するときに数日触れるだけの印象なので、どの程度的を射ているか全く自信がないのですが、個人レベルでは挨拶好き、フレンドリー、親切、おせっかい、強い正義感、というのがおおよそ当てはまるように感じています。その一方、組織として任務を臨機応変に達成する、というのがとても苦手のように思われます。この点は日本人とは逆で、日本人は個人レベルでは親切でもないし、気も利かないのに、組織レベルで動くときには親切かつ気が利くヒトに変わります。外面がいいのでしょうね。
今回の出張で驚いたのは、アメリカ人の環境意識の高さ。マイボトルをほぼ全員持参しているし、資料はすべてPDFファイルでやり取りされて紙の配布物は一切無し。その一方で、冷房は寒いほど利かせているのですけどね。まあ、それでも半袖半ズボンの人も何人かいたので、それ以上調節しようがない人達に合わせたと考えれば合理的ともいえます。
ルイビル観光
6月はサマータイム、日没が21:00なので、会議が終わってもしばらく明るいので、外を散策します。いつもはスーパーマーケットによって、水をガロンで買うのですが、ダウンタウン中心部にはスーパーが見当たらない!うーん、皆クルマで郊外に買いに行っているのかな。しかし、ルイビルは水道水が美味しい、と評判らしいので、結局水は買わずに済みました。格別に美味しい、とは思いませんでしたが、クセのない水で、4日間飲み続けて何の問題もありませんでした。
ルイビルで有名なのは、ケンタッキーダービー開催地、ケンタッキーフライドチキン発祥の地、バーボンの生産地、モハメド・アリの出身地、野球バットの大生産地、といったところか。
ルイビルのバットの博物館は無料でみられる範囲でも結構楽しめました。名選手の使ったバットがずらり。お土産でバットを売ってますが、さすがに使い道がないのでパスです。モハメド・アリ博物館は行きませんでしたが、行った人に聞いたら楽しいようです。晩ご飯に、本場のフライドチキンでも食べようかと、KFC Yum! Centerに行きましたが、すでに閉まっていました。しかも、フードコートみたいなところだと勝手に思っていたら、バスケットボールの競技場のようです。美味しそうな名前をつけるから勘違いするじゃないか!
しかし、フライドチキンよりルイビルらしい食事が、Hot Brownという、七面鳥の胸肉を使ったオープンサンドイッチ。発祥の地というBrownホテルに予約していただきました。うん、美味しいです。ローカルビールによく合います。ついでにバーボンもおすすめを教えてもらい(樽熟成を二回繰り返した”ダブルバレル”の安いやつ)、十分にルイビルの食事を堪能しました。
ルイビルで最も印象深かったのは、ダウンタウンのすぐ北側を流れるオハイオ川沿いを歩くriverwalk trail の散歩でした。特に、夕日が沈むころは絶景と言っても良いでしょう。しかもその時間帯は、ちょうど子育て中のカナダガンの群れが岸へ上がって餌を食べ終わって川へ戻ろうとするときで、えも言われぬ美しい光景でした。ダウンタウンから30分ほど歩くと、歩行者専用の橋があり、オハイオ川を渡って、向こう岸のインディアナ州へ行くことが出来ます。このルートがお気に入りで、連日往復2時間くらい散歩していました。おかげで晩ご飯を食いっぱぐれて、緊急用にもってきた尾西のご飯を食べてつないだことも。
ルイビルから東京へ
帰りもAmerican-JALでシカゴ経由です。なぜかこちらはonline check-inしてもモバイル搭乗券はルイビル-シカゴ分しか取得出来ず、結局プリントアウトしてもらうことに。保安検査はルイビルの空港の1回だけでした。シカゴでも検査があるかと勘違いして、バーボンを買わなかったのが痛恨です。このあたり、旅慣れてなさが露呈してしまいました。
この保安検査がやはり最大の関門で、大行列で1時間ほどかかりました。途中、二列に分かれ、各列一人の審査官、と思いきや、片側は1つの列を担当、もう一方は両方の列を交互に呼ぶという、訳の分からないやり方で、当然進み方に大きな差が。並んでいる方も呆れているものの笑って許しているあたり、いかにもアメリカだなぁという感想です。検査は厳しく、昔ながらの、ラップトップ丸出し、靴脱ぎ、ベルト脱ぎ、おまけに金属を何も身につけていないのに、体中をまさぐられました。こんな具合なので、遅々として進まないのです。うんざりですが、航空機テロを経験した国なので仕方ないですね。
シカゴは大空港なので何か買えるだろうと思っていたのですが、免税店は意外にも貧弱で、GODIVAとかバランタインとか、どこでも買えるようなものしかなく、食指動かず。もうちょっと免税店頑張れば良いのに、と思うのでした。結局、お土産何も無しで帰国してしまいました。
羽田到着後はいつもの税関ですが、今回は紙に手書きででましたが、やっぱりwebで事前申請していた人達より早く通過できました。何とかすれば良いのに。
以上、久々のアメリカでしたが、印象が好転する出張でした。やっぱり自然が豊かな方がよいですね。




