ファイルNo,631 RZ350エンジンオーバーホール
UPS-TAKU オオツカです。
3月28日以来のブログ更新です。
4月はとうとう一度も更新しませんでしたが
旧車あるあるの突発的なトラブルが多発して
どの車両もことごとく予定どおりに進まず
四苦八苦しながらも頑張っていました。
今現在新規で受け付けている
メンテ&カスタムオーダーに関しましては
納期の予測が非常に困難かつアバウトになっておりますが
何卒ご理解のほど宜しくお願い致します!!
さて3月に納車したRZ350の画像をやっとまとめられましたので
これからアップしたいと思います。
↑納車時の画像です。
実走行距離は不明ですがエンジンのO/Hオーダーです。
バラしたエンジンの状態ですが・・
↑右シリンダーです。
かなり消耗していますね。
↑シリンダー内壁の腐食も酷かった様です。
↑ピストンはスタンダードサイズです。
↑ピストンピンが酷く段付き摩耗するくらいの消耗です。
続けて左シリンダー
↑こちらも酷く消耗していますね。
↑これは0.25のオーバーサイズでは済まないかもしれません。
↑こちらも段付き摩耗。
↑純正ではないガスケットが使用されているので
腰上は一度分解されていますね。
↑ヘッドは問題無し。
↑最初にギヤオイルを抜いた時は普通でしたが
クラッチケースカバーを外すとねずみ色の沈殿物。
↑更にクランクケースを割ると
ミッション周辺がすごい事になっていました。
粘度の低いモリブデングリスをぶっかけた感じです。
↑クラッチ関連パーツも摩耗大。
↑プレート関係はこの後に新品に交換します。
↑こちらも新品。
↑シフトシャフトその他摩耗しているパーツは新品に交換します。
↑ミッションは分解して点検。
現状で再利は可能と判断しましたが
今の内に予備の中古品等をストックしておいた方が良いでしょう。
↑新品多数。
↑組み上げ完了。
↑クランクは廃版ですので内燃機業者にてO/H
その際にコンロッドやカウンターウェイト、ピン等
リプロ品に交換済みです。
↑シリンダーはやはり0.25では取り切れず0.5O/Sとなりました。
↑画像上のパイプですが
シリンダー後方のラジエターホースに繋がるパーツです。
昨今のこのパイプの腐食が進み再利が
困難なケースが多発しております。
再利が困難な場合はリプロ品を使用します。
↑キャブジョイントは一度交換されているので清掃して再利。
↑赤〇のプラグスレイドですが
ここからのオイル漏れも多発しておりますので対策を施してあります。
新品は残念ながら廃版です。
↑オイルポンプは再利しますがプーリーの
シム調整は行いました。
↑純正のシム
↑プラグホールにダイヤルゲージを取り付けて
タイミングの調整です。
↑オイルタンクを取り外して清掃です。
↑黒い異物が沈殿しています。
これを吸い込むと大変です。
↑ついでにクーラントのリザーブタンクも清掃完了。
ラジエター内も清掃してから組み付けます。
↑インペラーシャフトは一度交換していて
再利で構わないと言う事でしたので
新品のシールにフッ素グリスを使って組み付けました。
↑ラジエターホースは社外品に交換。
↑テスト走行後の画像です。
と言う事で今は他のRZの作業にとりかかっております。
E様RZは後2日ほどで完成予定。
その後はS様のRZの続きで3~4日ほどの見込み。
その後は更に別のS様のRZで6日ほど見ています。
更に別のS様RZで5日の見込み。
続けてM様RZVで8日。
続けてO様RZRと言う感じで30台ほど続きます。
これらはあくまでメンテや足回りカスタムに関連する仕事でして
主に店長が担当している案件ですが
私が担当するワンオフ関連とオリジナル商品のオーダーも
順次進めておりますのでブログの更新頻度は極端に
減ってしまうかと思いますが頑張ります!!
それからGWの後半も休まず営業しておりますので
何かありましたら遠慮なしにご連絡下さい。