夏休みを利用して、2泊3日で

1日目:椹島→千枚小屋(テント泊)

2日目:→荒沢岳→赤石岳→赤石岳避難小屋(小屋泊)

3日目→椹島

の南アルプス南部周回縦走をしてきました。標高が上がる前の酷暑、テント泊、気持ちの良い稜線歩きから一転の暴風雨、予定外の小屋泊など、短期間に様々な体験をしました。南アルプスの山行記録などはweb上に溢れているので今回は省いて、自分の備忘録も兼ねて主に準備について書き残しておきたいと思います。ただし、私は登山初心者でアルプス縦走も今回初めての体験であったことを最初に述べておきます。それを踏まえてご参考にされると良いかと思います。

◎ないと死ぬ、○強く勧める、△お好きに、という印をつけて私感を述べていきます。

 

まずは登山でいう三種の神器から。

◎ザック

 今回はテント泊なので、小屋泊の場合と比べると、テント(3人用で3.5kgくらいか)、寝袋、ダウン上下、自炊用食糧、クックウェアが余計に必要で、2泊3日だと60L前後、荷物重量10~15kg程度になるのが標準的とされています。今回はベテランお師匠さんと2人でテントを分散して運びます。お師匠さんは定番オスプレイの75Lザックで15.5kg、私はこの山行用に用意したミステリーランチのRadix47のザックで13.5 kgのザック込み重量となりました。当日はこれに水が各々4kgプラスされます。小屋泊なら10kg以下に出来たと思います。

 Radix47は容量45Lとされていますが、外ポケットがかなり活用できるので、実質は55L程度の容量がありそうで、2泊3日のテント泊には十分。1番良かったのが、背面長が無段階に調節でき、各個人の身体に合わせてバッチリ調整でき、今回もストレスをほぼ感じませんでした。さすが背負い心地に定評のあるミステリーランチだと心底惚れました。

雨に備えてザックカバーも必須です。

 

◎登山靴

 モンベルのアルパインクルーザー800を愛用しています。滑り止めソールが超優秀で、性能的に申し分なく価格も安心という、コスパ最強モンベルの真骨頂といっても過言ではない、テント泊縦走用のハイカット登山靴です。「アルプス縦走もローカットシューズでOK」と喧伝されているYouTuberの方もちらほらみかけますが、特に私のような初心者は足首保護・歩行安定性の観点から、ソールのしっかりしたハイカット登山靴を強く勧めたいと思います。重い荷物を背負っての連続する岩場など、足首をひねりそうな場面はいくらでもあります。まあ、ローカットで縦走したことないので、あくまでも想像に過ぎませんが。

 

◎レインウエア

 これもモンベルのゴアテックス製品、トレントフライヤーを揃えました。夏のアルプス縦走では、一度くらい雨に降られるのは当たり前と考えておいた方が良いそうです。雨が降らなくてもウインドブレーカーとしても使えます。今回、2日目の午後に暴風雨の中4時間歩き続けるという苦行もあったのですが、乗り越えることが出来ました。レインウェアを着て激しく運動すると汗でグチョグチョにならないかと心配されるかもしれません。全くその通りで、ゴアテックスの透湿性能を活かして、発汗と透湿の量が平衡を保てる、汗をかかないくらいの強度で歩くことが大切です。今回の暴風雨で雨具がなかったら、雨と風で身体から大量の熱を奪われて、多分死んでました。雨具の重要性をヒシヒシと感じた山行でもありました。やっぱり命に関わるものは安全安心のモンベルですね。

 

お次は歩行時に必要なものの紹介です。

◎服装

 基本的に着替え無しで3日間過ごします。そのために最も良いのが強力な防臭効果を持つウール製品です。化繊だと、防臭を謳っていても丸1日分の汗を吸って乾くとやはり臭いますが、ウールは本当にビックリするほど臭いません。今回は、上は100%メリノライト半袖Tシャツ(山と道)、下はジオラインクールメッシュトランクス(モンベル)に、DW 5ポケット長パンツ(山と道)、靴下はメリノウールトレッキングソックス(モンベル)。

 メリノウールは速乾性は劣るのですが、その割にはなぜか汗冷えしにくいといわれており、実際その通りでメリノウールの優秀さをヒシヒシと感じました。毎日洗濯できるor着替えるなら化繊Tシャツで良いのでしょうけどね。

 山と道というブランド、一般的にはUltra Light系かつビジュアルにこだわる意識の高い人が使っている印象が強いかと思います。オンライン発売開始1分後には売り切れてしまうほど大人気です。私もどれほどのものか試したくて、不人気色で売れ残っていたものを買ってみて試したのですが、DW5ポケットパンツ、実に素晴らしかったです。標高が1000m程度だと、真夏だとさすがに暑くて膝上までまくり上げられればいいのに(無理でした)と思いましたが、暑くなりすぎない薄さでありながら強度もあり、汗をかいても膝上げの引っかかりが支障を来すほどにはならず(ストレッチ性がほぼないので、直角以上に上げようとすると気にはなります)、標高が上がって下半身に汗をかかなくなったらさらさらの着心地がかなり良かったです。パンツの右脇に備えられたスマホ用ポケットやカラビナをつけられるループも優秀で、歩行に全く支障を来しません。評判は伊達ではなかったですね。最初は、短パン+タイツが良いかもと考えたのですが、疲れた身体で窮屈なタイツの脱ぎ着をすると間違いなく足を攣りそうなので、今回は長パンツを選択したのですが正解でした。

 山と道製品でいえば、今回は肌寒いときに羽織れるようにバンブーシャツも持参しました。標高2500mを超えると朝は肌寒く、バンブーシャツを羽織っていたのですが、歩き始めて数分と立たないうちに暑くなって脱ぎました。日焼け防止に着るにしても暑すぎるように思います。今ひとつ使い方が分からないまま今回は終わってしまいました。夏はもう一段階薄手のULシャツの方がよかったのでしょう。バンブーシャツは秋くらいにちょうど良いのかもしれませんね。

(2024.8.25追記)

 山と道のDW5ポケットパンツを絶賛したばかりですが、実はお尻の部分がかぎ裂きしていることに気づきました。裂け方から予想するに、何か突起物に引っかけてしまったのだと思います。薄い生地を使った軽量さを大きな売りにしているので、遅かれ早かれこうなることは仕方ないとはいえ、引っかけたという思い当たる節もなければ、藪漕ぎもしていないし、尻餅もついていないし、洗濯するときは単独でネットに入れていました。穏やかな山行をわずか7回しただけで、18,500円のパンツがパーになるのは庶民にはあまりに痛手なので、次からは多少重めでもしっかりした生地のものを買おうと思います。ULものの耐久性の低さが勉強になり、良い経験でした。山と道の修理部があるようなので、修理がどんな感じかも体験してみようと思います。

 

○予備服装(=テント場での着替え)

 着替え無しとはいえ、当初の服が破れて着られなくなってしまっても裸で歩くわけにはいきません。なるべく軽量、かつ行動着として使用可能な上下の服装を予備として持っておいた方がよいでしょう。行動着としての出番がなくても、テント場あるいは山小屋での着替えとしても使えるので無駄にはなりません。靴下も予備に一足用意しましょう。

 

△帽子

 帽子の目的は日よけが主で、汗止めとしての効果もあるかと思います。つばが前方だけにあるキャップと全周にあるハットに分けられます。私は、つばが真ん中で折り曲げられるカリマーのfolding capを愛用しています。使わないときにポケットやザックに突っ込むのにとても便利です。日よけ目的だとハットの方が効果的に思えますが、今回暴風雨に遭って、帽子はcapに限ると確信しました。ひとつは、雨具のフードをcapごと頭に被ることができ、capのつばが雨よけになって視界を守ってくれることです。特にメガネをしている場合は顕著です。あごひもはつけてなかったのですが、意外に強風に飛ばされそうな気配はありませんでした。ただ、帽子は必須かといわれれば、ヒトによってはタオルを頭に巻いたり、何もつけなかったりで済ませているので、人それぞれという感じです。

 

○ストック

 長距離縦走には必須と言っても過言ではないでしょう。もちろん、ストックがなくても上り下りできますが、ストックを使うことによって脚の消耗を相当セーブすることが出来、結果的に安全な山行に大きく寄与しているといえるでしょう。私はモンベルのULフォールディングポールを使っています。超軽量かつ3つに折りたためてコンパクトになるので重宝しています。強度も不満ありません。一般的に、ストックの長さは、登りでは短く、下りでは長くするのが理に適っていると言われていますが、このストックは長さを調節できないのが欠点かもしれません。ただし、手のグリップ範囲が広く、持つ場所を変えることで対応可能でもあり、私は特に不満はありません。自分の歩行スタイルがもっとしっかり定まってから最適なストックを選び直したら良いと思っています。

 

△手ぬぐい

 なんとなく汗止めとして首回りに巻いていますが、古典的な日本手ぬぐいの肌触りはとても好きなのでいつも使っています。軽いし、洗ってもすぐ乾くのも良いですね。吸水速乾性で言えばマイクロファイバータオルも機能的には良いのでしょうが、このあたりは肌触りの好き嫌いで。

 

△日焼け止め・リップクリーム

 今回は塗り忘れて、真っ黒に焼けてしまいました。日焼けを気にするなら必須!

 

△サングラス

 今回はまぶしい場面もなく使用せず。というか私は通常メガネをしているので、UVはこれでほぼ100%カットできるのです。裸眼やコンタクトのヒトは将来の白内障予防のためにサングラスをした方が良いでしょう。

 

△虫除け・熊スプレー

 ハエやアブが耳のそばでブンブンすることに慣れていれば虫除けは不要でしょう。ただ、あまりひどいと目、鼻、耳、口とあらゆる穴に飛び込んでくるので、そのような場合は虫除けがないとさすがに耐えられません。

 熊スプレーは、周辺に熊が現れたという情報がなければなくても良いかもしれません。一応、熊鈴ともども持参しましたが、とっさに使用できる自信はありません。

 

登山は相当なカロリーを消費するので、補給はとても大事です。水。食事・行動食について紹介します。

◎水

 水がなくなれば死んでしまうという恐怖心があり、いつも多めに持っていっては結局飲まなかった、と捨てるのが私のいつものパターンで、いまだに必要な水の量が正確に見積もれない未熟者です。山アプリなどに水場情報も載っているのですが、万が一涸れていたらどうしてくれるという心配もあり、ガッツリ必要量を持っていきました。登山中に必要な水分量の目安は、(体重+荷物)× 5× 行動時間といわれています。今回は85x5x7で約3L、これに加えて調理用1Lで、計4L運びました。実際は、南アルプスは水場の水量も豊富で、山小屋でも水を使い放題だったので、結果的には1.5Lも持っていけば間に合ったのですが、心配しながら登るのは嫌ですよね。水は定番のPlatipusに入れて運びました。

 行動中にこまめに飲むボトルも必要です。定番はナルゲンボトルだったり、ペットボトルをそのまま使う人や、ハイドレーションシステムも多いですが、私が愛用しているのは自転車乗りがよく使うELITEのFLYボトルです。ソフトボトルで、側面を押せば飲み口から楽に水が飲めます。登山でも流行っても良いと思う逸品なのですが、あまり広まっていないようです。

 

◎クッカー・ガスバーナー

 自炊するためには調理用の鍋、スプーン・フォークor箸、バーナーが必要です。

 山での自炊は経験が少ないのですが、モンベルのアルパインクッカーソロセットで困ったことはありません。バーナーはSOTOのマイクロレギュレーターストーブウインドマスターという、風に強く、弱い火も安定して出せる優れもの。パリオリンピックの聖火リレーのトーチでも名を挙げた日本が誇る企業です。スプーンとフォークはダイソーの折りたたみのもので全く文句なし。最近ダイソーのアウトドア商品の充実ぶりは刮目に値します。メスティンも買ったのですが、こちらは余裕がある山行のときに料理を楽しむために使いますかね。

 

◎食糧

 自炊用の食料ですが、出来るだけ軽いもの、つまり乾燥した食品が良いです。今回は持っていったものは、ママーの早ゆで&長さ2/3のスパゲティと、尾西のごはんシリーズ。早ゆでパスタは2分でゆでられ、ガスの節約にもよいです。味も通常のスパゲティと遜色ありません。ただし、テント内でペペロンチーノを作るとニンニクの匂いが充満するので、同行者に先に同意を取りましょう。尾西のアルファ米は白いご飯だけでなく、チキンライス、ピラフなどなど様々な種類があります。ただ、熱湯15分、水で60分以上かかるので、気長に準備する必要があります。ある人の話では、長くつければつけるほど美味しいとのことで、朝出発前に水を入れておいて、晩ご飯に食べるそうな。師匠はチキンラーメンを持ってきており、こちらもお湯をかけて3分なのでお手軽です。飽きが来ないように、焼き鳥などの缶詰や、レトルト食品も1-2個あってもよいでしょう。

 意外だったのは、いっぱい運動してお腹空くからパスタは一回200gは食べるだろうと思っていたら、疲れすぎて食欲がないという事態に。結局最後の晩ご飯はおつまみとして持ってきた柿の種だけでした。

 

◎行動食

 朝と晩は自分で調理して食べますが、その間の歩いている最中はこまめに食べます。私のいつもの行動食は一袋4〜5個入りの小アンパンとミニ羊羹。こういうとき甘いものは美味しいですね。アミノ酸補給と塩分補給も重要です。アミノ酸は定番のアミノバイタル、塩分補給は定番の塩飴。今回はメダリストの塩ジェルを試してみましたが、摂取しやすくて良かったです。その甲斐あってか、足を攣ることもなく無事でした。ラムネはグルコースが90%以上なので、ハンガーノックを起こしそうなときに食べると回復します。美味しいので何でもないときにも食べてしまいますが。痙攣止めの芍薬甘草湯(コムレケア)もすぐ服用できるように用意しておくと良いでしょう。

 

その日の最終目的地に到着すると、最初にテントを張ってくつろげる態勢を作ります。ここからはテント生活の用品の紹介です。

◎テント

 今回はプロモンテの三人用のテントを使いました。吊り下げ式ダブルウォールで簡単・安心仕様です。アンダーシートも敷きます。風がそれほど強くなかったので、ペグ打ちは2本にとどめて、あとは周りの大きめの石で固定するので十分でした。夜に明かりをつけると虫があっという間に寄ってくるので、テントの開閉は速やかにしなければなりません。黄色は虫が寄ってきやすくて、緑は寄ってきにくいのだとか。

 

◎寝袋・寝袋カバー・マット

 夏とはいえ、0℃対応のダウンシュラフがあったほうがよいでしょう。暑ければ使わなければ良いだけですが、寒いのは耐えられません。私はモンベルのダウンハガー900#2という、冬期にも使用可能なものを使っています。職場で徹夜する際の仮眠にも使ったりして、実は色々な場面で使えます。ダウンは水に濡れると保温機能が失われてしまうので、テント内に水が入ってくるような雨に備えて寝袋カバーも準備が必要です。

 テントの床は薄いビニールシートがあるだけなので、地面のゴツゴツや冷たさが伝わってきます。安眠するためには寝袋の下に敷くマットがあったほうが良いです。マットは空気で膨らませるものや、広げるだけで使えるものなど、いくつかタイプがあります。空気で膨らませるものはコンパクトに収納でき、寝心地が良い一方、穴が開いてしまうと使い物にならないというリスクがあります。折りたたみ式は嵩張るけど壊れる心配がなく、準備片付けが一瞬で終わるので荷物の邪魔になりさえしなければ気楽に使えます。私はNEMOのスイッチバックを使っています。元々180cmのものですが、嵩張りすぎるので120cmの長さで切って使っています。テント内では枕は衣類、足はザックの上において寝れば十分な長さです。 

 

◎ヘッデン

 頭につけるヘッドライトのことをなぜかヘッデンと呼びます。山の中は当然真っ暗なので、夜動くときには明かりが必要です。比較的安全なテント場周辺ではスマホのライトでも問題ないかもしれませんが、夜中に山行しなければならなくなった場合には片手にスマホを持って歩くわけにはいかないので、ヘッデンは必須です。これもモンベルの充電式のものを使っています。テント周辺で使うくらいなら、余裕で電池はもちます。

 

○防寒着

 念のためにダウンの上下を持っていきましたが、それほど寒くなかったので結局使いませんでした。ただ、まだ厳しい状況に遭遇していないだけなので、一般的にいわれているとおり、持っていくのが安心かと思います。ダウンは膨らむと大きいのですが、軽いし、ギュウギュウ押せば小さくなるし、実はたいした荷物ではありません。夜に天体観察したいなら必要でしょう。洗濯機で洗えるユニクロのULダウンでOKです。最近はオクタやアルファなど軽量のフリース素材も出てきているので、それでも良いかもしれません、お高いけど。

 

○着替え

 やはり寝る前には汗だくになった身体を拭いて、きれいな服で寝たいと思うもの。身体は手ぬぐいを水で濡らして拭けば十分さっぱりします。水が使えないところでは、市販のボディーシートがあると便利かもしれません。水が制限なく使用できるところであれば、着替えた後、着てきた行動服を洗濯して干しておけば、メリノウールといえども翌朝にはほぼ乾いています。私はモンベルのウイックロン長袖Tシャツと長パンツに着替えていました。

 

△サンダル

 テント場周辺を歩くのにいちいち登山靴を履くのは面倒なので、あると便利です。でもその程度なので余裕があれば。モンベルのソックオンサンダルを持参しました。

 

○耳栓orイアホン

 個人的には必須です。同行した師匠のいびきが大きいこともありますが、そうでなくても周囲のテントがうるさい、風の音がうるさいという場合もありえます。今回初めて、AnkerのSoundcore Sleep A20という、いわゆる「寝ホン」と呼ばれるものを使ったのですが、寝るまではiPhoneの音楽を流して、寝入ったことを感知すると小川の音やホワイトノイズなど睡眠を邪魔せず周囲の音をシャットする音を流してくれて、すこぶる快適でした。

 

△酒とつまみ

 山の天気は夕方になるにつれ悪くなりがちで、明るいうちに行動する方が安全なことから、15:00頃までにはその日の山行を終えることを目標に予定を組みます。順調に山行が進むと13:00にはその日の予定が完了してしまったりするので、結構な時間を持て余しがちです。山小屋にはビールなど売っているので、金にあかせてそれを飲んでも良いのですが、アルコール密度の高いウイスキーをスキットルに詰めて持ってくると手軽にいい気分になれます。スキットルもダイソーで売っています。おつまみお好きなものを。柿の種はカロリーも結構あって行動食としても優秀なのでおすすめです。

 

△歯ブラシ

 持っていきましたが、疲れていて使いませんでした。二泊三日くらいなら歯磨きしなくても多分平気です。

 

◎常用薬・湿布

 いつも飲んでいる薬は忘れずに持っていきましょう。また、私は腰や膝に少し不安があるので、寝る前に湿布を貼っておくと断然翌朝ダメージが軽減しているので、欠かせません。

 

◎財布・100円硬貨

 財布も持ってこない人はいないと思いますが、今回予定外の小屋泊をすることになり急遽現金12,000円必要になりました。山はなお現金主義です。その他、素通りの小屋利用者はトイレ100円などあるので、100円硬貨も多めに持っておくと良いでしょう。

 

◎スマホ・モバイルバッテリー

 最近ではほとんどの人がスマホで登山アプリを参考にしているのではないでしょうか。紙の地図を持っていくことが強く推奨されていますが、スマホが見慣れているので、電池切れにならないようにモバイルバッテリー必須です。スマホは機内モードにしておくと、電波を探しに行かないのでバッテリー持ちが良くなります。今回はiPhone 15 proとApple Watch Ultra2を使用、YAMAPとヤマレコで行動記録を取りながら、電波が入りそうなところではポケモンGOとピクミンを起動して、ポケストップ回したり、キノコ狩りをしたりして、10000mAhのQi2対応モバイルバッテリー2個持ってきて余裕でした。1個だと足りませんでした。15000mAhあれば十分だった感じです。ポケモンなどをしないのであれば、10000mAhで十分なはずです。

 

最後に、ザックへのパッキングです。

 よく言われているように、軽いものを下、重いものを上かつ背中寄りにします。荷物の重心を上方かつ身体側に寄せたほうが歩行が安定するからです。また、絶対濡れてほしくない寝袋、着替え、電化製品はビニール袋に入れてからザックへ入れます。ザックカバー、レインウェアは雨が降り始めたらすぐに取り出せるように、ザックの外ポケットに入れておいて正解でした。折りたたみマットは横向きにしてザックの下に取り付けるか、縦向きにしてザックの側面に取り付けるかですが、横向きだとザックの左右よりもはみ出して歩行時に予期せぬ衝突をしてバランスを崩す恐れがあるので、縦向きが良いと思います。平原歩くなら横向きで問題無いでしょう。テントのポールやストックは外のサイドポケットに入れておきました。いや、Radix47本当に申し分ないザックでした。

 

以上、この2泊3日で学んだノウハウでした。