放送電波停止!?権力の脅しに屈しない。今こそ問われるマスコミの役割/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

放送電波停止!?権力の脅しに屈しない。今こそ問われるマスコミの役割/他

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[随感]報道、パンダ、イクメン議員、北朝鮮
 ~問われるキャスターの存在意義~
[言論]ものいわぬキャスター
 ~高市総務相「放送電波停止の可能性」発言~
[品位]パンダとイクメン議員
 ~不倫のなれの果て~
[北朝鮮]ミサイル発射の制裁を口実
 ~拉致被害者の調査打ち切った~
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[随感]報道、パンダ、イクメン議員、北朝鮮 
   
問われるキャスターの存在意義 
 
高市総務相の「放送電波停止の可能性」に言及したのを機に、物言わぬキャスターが増えた。自己規制の典型だ。物言わぬは政権の思う壺。いまこそ問われるキャスターの存在意義。イクメン議員が育休獲得宣言した矢先に、不倫発覚、辞職。これが国民の代表。北朝鮮は、世界の制裁に反省するどころか、拉致被害者の調査の打ち切りに出た。引き籠りは自爆も遠からじ。 
 
     
[言論]ものいわぬキャスター 
 
高市総務相「放送電波停止の可能性」発言 

最近のニュース番組を見るとなにやらキャスターの味もそっけもないコメントが並び、ははあ~ん、高市総務相の「放送電波停止の可能性」の威嚇がもうメディアのボディにじわ~と効いてきたわい、と感じるのは私だけではあるまい。自己規制が始まった。
 
その中で13日(土)の5時30分からのJNN「報道特集」で冒頭、金平茂紀キャスターが、権力の脅しには屈しない旨趣の発言があり、我が意を得た。これだけ明解に主張するキャスターも昨今は珍しく、番組の矜恃と受け止め、改めて敬服した。
 
因みにこの日の特集は、不登校生を受け入れ、廃校の危機にある北海道「北星余市高校」の校長と生徒の学校存続に奮闘するドキュメントで、我胸を打つものがあった。
 
報道の姿勢を暗黙の裡に伝える秀逸な番組だった。かつてこの番組が好きでよく見ていた。料治直矢キャスターがメンバーだった頃。料冶キャスターは、一見強面の、朴訥とした人柄で好感がもてた。あの実直なテイストが、いまも変わらず番組の底に流れているようだ。
 
「報道特集」は、陽の当たらない所に陽を当てる、地味な取材を重ねている。昔もいまも変わらない。ぶれない、いぶし銀のような番組である。不撓不屈、キャスターの更なる御活躍に期待して、エールを送りたい。TBSも社の良識として、それこそ不退転の覚悟が求められる。
 
NHKの「ニュースウオッチ9」は、大越健介キャスターが退いてから、当たり障りのない平板な内容になってしまった。大越さんは、一歩踏み込んだ物言うキャスターで私は支持していた。
 
短い締め言葉に、警鐘があり、視聴者へのメッセージがあった。それが御上から睨まれた?だからキャスターは総じていわぬが花か、世も末じゃ。自ら表現の自由を封じるは自殺行為に等しい。
 
政権に阿諛追従、あるいは当たり障りのない言葉を弄して、その場を濁すキャスターは不要である。自民一強独裁の権力の威嚇に、監視者としてのマスコミはその役割をいまこそ問われている。 
 

[品位]パンダとイクメン議員 
 
不倫のなれの果て 

上野動物園の「今季パンダの自然交配と人工授精を断念・公開再開」についてのニュースは、浮世を写す鏡のようだ。繁殖させたい、という飼育員の懸命の努力に敬意を表するのは勿論で、これから述べるのは、人間は動物以下という、まあ、長屋噺だと思って聴いておくれ。
 
パンダの気持ちを察するに多分、こうだろう。
 
おいおい人間どもよ、恋鳴だとか、発情を示したとか、余計なことだ。色恋は秘すことこそよけれだ、なあ、ハッさん。
 
俺たちの閨室をやたら覗いて、俺たちはな、発情期は年に一度しかないんだぜ、それも3日~7日だ。そっとしてくれないか。人が見てる前で神聖な行為ができるかい、べらぼうめ!
 
人間共は毎日発情してんじゃねえのか、道徳とか品格とか立派なこと言って、口先ばかりじゃねえか。ほら、イクメン議員の宮崎とかいうの、妻のお産をいいことに、自宅へタレント引っ張り込んで不倫して笑わせるぜ。
 
全くこれが国民の代表だって、パンダが聞いても呆れる。いいか、鷲や鷹は夫婦となれば、生涯連れ添う伴侶だ。お前みたいに不倫なんかしないのさ。強者ほど貞操を守るんだよ。どうだ、猛禽類の気高き生き様を見習え。
 
...とまあ、件の男は、男性国会議員として初めて育休取得宣言した自民党宮崎謙介議員(35)、妻は同じ衆議院の金子恵美議員。国会内で臨月の金子議員を連れ立ち、恰好よくアピールしたのも束の間だった。
 
週刊文春に「不倫疑惑」を報道され、これを認め「反省し出直す」と議員辞職した。妻が出産直前の秘め事だったらしい。赤子の産毛よりも軽い色事師。議員辞めて、イクメン専業主夫とくれば、本望だろう。もっとも、離婚されなければ、の話だが。 
 
 

[北朝鮮]ミサイル発射の制裁を口実 
 
拉致被害者の調査打ち切った 

ミサイル発射で各国の怒りをかった北朝鮮、日本も送金の限度額の引き下げ、船舶の寄港制限等々、制裁に踏み切ったら、待ってましたとばかりに、かの国は拉致被害者の調査を打ち切った、と通告してきた。
  
元々何もせず、日本側からせっつかれて、やむなくそれらしいポーズを取っていた。ためにこれ幸いと制裁措置を口実に反撃した。
  
口実を得て内心安堵しているのじゃないか。北朝鮮はそういう国だ。人民が腹空かし塗炭の苦しみに喘いでいるのに、巨額のテポドンを発射して万歳を叫ぶ国、自爆するのも遠からじ。
 
  
今年も咲いた拙宅のヒマラヤユキノシタ。
 
  
  

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