さくら・サクラ・桜、身も心もそぞろの季節がやってきた/GWムエタイ特別企画/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

さくら・サクラ・桜、身も心もそぞろの季節がやってきた/GWムエタイ特別企画/他

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[随感] プロ野球賭博、ベルギー自爆テロ、少女誘拐
 ~ベルギー当局の責任は重い~
[花] さくら・サクラ・桜
 ~身も心もそぞろの季節がやってきた~
 ~桜を愛でる詩句と唱歌~
 ~唱歌とさくら~
 ~春宵一刻値千金~
[テロ] 人間の叡智は無力
 ~ベルギーの自爆テロの怨嗟~
★ 予告 ★GW特別企画・舟木昭太郎講演&オークション開催!!
  「1970年代初期のムエタイ暮色」

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[随感]プロ野球賭博、ベルギー自爆テロ、少女誘拐 
   
ベルギー当局の責任は重い 
 
巨人選手の野球賭博事件で高木京介投手に1年の出場停止処分が下された。福田元投手、笠原元投手、松本元投手は無期限だから高木は温情裁決、賭博の程度が軽かったとコミッショナーは判断したのだ。賭博の程度ねえ、まあ、高木投手はプロに残れる道は開けたが、巨人は契約解除したので1年後他の球団が拾ってくれるか、いずれにせよ茨道だ。必死の心、必死の力で這い上がれ高木よ!そのプロ野球も開幕して、高橋新監督巨人は、3連勝と幸先よいスタートだが、人気は盛り上がりを見せていない。
 
ベルギーの空港と地下鉄で起きた二つの過激派ISによる自爆テロは治安当局の甘さが指摘されている。死者やけが人は浮かばれない。トルコ政府は要注意人物だとして、実行犯グループのメンバーをベルギー側に通告していたのに、ベルギー当局は軽視していた。惨事は未然に防げた可能性あり。重大な失態である。ラホールでもイスラム過激派が自爆、多くの市民が犠牲になった。自爆テロは燎原の火のように広がる。原発の警備を一会社に任せて置いて大丈夫なのだろうか?
 
大相撲大阪場所は前場所優勝で期待が集まった大関琴奨菊がコロコロ負けて8勝7敗、あの優勝は結局結婚への御祝儀だったのかと訝る。人間のなすことだから温情もあり遠慮もあるのは、当然だが余りにも落差があり過ぎる現実にほろ苦い。
 
埼玉県の15歳の中学生少女が誘拐、監禁され2年ぶりに保護された事件も魑魅魍魎。容疑者・寺内樺風(かぶ=23才)が逮捕され今後の取り調べが待たれるが、中学生の失われた2年は戻らない。一日も早い平穏な学園生活が来ることを。 
それにしても異常な事件だ。千葉市内のマンションにある日、突如中学生の女の子が同居し、監禁されたとはいえ、たまには二人で街を出歩いたそうだが警察も誰も気がつかずにいた。捜査願いは出ていたろうに。兎に角摩訶不思議な事件であるが、種々憶測は中学生少女には酷過ぎる。 
 
     
[花]さくら・サクラ・桜 
 
身も心もそぞろの季節がやってきた 

今年の花見は長く見られそうだ。開花時期に気温の低い寒戻りが続くからで、ある面嬉しいことだ。花より団子、桜に酒は付き物で私などは浮足立ってくる。
 
「一盃一盃復(また)一盃」代々木公園には花の盛りともなると大勢の客が訪れるが近年は外国人が目立つようになった。日本人に負けずにワインなどを沢山持ち込んで、家族や友人と楽しむ光景は平和的で心が和む。
 
米国では公園に酒を持ち込んではならないから、心置きなく酒が飲める日本は差し詰め天国だろう。日本での好(よ)き思い出を作って欲しい。 
 
  
桜を愛でる詩句と唱歌 

桜花 時は過ぎねど 見る人の
恋の盛りと 今し散るらむ
 
作者不明
  
久方の ひかりのどけき春の日に
しず心なく花の散りなむ
 
紀貫之
  
敷島の 大和心を人とわば
朝日ににほふ 山ざくら花
 
本居宣長
  
古来より日本人の桜に対する思いは別格だ。なかんずくパッと咲いて、パッと散る桜に、人は哀惜の念を抱き人生を重ね合わせる。
  
江戸期の国学者本居宣長の「敷島の」の歌は、先の大戦で軍部は散々利用した。大和魂とは桜のように、潔く散ることだ、と兵士に教えた。ために多くの若者が戦場の露と消えた。
  
この宣長と吉田兼好(徒然草の著者)の桜の花に対する思考が面白い。兼好「花は盛りをすぎたあとでも、月が欠けたあとでも、そこには美がある」といったら、宣長は「玉勝間」で、くさし非難した。断じて桜は満開が好いというのだ。
  
室町時代の歌人正徹は「徹書記物語」で兼好の”心眼”を絶賛した。ものの哀れを兼好は表現したものとして、私も兼好の美学に軍配を上げる。 
 
  
唱歌とさくら 

唱歌に話を移せば、「桜」はリズムといえ万葉調の歌詞といえ、簡潔で分かり易い、元は江戸時代に子供の筝(そう=琴)の手ほどき曲として作られたものだという。
 
「桜」
桜 さくら
弥生の空は
見渡すかぎり
霞か雲か
にほひぞいづる
いざやいざや
みにゆかん

 
 
「花」 作詞:武島羽衣 作曲:滝廉太郎
春のうららの 隅田川
のぼりくだりの 船人が
櫂のしずくも 花と散る
ながめを何に たとうべき

 
明治33年の歌である。滝は23歳の若さで夭逝した。西洋音楽の黎明期にかくも優れた曲を残した。荒城の月、箱根八里も天才滝の手になる。愛唱歌として不滅だ。
 
隅田川で記憶にあるのは昭和30年代、春休みで上京した折に震災記念堂に出かけた。裏を流れる隅田川は、現在のようにコンクリートで固めておらず、あるがままの土手で、しゃがむと手が水面に届いた。
 
まさに、春のうららの~、水を満々と湛えた都会にあった牧歌的光景の隅田川であった。昭和の薄れゆく追憶…そして私も老いて桜を見上げる。 
 
  
春宵一刻値千金 

  
「私が一番好きなのは春の宵である」といったのは、作家・遠藤周作。わかるような気がする。
 
「年々歳々花同じくして、歳々年々、人同じからず。」心に滲みわたる一節である。次は人生の無常観を歌った桜の句を最後に。
 
明日有りと思う心の仇桜 
夜半に嵐の吹かぬものかわ
 
親鸞
 
死に支度いたせよと桜かな 
一茶 
 
  
[テロ]人間の叡智は無力 
 
ベルギーの自爆テロの怨嗟 

厳戒中のベルギーの首都でまたもISによる自爆テロが起きて、既に世界は安全な場所など何処にもない。日本も安穏としてはいられない。5月にはサミットが開催される。
 
マホメットはこんなことを言っている。「力強いとは、相手を倒すことではない。それは怒って当然というときに、心を自制する力を持っているということである。」
 
ああ、それなのに、イスラム教徒の宗派対立は絶えず、自爆テロは連日起きている。破壊は破壊を呼び、怨嗟は怨嗟を呼んで出口が全く見えない。人間の叡智はこうなると、芥子粒のように無力だ。 
 
    
★★予告★★舟木昭太郎講演&オークション開催!!
「1970年代初期のムエタイ暮色」

<舟木昭太郎講演とコレクション処分オークションの午後>ご案内
主催:(株)UPPER 実行委員会

~黄金週間を格闘技三昧で過ごす~
長いゴールデンウイークの掉尾に格闘技三昧の午後を過ごしませんか。
講演に食事にお酒、アットホームな雰囲気のなかで、一時を楽しんでください。

◎日時:5月7日 13時~15時30分
◎会場:「魚貝幡ヶ谷浜屋」
TEL:03-5738-7255 渋谷区西原2-26-1TMビル1階
(京王線幡ヶ谷駅南口から徒歩4分=改札を出て左、階段を上がり左に折れ、八千代銀行に沿って直進、ファミリーマートの前に西原商店街のアーチあり、更に直進するとゴルフ練習場、その斜め前)
◎会費:予約2700円、当日3000円(昼食海鮮丼+酒の肴3点+酒(瓶ビール、焼酎、ウーロン茶))
◎限定30名(先着順)4月20日締め切り。

講演テーマ「1970年代初期のムエタイ暮色」
講師:舟木昭太郎(元週刊ゴング&ゴング格闘技編集長)
◎オークション出品アイテム:ベルト、グローブ、ポスター(アリVS猪木、石坂浩二画)雑誌、etc...。
◎申し込みは㈱アッパー宛てにFAXかメールで。
FAXの場合:03-3469-0685
E-MAILの場合:upper@lapis.plala.or.jpに
メールの件名に『舟木昭太郎講演とコレクション処分オークションの午後』
本文に『申し込みます』と記入の上、住所、氏名、職業、電話番号、E-MAILアドレスを明記ください。 
ご参加お待ちしています。
 

27日地元西原の桜祭りは、桜が一分咲き。
雨の予報もなんとか持ちこたえた。

 
桃の花が咲き誇る。  

   

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
 
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