五輪 武藤事務総長の会見は醜態/書泉ブックマートの閉店/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

五輪 武藤事務総長の会見は醜態/書泉ブックマートの閉店/他

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[エンブレム] パクリの後始末
 ~武藤事務総長の会見は醜態~
 ~組織委員会役員は総退陣せよ~
[書店] 神保町「書泉ブックマート」の閉店
 ~若者の読書離れが怖い~
 ~読書をすれば人生が見えてくる~
[W杯女子バレー] 日本の弱点と課題が見えた
 ~対米国戦、パワーの差は歴然~
[今週の俳句もどき]

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[エンブレム] パクリの後始末 

武藤事務総長の会見は醜態 

新国立競技場に続き五輪エンブレムまで白紙になった。2020年東京オリンピックは、どこまでもケチが付き纏う。大会組織委員会は何の対策も取らず事態を深刻にしてしまった。誰がみても明白なのに、誰一人責任を取らない。呆れた組織だ。
 
武藤敏郎事務総長のエンブレム取り下げの記者会見にしても、まるで他人事のような経過説明に終始、謝罪の一言もない。ぺらぺらと妙にふてぶてしくて、さすが元財務省事務次官だ。嫌な人種だね。偉そうに。
 
佐野研二郎氏は、エンブレム取り下げの理由を「模倣ではないが、自分や家族に対する誹謗、中傷が続くほか、五輪のイメージに悪影響を与えるから。」と、これまた体よく幕を引いた。
 
あれが模倣ではないか!結果国は6000万円近くの損失を蒙った。やれやれ、競技場でも巨額の無用の損失、国民だけがバカをみる。
  
    
組織委員会役員は総退陣せよ 

IOC(国際オリンピック委員会)からも組織委員会に早くから「似たものがあるから注意するように」と警告を受けていた。にも拘らずだ、強引に佐野エンブレムを押し通そうとしたら、パクリ累々噴出で慌てた。
 
組織委員会もさればと「このままでは国民の理解は得られない」と、要は白紙撤回を「国民」のせいにした。更に醜態が判明した。何と佐野氏の原案を同委員会は、極秘に手直ししていたのだ。擬装工作である。
 
何のことはない、やばいと知っていたから、ところどころ微妙にデザインを変えた。それが最終的なこの度のエンブレム。これはまさしく確信犯だ。同委員会も佐野氏と同罪である。
 
この際大会組織委員なるもの、森喜朗会長を筆頭に総退陣すべきだ。「新しい酒は新しい酒袋に盛れ」との諺があるではないか。大和心とは「潔さ」にある。
  
 
[書店] 神保町「書泉ブックマート」の閉店 

若者の読書離れが怖い 

格闘技の書籍やDVDなど豊富な品揃いで人気のあった神保町の「書泉ブックマート」が9月末で閉店になる。本の町からまた一つ歴史が消えるのは、残念なことだ。特に私のように本作りを生業(なりわい)として長年生きて来た身にとっては、寂しい。
 
全国のあちこちで大型書店が姿を消す。つい7月末には池袋の名物「リブロ池袋本店」が店仕舞い、池袋にニューアカデミズムの灯をともして、30年…昭和は遠くなりにけりだ。
 
ネット文化に押され特に若者の読書離れが止らないという。恐ろしいことだ。私など本がなければ一日も耐えられない。今併読しているのは、サマセット・モームの「人間の絆」とスタンダール「赤と黒」。
  
    
読書をすれば人生が見えてくる 

「人間の絆」は文庫本で五冊、長編だ。倅が読み捨てたものを初読していて、足が不具な主人公フィリップが、不幸に見舞われながらも、何故もこんなに人がいいんだろうと、読む程に人間性に惹かれていくのである。
 
「赤と黒」は所謂恋愛心理小説といわれるが、なによりもその文章の簡潔さとスピード感がいい。遠い昔読んだ記憶があるが、筋書きは忘れた。だから初読と同じ、ジュリアンとレナール夫人の恋の描写は刻々変化して引き込まれる。読書とは「ときめき」也。
 
電車の中で本を読む人を見かけるとホッとする。食欲の秋、読書の秋。秋涼の中で、本を読もう。ずっしりと人生が見えてくる。
  
 
[W杯女子バレー] 日本の弱点と課題が見えた 

対米国戦、パワーの差は歴然 

日本で開かれている女子W杯バレーボール選手権、来年のリオデジャネイロへの出場権を賭けた、米国VS日本の試合をテレビで見た。そして日本の弱点と課題が見えた。
 
1-3で敗れた試合、1セットを先取した日本が期待をもたせたが、なんの、米国はその後3セットを連取して日本を圧倒した。1セットは負けたが米国は必ず逆襲する、と私は睨んだがその通りになった。
 
ジャンプ力、パワーが明らかに違い、スパイクの威力はセットを追うごとに熾烈を極めて、もう日本は防戦一方になった。力の差歴然、破壊力が桁外れ。戦略を根本から変える必要に迫られる。
 
身体能力に差がある相手に、正攻法で渡り合うのは自殺行為に等しい。日本人の持つ器用さを武器にした、変幻自在の攻撃を編みだす必要があろう。敵を混乱の渦中に落し込んで、リズムを崩す。崩れ溺れた敵に攻撃を仕掛ける。
 
そのフォーメーションを何パターンも持つ。極めて険しい道だが、女子バレーの復活の道は発想の転換だ。どっしりとして、信頼される絶対的なエースの育成も必要不可欠だ。幸い若い伸び盛りの選手が揃う。5年後東京五輪が照準とする。十分時間はある。
 
キックボクシングの藤原敏男さんは、ムエタイ選手のリズム(音楽に合わせて試合する)を崩すことを主眼に、来る日も来る日もフットワークを稽古した。遂にその完成をみて、ムエタイ500年の頂点に立った。 
恩師黒崎健時師範が編み出したものだ。他人と同じことを遣っていては、勝利を手にすることはできない。何事も創意&工夫で、道は開ける。私は「東洋の魔女」の再来を待望する。とまあ、素人考えだけれど。
  
  
[今週の俳句もどき]
 
 風鐸の落葉に抱かれ子守唄
 
天高く馬いななきて蠅滑り
 
風鈴や竿に忘れしすすき梅雨


昭太郎


秋しぐれ 渋谷区スポーツセンター前の通り。


 

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