ファイルNo,298 C様 オーダー その1 | takuオーナーのブログ

ファイルNo,298 C様 オーダー その1

オーダー内容は

RZ250R(3HM/1XG)のフロントにNSR250R(MC21)足回りのフィッティング。

リヤにFZR250R(3LN)のスイングアームをフィッティング。

そのスイングアームなNSR250R(MC21)のホイールをフィッティング。

その他NSRのラジエターフィッティング。

文章で書く簡単なのですが

幅の狭い3LNのアームにMC21のホイールをフィッティングさせるのは

一筋縄では行きませんでした。

 

↑3LNのアームです。

 これは当店の検証用です。

 RZRのフレームへのフィッティングは当店のサスマウントキットを使いますので

 問題はありません。

↑こちらMC21のホイールです。

 まずは個体差を調べるためいつものごとく

 それぞれのノーマルデーターを採取し

 CAD上で過去のデーターと照合させます。

 3LNのアームにフィッティングさせるのは初めてなのですが

 スプロケットハブ側だけでも約10mm詰めないと収まりません。

 

↑ですがMC21は構造的に簡単には幅詰めできない事は

 最初から分かっているのです・・・

↑う~む フィッティングプランができあがるまで

 CADのデーターを見ながら知恵の輪状態でした(笑)

  まぁ これも毎度の事なのですが・・

 取りあえず市販フロントオフセットスプロケットを使う前提で

 スプロケットハブごと内側へ追い込み

 足りない分はシールレスにしてハブ外側の加工で対応する事にしました。

↑まずホイール側の加工を行いました。

↑続けてハブの外側側を幅詰め(左)

 右は加工前の状態。

 因みにサーキット走行前提としておりますので

ホイールも含め予備用に2セットお持込頂いております。

↑裏側も加工(左)

  右は加工前の状態。

 これでハブごと内側へ追い込んでチェンラインを

 合わせる事ができます。

↑左が加工後のハブです。

 薄くなってもまだまだしっかりしております。

 レーサーのTZのハブなんぞめちゃ簡単な構造ですから・・

↑ブレーキシステムはそのまま使えませんので

 ブレンボのカニキャリパーを上向きにセットさせる

 サポートをワンオフします。

↑サポートはまだ表面処理をしておりません。

 アルマイトに出す前にヘアライン処理します。

 

↑MC21のアクスルシャフトはφ20

 3LNはφ15ですのでアクスルカラーもすべてワンオフしました。

 Aはスプロケットハブベアリング内輪に差し込む

 Bはホイー左ベアリング内輪に差し込む

 Cはホイール右ベアリング内輪に差し込む

 

 DはMC21の純正ハブダンパーを薄く加工したものです。

 EはMC21の純正カラーを短く加工したもの。

 ※スプロケットに取り付けるカラ-

 

 今回はリヤがメインの報告となりますが

 ステムシャフトのワンオフしました。

 次回はフロント回りとラジエター回りの処理についてアップします。

 

↑さらっと書きましたが

 何気にハブダンパーをきれいに薄く加工するのに難儀しました。

 旋盤でそのまま掴めませんので

 専用のジグを製作して対応しました。

 

↑オフセットスプロケットは市販の+5mmタイプです。

 

と言う事で写真ではダンパーやカラー等1セット分ですが

実際は2セット分完成しております。

 

次回の作業は11月に入ってからとなります!!

 

さてこれから他のお客様の見積もり報告をして

その後はY様オーダーの作業に取り掛かります。

 

尚、21日(水)は午前中からペイント業者まで出張。

その後房総館山まで足を延ばして木更津経由で直帰予定です。

私は1日不在となります。

23日(金)は14時くらいまで松戸市まで出張。

いずれも店長が居ますので店は開いておりますが

私が不在の場合は見積り等の打合せはできませんので

ご来店頂く際は事前にご連絡頂ければ幸いです。