天皇のお気持ち表明、政府は早急に検討に入るべき/リオ五輪デリマさんは最も最終走者に相応しい/他
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■[随感]天皇のお気持ち表明
~明快な「生前退位」~
■[開幕]リオ五輪の素朴な演出に好感
~地球温暖化を世界に警告した!~
~東京もリオの開会式を見習え~
■[競技]三宅宏実の銅メダルにはらはら
~48㎏級、金メダルはタイ人だ!~
■[蝉]何故か鳴声が少なくなった
~大地に無数の蝉の穴~
~あの故郷の夏の日~
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[随感]天皇のお気持ち表明
明快な「生前退位」
「天皇のお気持ち表明」は、天皇陛下の率直な気持ちを国民に吐露された。「生前退位」を強くにじませたものと、私は受け止めた。陛下の揺るぎない意思として、政府は早急に検討に入るべきだろう。
欧州などでは、王位継承は簡単な声明文を読むだけで事足りるが、日本の場合天皇陛下は象徴であるが故に、憲法に抵触する恐れがあるから、それができない。隔靴掻痒(かっかそうよう)とはこのことだ。言いたくても言えない。
摂政も望まないというから、陛下の願いは明快である。御希望に沿った形になるのが国民の大多数の願いであろうと思う。憲法改正、皇室典範に絡む問題であろうが、是非、クリアして天皇陛下を楽な立場にして差し上げたいものである。
[開幕]リオ五輪の素朴な演出に好感
地球温暖化を世界に警告した!
開幕の演出を手掛けたのは、ブラジル人映画監督フェルナンド・メイレレナさん。スラムの子供たちを扱った「シティ・オブ・ゴッド」で数々の賞を受けている著名な監督だそうである。
社会派たる所以(ゆえん)は開幕式典の随所に出ていた。入場行進を終えた選手たち筒の中に種を植えたら、それが木となり五輪のマークに変身した。自然と人類の共存だ。
地球の温度が何度上昇すると、世界は甚大な浸水に見舞われることも掲示した。兎角、華美な演出で、開催国の国の成り立ちを北京もロンドンも莫大な費用を費やしたが、リオは財政難の折、真に簡素なものだった。
東京もリオの開会式を見習え
最終聖火ランナーもてっきりサッカーのペレだと思ったら、アテネ大会(2004年)の男子マラソンで終盤までトップを独走しながら、沿道からとびだした男に襲われ銅メダルに終わった、あのバンデルレイ・デリマさんだった。
考えれば、最も相応しい人だ。地味な教科書を読むような経緯は過ぎて、最後は度肝を抜く演出が待っていた。聖火台への点灯は、煌くような太陽のオブジッェが現れた。貯めていた演出家のエネルギーが、ここぞと爆発した瞬間だ。それが聖火だ!
環境に配慮した小さい炎が燃え盛る。青い地球を照らす、それが太陽だ!心憎いまでの演出で、地球温暖化へのメッセージを送った。4年後、東京がモデルとするのは、まさしくリオの開会式演出、これだ。
華美を排して、明確な開催理念を発信すればそれで好い。それに見合う演出家は果たしているのか?私には見当たらないが。
[競技]三宅宏実の銅メダルにはらはら
48㎏級、金メダルはタイ人だ!
女子ウェイトリフティング48㎏級は三宅宏実が、3位に入った。スナッチ(バーベルを一気に頭上まで持ち上げる)とジャーク(バーベルを胸のところで一旦止めてから頭上に持ち上げる)で共に、3回目の成功は、はらはらする奇跡に近い銅メダルだった。ロンドン銀メダルに続く快挙だ。
ぐいと持ち上げるときの表情を見て、踏ん張る瞬間、もしや目の玉が飛び出すのじゃないかと心配した。他人より重いものを持ち上げる、単純な運動だが、単純なものほど奥が深い。
48㎏で金メダルを獲得したのは、タイ国ソピタ・タナサンだった。タイ国は私の第二の故郷だから、応援したのは当然だ。ほとんど1回目でクリアして、余裕のある優勝だった。タイでは国中が熱狂していることだろう。
彼女のような女丈夫(じょじょうふ)がタイの国から生まれたことに驚きを隠しきれない。どういう環境で育ち、どんなトレーニングをしてきたのか、私は大いに興味がある。今度、タイの友人にとくと伺ってみよう。
[蝉]何故か鳴声が少なくなった
大地に無数の蝉の穴
早朝太極拳を行う公園の隅の地べたには、蝉の這い出た穴が無数にある。例年より遥かに多い。だが鳴声はというと、そうでもない。
不審に思っていると、ヒヨドリが孵化して間もない、飛ぶのもまだおぼつかない蝉を地上で追い回す光景が見られた。
哀れ蝉よ、土中に7年、やっとこの世に出てみれば、ヒヨドリの餌食である。弱肉強食とはいえ何とも無常なものだ。(本格的に夏日になり、蝉の声も騒がしくなった。どうやら牡が少ないというのは杞憂であった、と後で判明)。
あの故郷の夏の日
ヒヨドリが生まれたての蝉の味を覚え、狩りをやるから、鳴く蝉も減少したというわけだ。いや他にも理由があるかもしれない。牡蝉の出生率が低下したとか。
夏はやはり降るように蝉の声が聞こえないと、夏らしくない。少年の頃、夏休み。氷の旗を靡かせアイスキャンデー売りのオジサンが自転車でやって来る。チリンチリン、オジサンは懸命に鐘を鳴らして、来訪を告げる。クマゼミの、あの夏の日。
入道雲とクマゼミの天を切り裂くような鳴き声。夕方になれば切なく木霊する蜩(ひぐらし)の声、懐かしい、故郷の夏風景!週末はお盆、久しく両親、兄弟の墓参りもしていない。故郷は遠くにありて、都会の青空を仰ぐ…。
※告知※
特別連載「わが心のキックボクサー」は今週はお休みです。次週から再開いたします。
渋谷区幡ヶ谷六号坂商店街の盆踊り風景。


都会のど真ん中、わが露地栽培で獲れたスイカ、キュウリ、ナス、トマト。
DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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■[随感]天皇のお気持ち表明
~明快な「生前退位」~
■[開幕]リオ五輪の素朴な演出に好感
~地球温暖化を世界に警告した!~
~東京もリオの開会式を見習え~
■[競技]三宅宏実の銅メダルにはらはら
~48㎏級、金メダルはタイ人だ!~
■[蝉]何故か鳴声が少なくなった
~大地に無数の蝉の穴~
~あの故郷の夏の日~
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[随感]天皇のお気持ち表明
明快な「生前退位」
「天皇のお気持ち表明」は、天皇陛下の率直な気持ちを国民に吐露された。「生前退位」を強くにじませたものと、私は受け止めた。陛下の揺るぎない意思として、政府は早急に検討に入るべきだろう。
欧州などでは、王位継承は簡単な声明文を読むだけで事足りるが、日本の場合天皇陛下は象徴であるが故に、憲法に抵触する恐れがあるから、それができない。隔靴掻痒(かっかそうよう)とはこのことだ。言いたくても言えない。
摂政も望まないというから、陛下の願いは明快である。御希望に沿った形になるのが国民の大多数の願いであろうと思う。憲法改正、皇室典範に絡む問題であろうが、是非、クリアして天皇陛下を楽な立場にして差し上げたいものである。
[開幕]リオ五輪の素朴な演出に好感
地球温暖化を世界に警告した!
開幕の演出を手掛けたのは、ブラジル人映画監督フェルナンド・メイレレナさん。スラムの子供たちを扱った「シティ・オブ・ゴッド」で数々の賞を受けている著名な監督だそうである。
社会派たる所以(ゆえん)は開幕式典の随所に出ていた。入場行進を終えた選手たち筒の中に種を植えたら、それが木となり五輪のマークに変身した。自然と人類の共存だ。
地球の温度が何度上昇すると、世界は甚大な浸水に見舞われることも掲示した。兎角、華美な演出で、開催国の国の成り立ちを北京もロンドンも莫大な費用を費やしたが、リオは財政難の折、真に簡素なものだった。
東京もリオの開会式を見習え
最終聖火ランナーもてっきりサッカーのペレだと思ったら、アテネ大会(2004年)の男子マラソンで終盤までトップを独走しながら、沿道からとびだした男に襲われ銅メダルに終わった、あのバンデルレイ・デリマさんだった。
考えれば、最も相応しい人だ。地味な教科書を読むような経緯は過ぎて、最後は度肝を抜く演出が待っていた。聖火台への点灯は、煌くような太陽のオブジッェが現れた。貯めていた演出家のエネルギーが、ここぞと爆発した瞬間だ。それが聖火だ!
環境に配慮した小さい炎が燃え盛る。青い地球を照らす、それが太陽だ!心憎いまでの演出で、地球温暖化へのメッセージを送った。4年後、東京がモデルとするのは、まさしくリオの開会式演出、これだ。
華美を排して、明確な開催理念を発信すればそれで好い。それに見合う演出家は果たしているのか?私には見当たらないが。
[競技]三宅宏実の銅メダルにはらはら
48㎏級、金メダルはタイ人だ!
女子ウェイトリフティング48㎏級は三宅宏実が、3位に入った。スナッチ(バーベルを一気に頭上まで持ち上げる)とジャーク(バーベルを胸のところで一旦止めてから頭上に持ち上げる)で共に、3回目の成功は、はらはらする奇跡に近い銅メダルだった。ロンドン銀メダルに続く快挙だ。
ぐいと持ち上げるときの表情を見て、踏ん張る瞬間、もしや目の玉が飛び出すのじゃないかと心配した。他人より重いものを持ち上げる、単純な運動だが、単純なものほど奥が深い。
48㎏で金メダルを獲得したのは、タイ国ソピタ・タナサンだった。タイ国は私の第二の故郷だから、応援したのは当然だ。ほとんど1回目でクリアして、余裕のある優勝だった。タイでは国中が熱狂していることだろう。
彼女のような女丈夫(じょじょうふ)がタイの国から生まれたことに驚きを隠しきれない。どういう環境で育ち、どんなトレーニングをしてきたのか、私は大いに興味がある。今度、タイの友人にとくと伺ってみよう。
[蝉]何故か鳴声が少なくなった
大地に無数の蝉の穴
早朝太極拳を行う公園の隅の地べたには、蝉の這い出た穴が無数にある。例年より遥かに多い。だが鳴声はというと、そうでもない。
不審に思っていると、ヒヨドリが孵化して間もない、飛ぶのもまだおぼつかない蝉を地上で追い回す光景が見られた。
哀れ蝉よ、土中に7年、やっとこの世に出てみれば、ヒヨドリの餌食である。弱肉強食とはいえ何とも無常なものだ。(本格的に夏日になり、蝉の声も騒がしくなった。どうやら牡が少ないというのは杞憂であった、と後で判明)。
あの故郷の夏の日
ヒヨドリが生まれたての蝉の味を覚え、狩りをやるから、鳴く蝉も減少したというわけだ。いや他にも理由があるかもしれない。牡蝉の出生率が低下したとか。
夏はやはり降るように蝉の声が聞こえないと、夏らしくない。少年の頃、夏休み。氷の旗を靡かせアイスキャンデー売りのオジサンが自転車でやって来る。チリンチリン、オジサンは懸命に鐘を鳴らして、来訪を告げる。クマゼミの、あの夏の日。
入道雲とクマゼミの天を切り裂くような鳴き声。夕方になれば切なく木霊する蜩(ひぐらし)の声、懐かしい、故郷の夏風景!週末はお盆、久しく両親、兄弟の墓参りもしていない。故郷は遠くにありて、都会の青空を仰ぐ…。
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特別連載「わが心のキックボクサー」は今週はお休みです。次週から再開いたします。
渋谷区幡ヶ谷六号坂商店街の盆踊り風景。


都会のど真ん中、わが露地栽培で獲れたスイカ、キュウリ、ナス、トマト。
DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
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