ファイルNo,636 CB750F(RC04)にXJR1200足回りフィッティング
UPS-TAKU 大塚です。
まず業務連絡です。
7月1日よりヤマハ純正部品の価格改定が行われます。
どのくらい値上げされるのかは不明ですが
当店では代理店を通す関係上
週明けの24日が値上げ前の最終発注となります。
純正部品の価格改定に伴い
当店のオリジナル商品で純正部品を使っているものも
価格改定となりますのでご理解頂ければ幸いです。
<改定される主な商品>
※TDR(2YK)に2XTや3XCなどのホイールをボルトオンさせるキット。
※3HMや1KTに3XCのフロントホイールをボルトオンさせるキット。
※ステムアンギュラベアリング関連
尚、ブレンボキャリパーやマスターシリンダー等、
定番の商品も6月1日から価格改正が行われています。
それから明日23日は法事のため個人的にお休みを頂きます。
UPS-TAKUの電話は私の携帯へ常に転送設定となっておりますが
タイムリーに対応できない場合は
着信履歴を見てかけ直しますので宜しくお願い致します。
※非通知設定で連絡を頂いた場合はスルーします。
それでは本題です。
CB750F(RC04)に
XJR1200の前後足回りをフィッティングさせるオーダーです。
定番ではありますが、パーツの個体差や
型式(ZからC型まで)の違いによって加工方法は微妙に異なったりします。
過去の事例と一致していない場合もありますが
予めご了承下さい。
↑XJR1200の純正ステムです。
CBの純正ステムベアリングを上下とも使用する場合は
ステムシャフトのワンオフが必要となりますが
(アッパーベアリングの内径が異なる)
アッパーベアリング内径はXJR1200のままで
ベアリングレース外径がCB750Fにマッチする
工業規格品のテーパーベアリングが存在しますので
今回はそれを使用します。
ただし、そのベアリングを使用した場合には
CB750Fのダストカバーが使えずXJR1200の物を使います。
完全なシーリングはできませんので
ご了承頂く必要があります。
↑続けてトップブリッジの加工です。
(画像は加工後)
今回はCB750Fの純正メーターをボルトオンさせる
ためのステーも製作しますが
XJR1200トップブリッジのメーターステー部と
キーシリンダーステー&ガイドをカットし
〇〇に座面を作ってネジ穴を開けます。
↑ステーを製作しました。
↑トップブリッジは納品後にリペイントされる予定です。
続けいてヘッドパイプ側のストッパー加工です。
↑ノーマルのストッパーを切り取って面出しします。
↑ハンドルロックのストッパーも切り取って面出しします。
因みにこのストッパーは入庫時点で内側に変形していました。
↑フレームにダミータンクを乗せてステムの切れ角を決めます。
ケーブルガイドに当たる手前でストッパーを効かせる様にします。
↑上も面出しが終わりました。
↑現物合わせでスチールプレートから製作したストッパー。
↑溶接完了。
↑溶接完了。
続けてスイングアームの加工です。
今回はお持ち込み頂いたオーリンズサスが使える様に
サスマウントを新設します。
↑まずはXJR1200のマウントを切除
↑ここからグラインダーで少しずつ削って行きます。
グラインダー削りすぎると修正できませんので要注意。
↑続けて鉄ヤスリでカタチを整えて行きます。
↑最後にペーパーヤスリを使って下地完了。
アルミの粉塵まみれで時間もかかる作業ですが
根気よく進めるしかありません。
↑続けて市販のマウントです。
このマウントは元々スズキのカタナ用ですので
最期に圧入するホンダのブッシュに合わせて
幅詰めを行いました。
※今回お持ち込み頂いたサスペンションが
ホンダ用なので・・・
↑この位置で溶接しますが
タイヤの外径差を考慮してもノーマルより車高は高くなります。
↑ホンダ純正のブッシュです。
スイングアームは納品後にバレル研磨されるそうですので
当店で圧入は行いませんが
この圧入はそれなりに大変だと思います。
↑ピポッドブッシュ(パイプ)はXJR1200の純正新品を取り寄せ
幅詰め後、ワンオフしたインナースペーサーを装着しました。
インナースペーサーは左右独立させたものです。
↑ダストカバーと合わせるとこんな感じで
φ16mmのピポッドシャフトが使えます。
↑XJR1200のスイングアームですが
ダストカバー内面にピポッドブッシュが直接当たるタイプです。
←の部分の凹ができていますよね。
このダストカバーの素材はそれほど強いわけではありませんので
本来であればダストカバーとブッシュの間に
より強度の高いシムを仕込んで
ダストカバーの摩耗や変形を避けるのが
最も良い方法だと思います。
その場合はアームピポッド部の幅詰めも必要となりますが
お客様のご要望その他諸々で加工方法も変わりますので
ここではこれ以上書きません。
いずれにしても今回の仕様ではダストカバーを
新品に交換される事をお勧めします。
↑チェンガイド 〇部分を削ります。
↑完了。
ピポッドベアリングは取り外した状態で納品します。
↑お持ち込み頂いたリアサスのバンプラバーが
経年劣化で砕けていましたので
一度スプリングを外し新たなダンパーを取り付けました。
長くなりましたがこれにて終了!!
誤字脱字ご容赦下さい。