ファイルNo,311 O様 DT230ランツァ メンテその2 | takuオーナーのブログ

ファイルNo,311 O様 DT230ランツァ メンテその2

ファイルNo,311 O様 DT230ランツァ メンテその1

 

ランツァは本日エア抜きを行ってテスト走行と行きたいところですが

あまりに強風のため断念。

明日は出られないので水曜日あたり天候が良ければテストして終了となります。

↑再利するパーツはできるだけ洗浄して分けておきます。

↑ミッション関係はこの後バラシて

 消耗品の交換を行います。

↑クランクケースも洗浄

 シングルだから分解組立が楽かと言えば然にあらず。

 同じDTでもWRなどとは特殊工具も異なってきます。

↑それぞれにベアリングも圧入です。

 当店のプレス機はテーブルと一体型でジグを載せられるので

 やりやすいですが、単純なプレス機だと

 真っ直ぐベアリングを入れるだけで大変かも・・・

↑YPVSバルブは清掃して再利ですが・・・

 

↑YPVSバルブです。

 一度シリンダーに組み付けて手で回してみると

 異常に重たい。

 再度外してみるとバルブの中央に当りの強い部分があります。

 当初バルブの曲がりも考えましたが・・・

↑シリンダーのバルブ挿入部

 一見問題ありません。

 けれどバルブの当たりが強い部分の内壁が

 荒れているようにも感じられます。

↑シリンダーの内側から見るとの部分です。

 メッキが残っている部分とでも言いましょうか?

 アルミとの境とでも言うのでしょうか?

  とにかくその部分の当たりが強いわけです。

 バルブが消耗や変形して云々ではなくて

 製造時からの個体差の様な気もします。

 取りあえず気になる部分を磨いたのが

 上の写真なわけです。

↑排気ポートから見た写真。

 

 シリンダーに手を加えた後はスムーズに動く様になりました。

 YPVSケーブルが切れていたのもこれが原因だと思います。

 今後は要注意部分ですねぇ

 

↑クラッチプッシュレバーの抜け止め防止ボルトですが

 取り外してみたところケーズ側のネジ山が半分以上無くなっていました。

 ここは位置が悪くて完全分解しないとリコイルできません。

 取りあえずレバーが抜けず、オイル漏れしなければ良いので

 それなりの処置はしておきました。

 

↑ウォーターポンプのインペラーシャフトは

 WPC加工+フッ素グリス処理して組み付けます。

↑キャブはかなり汚れていますね。

↑洗浄完了。

↑新品パーツ多数を使って組み上げます。

 インナーパーツに関しましては

 できるだけ純正品をチョイスしております。

 

↑タンクは錆取り&ーティング完了済

↑エンジンを積み込む際にピポットシャフトを抜きますので

 リング回りやスイングアームのピポッド周辺をグリスアップしました。

↑リンクアーム回りも清掃後グリスアップ

↑新品ピポッドシャフトとテンショナーのローラー

↑↓この辺りのパーツは洗浄してから組み付けます。

↑クーラントリザーバータンク内の液体を抜きました。

 一見緑色でクーラントそのものに見えますが

 →の部分が青くなっているのが分かると思います。

 そうです2ストオイルが大量に混入していました。

 以前に他の車両をメンテした際にも

 クーラント用のリザーバータンクに2ストオイルが大量に

 入っていた事がありますが謎です。

 もちろんO様が誤って入れたわけではありません。

↑結局ラジエターも脱着しての洗浄が必要になりました。

あともう少しで完成です!!