内山の王座転落に具志堅を回顧する/黄金週間真っただ中/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

内山の王座転落に具志堅を回顧する/黄金週間真っただ中/他

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[随感] 黄金週間真っただ中
 ~被災地を思う/7日のイベントに乞うご期待~
[大リーグ] マエケン&マー君
 ~出来過ぎの前田と凋落ヤンキース~
[ボクシング] 連続防衛記録が止んだ内山高志
 ~内山の王座転落に具志堅を回顧する~
 ~勇者は還らず~
[エンブレム] 藍染組市松門のデザイン
 ~地味は否めない~
[畑] 黄金週間の年中畑仕事
 ~ここに幸あり、青い空~
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[随感] 黄金週間真っただ中 
   
被災地を思う/7日のイベントに乞うご期待 
 
黄金週間の真っただ中、皆さんはいかがお過ごしですか。平穏な東京に住み初夏の薫風を一身に浴びて楽しんでいるが、九州の被災地の人たちは、不便な生活を余儀なくされている。申し訳ないと切に思う。
 
7日はささやかなイベントを地元の居酒屋で開催する。30人の定員が御陰様で早々に満杯となった。顔なじみの友人に、元キックボクサー、ネットの申込もある。浅学非才の我がトークに、連休の最中に福島県いわき市から来てくれる方もいる。有り難くも恐縮の至り。
 
特に嬉しいのは長年の友人、生きる伝説、藤原敏男さんが荒川区三ノ輪から参加してくれることだ。イベント後に膝の手術が控えている中で。私は今回取って置きのニュースを披露したいと考えている。楽しみに。 
 
     
[大リーグ] マエケン&マー君 
 
出来過ぎの前田と凋落ヤンキース 

ドジャース前田健太投手は、4戦目でメジャー初黒星を決した。28日(現地時間)イチローの所属するマーリンズとの試合で、6回2/3投げ7安打4失点、チームは3-5で敗れた。
 
順調に行き過ぎた。これが普通だろう。叩かれもまれ成長する。大リーグの本当の怖さを知るのは
これからだ。大河は何処までも真っすぐなものはない。蛇行しながらやがて大海にそそぐ。成長する前田投手の歩みを見守りたい。
 
マー君は相変わらず勝てない。そこそこの内容なのだが6、7回に差し掛かると守り切れない。実にもどかしい。マー君も抜け出せないが、所属のヤンキースはア・リーグ東地区最下位、それも6ゲームも引き離されて。(5月2日現在)
 
大リーグきっての名門チームが、目を覆うばかりの惨状だ。このままの状態が続けば、ジラルディ監督の交代騒ぎも浮上しよう。くたばれヤンキース!あの無敵の時代は遠い夢―。 
 
  
[ボクシング] 連続防衛記録が止んだ内山高志 
 
内山の王座転落に具志堅を回顧する 

具志堅用高選手のV13にあと2つと迫った内山高志(WBA世界S・フェザー級C=ワタナベ)は、パナマからの刺客ジェスレル・コラレスの前に2回KO負けして王座から転落した。
 
試合はコラレスの一方的なもので、内山は為す術がなかった。相手が強かった。負けるときはこんなものだ。既に11度の防衛戦で内山は身も心も燃焼していたようだ。プロ26戦目の黒星。戦っていたのは内山の抜け殻ではなかったか。
 
具志堅選手がV14戦に挑んだフローレス戦を思い起こす。挑戦者は凡庸な選手だった。彼に12回KOに敗れて引退した。プロ生活生涯唯一つの敗北である。この試合は伏線が13度目の防衛戦にあった。
 
正確にはV12のM・バルガス戦で引退を決めていたが、金平会長の意向に逆らえずに止む無く現役を続行したら、モチベーションが上がらないまま戦う羽目になった。 
 
 
勇者は還らず 

従ってV13戦はフローレスにやっとの思いで判定勝ち、そして問題のV14戦、懸念した通り同選手に12回KOで敗れ、4年5ヵ月間守った王座から陥落した。体重は増えるどころか、顔色も生気なくして、傍目にも痛々しかった。
 
現にV14戦の計量の後に、具志堅選手は食ったものを吐き出した。内臓が疲労の極みで食べたものを消化しきれない状況だった。当時は15ラウンド制、試合中はスタミナを奪うといって一滴の水も飲めないので、試合終了後はよく血尿が出た。
 
(血液が水の役割を果たすとは後で知った。ボクシング関係者もドクターも無知だった。いまは水を適度に飲み、12ラウンド制である。タイのセンサックなどは試合中水をがぶがぶ飲んで、ライオン古山に勝ったのにである。余談。)

最後の試合のキャンプ中、渡辺剛トレーナーが私に暗示を掛けた。「舟木さん、一回消えてしまった火は、熾(おこ)すのは大変なんですよ。」と。私はこの一言で、V14戦は負けるかもしれないと悟った。その通りだった。もはやカンムリワシの猛々しい面影はなかったのだ。

いつかは英雄もリングを去る。内山も消耗が激しいボクシング界にあって、6年3ヵ月もの長い間タイトルを守ってきた。私は名王者に一言ご苦労様でしたと言いたい。ボロボロになった内山の姿を見たくない、勇者は還らず、だ。 
 
[エンブレム] 藍染組市松門のデザイン 
   
地味は否めない 
 
すったもんだの末、20年東京五輪のエンブレムが決まった。日本伝統の「組市松紋」をデザインした藍色のシンプルなものだ。目に慣れ親しんだら愛着が湧いてくるだろうが、地味は否めない。
 
インパクトという点では凄みも躍動感もない。他の候補に挙がった3作品と比べれば、こちらが妥当という、消去法的な結果ではないか。リオのエンブレムと比較するとその違いが分かる。
 
そこへいくと1964年(昭和39年、10月)、半世紀前の東京オリンピックのエンブレムは、日の丸をあしらっただけなのに、あのインパクトは比類なき迫力があった。
 
デザイナー熊倉雄策の手になるものだが、豊臣秀吉の陣羽織がヒントだったという。用いられている色は赤、金、黒の三色だけ。
 
白地に日の丸がシンプルにして大胆、五輪マークは金で、TOKYO 1964が墨。縦長に日の丸がギリギリに描かれている。これが迫力を増す構図になっている。
 
半世紀を経ても何ら色あせず燦然と輝いている。この前例があるだけに、デザイナー諸氏にとっても余計なプレッシャーとなっているかも知れない。とにもかくにも、この度のエンブレムを愛でるしかない。愛せよ、さすらば、あばたも靨(えくぼ)なり。 
 
     
[畑] 黄金週間の年中畑仕事 
 
ここに幸あり、青い空 

一坪300万の都会のど真ん中で十坪程の畑は知人が無料で提供してくれて、今年も作付の時を迎えた。畑を耕し肥料を施し一週間寝かす。苗は5月の連休中に植える。苗は例年の如く府中の大国御魂神社の祭礼に足を運び植木市で購入する。
 
家内とリュックサックを背にまるで終戦後の闇市に買い出しに行くような装いで京王線で出かける。トマト、ナス、キュウリ、トウモロコシに今年は大玉のスイカに挑戦してみる。すっかり農民の気持ち、高揚する。ここに幸あり 青い空~。
 
 
黄金週間躑躅も最後の輝きを放つ
  
 
都会の真ん中にの露地栽培、苗の植え付けを待つばかり。
  
  

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