パリIS同時多発テロの惨事/図書館の新刊貸出考/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

パリIS同時多発テロの惨事/図書館の新刊貸出考/他

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[テロ]パリのIS同時多発テロの惨事
 ~これは戦争だ!~
[図書]図書館の新刊貸出考
 ~新刊本だけが読書じゃない~
 ~リンボウ先生~
 ~出版不況は社会構造の変化~
[季節]小さな秋見つけた
 ~呑み助夫婦の、小さい秋の、小さな幸せ~
[今週の俳句もどき]
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[テロ]パリのIS同時多発テロの惨事 
   
これは戦争だ! 
 
13日夜(日本時間14日早朝)、パリで起きたIS(過激組織イスラム国)による無差別同時多発テロは何とも酷い惨事で、死者128人!負傷者約352人、フィガロ紙は「これは戦争だ!」と報じている。
 
全土に戒厳令も敷かれ、花の都は一夜にして暗黒の首都となった。それにしてもISの暗殺集団をフランスは全く察知していなかったとは、私は懐疑する。
 
治安対策に落ち度はなかったのか。実行犯の1人をマークしておきながらだ。さぞ泉下のドゴール将軍も嘆いていることだろう。
 
フランスはISの空爆には元々慎重な姿勢だった。それに踏み切ったために標的となった。だからといって、空爆をやめればISの脅しに屈したことになり、彼等は益々増長する。武力には武力をIS掃討作戦は、先の見えない消耗戦になった。
 
そうした中、日本もすでに攻撃目標に入っているかも知れない。他人事ではない。自国にも起こり得るとして治安対策を徹底しなければなるまい。 
 
     
[図書]図書館の新刊貸出考 
 
新刊本だけが読書じゃない 

大手出版社が中心となって「新刊本を1年間貸し出しをしないでほしい」と公立図書館に求めているそうです。一理あります。
 
図書館はそもそも新刊だけを求めるところではありません。もしこれからも新刊を貸し出すとあれば、借手は、1冊につき定価の10%を受付で支払う、というのは如何なものでしょうか。それを販売会社に支払う。
 
図書館は無尽蔵の知識の宝庫です。腰を据えて、見渡してください。あなたにとって為になる、あるいは人生の喜びとなる本が目の前に沢山並んでいます。新刊本の広告宣伝にあなたは躍らされてはいませんか。新刊新刊と騒がずとも、些かも時代遅れになりません。 
  
   
リンボウ先生 

最近私は林望(はやし・のぞむ=日本文学者)の本を愛読しています。図書館で最初に手にしたのは「かくもみごとな日本人」(祥伝社)でした。読みやすく、分かり易く、ためになる…この三大要素が備わっていたからです。
 
この1冊で林望さんに嵌り、次に「帰宅の時代」(新潮社)をあっという間に読了した。また人生の楽しみが増えました。こうなると林山脈を踏破する意欲も生まれました。
 
語彙が豊穣です。私は、知らない箇所が出てくると付箋して置き後で、ノートに書き写し辞書で意味を調べると、一つ悧巧に為ったような気がします。本は人生の導師です。生きるヒントを与えてくれます。
 
家内に林望さんという作家知っている?と聞くや「リンボウ先生でしょう、講演会の切符なんて全然取れないんだから、源氏物語は信用がおけるってさ。」何のことはない、レクチャーされた。リンボウ先生、恰好いい呼び名だこと。因みに伯父は林健太郎元東大総長。
 
書籍がなければ1日たりともいられない私にとって、出版不況はやはり気になります。街の書店が次々に店を閉める現状には忍び難いものがあります。私自身も長く出版を生業としてきましたから。
 
私が利用する京王線幡ヶ谷駅付近のK書店もクローズします。淋しいことです。でもこれは何も図書館が書店を圧迫しているという短絡的な問題はないのです
  
 
出版不況は社会構造の変化 

出版不況の原因は、何よりも時代の変化、社会構造の激変にあります。紙文化から電子文化へと世の中が移行、変貌して、街の書店にわざわざいかなくても、電子書籍で読むことができます。それに輪をかけるのが、若者の読書離れ、少子高齢化です。
 
アマゾンなどのネット通販などは、書店を脅かす最大の要因かも知れない。今日申し込んだら明日には自宅に届くという、書店で探さなくてもピンポイントで注文できる利便性。息子や家内はほとんどネットで購入している情況です。
 
パソコンやスマートフォンの普及で、若者の活字離れは益々進むでしょう。残念ながら読書離れを食い止める手立てはありません。
 
読書離れを救う手立てがあるとすれば、子供の時分から本に親しむ時間を家庭や学校で少しでも多く摂るようにする、これに尽きるかと思われますが。国語は全ての学問の基礎を為すものですぞ、努々(ゆめゆめ)疎かにするなかれ!
 
   
[季節]小さな秋見つけた 
 
呑み助夫婦の、小さい秋の、小さな幸せ 

16日(月)久しぶりの青空、小春日和とあって家内と弁当持参で代々木公園に行った。勿論、缶ビールに赤ワインも忘れない。いつもの欅の大樹の下に弁当を広げたら、風が吹いてきて忽ち枯葉降りしきった。
 
さながら自然の舞台を見るような喜びを感じた。目の前はバラや野菊、名も知らぬ花々が咲き乱れ、もう晩秋だというのに蝶々が舞う風景に巡り合った。
 
これは思わぬ僥倖というものだ。こんな日はめったにあるもんじゃない。我々呑み助夫婦は、大いに愉しんだことは言うまでもない。小さい秋の、小さな幸せ。
 
   
[今週の俳句もどき]

野の花や光を集め蝶の舞ふ(注:野の花は秋の季語)
  
落葉ふる小春日和や天たかし
 
昭太郎
 
 
15日PM1時の雨上がりの秋空

 
16日午前6時の大山公園の風景

  
16日午後の代々木公園の草花 

  
  

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