バンコクで起きた爆発事故/或る日突然軍港めぐり/他
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■[テロ] バンコクで起きた爆発事故
~無差別テロは何処でも起こり得る~
■[軍港] いずも、イージス艦を見た!
~或る日突然横須賀「軍港めぐり」~
~海の最強忍者ハイテク潜水艦~
~日本は世界2位のイージス艦保有国~
[今週の俳句もどき]
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[テロ] バンコクで起きた爆発事故
無差別テロは何処でも起こり得る
8月17日、タイ・バンコク中心部で起きた爆発事故は、20人の死者と130人の負傷者を出した。その中に日本人の負傷者も一人含まれている。
何とも痛ましい無差別テロだ。イラワン廟の前の路上で事は起きた。私もよく知っている場所だ。犯人と思しき男が捕えられたが、動機に諸説がありまだ真相は明らかではない。
タイは私の第二の故郷である。ムエタイの取材や観光でかれこれ100回を越す渡航歴がある。タイ人の友人も沢山いる。そんな愛する都がテロによって血で染められたとあっては、他人事ではない。
タイは日系企業も沢山進出して、邦人も6万5千人ほど住んでいる。あの穏やかな国で起きた今回の事件は、世の中が複雑に入り組む今日、何処でも起り得る。宗教間の争い、人種の対立、怨恨など簡単に人を殺す時代。全く物騒な世の中になったものだ。
死は避けられないが、バンコクで起きたテロなどで私は死にたくない。でローマ人は生前自分の墓石に言葉を書く風習があった。その代表的なのがこの言葉、「次はお前の番だ!」
墓参りに来た人はさぞドキッとしたろうね。ユーモラスな一言に人生の教訓ありだ。ローマ人は偉い。だから明日は吾身と考え、「一日一生」で生きる。
[軍港] いずも、イージス艦を見た!
或る日突然横須賀「軍港めぐり」
28日は高校時代からの無二の親友F君を訪ねて横須賀まで出向いた。当日は新宿の東京医大で定期健診(脳梗塞)があり、その後はフリーだからとF君に申し出たものだ。
F君は神奈川の県立O高の教頭を最後に定年退職して、悠々自適の生活を送っている。学生時代はW大で剣道部に所属していた。いまは「居合道」が生活の一部になっているという。因みに腕前は五段。
京浜急行横須賀中央駅待ち合せした。会うや否や彼は「ちょっと島めぐりしない?」と言い出した。40~50分の行程だというので、何だか解らぬままに誘いに乗ったら、それが思わぬ体験をもたらした。
「汐入駅」に逆戻りして下車したところが、目の前が海、横須賀港。そこには「軍港めぐり」の旗が風になびいていた。島めぐりとはこれだったのだ、やっと私は得心して、急に興味が湧き出た。
海の最強忍者ハイテク潜水艦
観光船が出ると直ぐ右側に広大な米海軍基地。海軍のような純白の制服を着たガイドさんが、甲高い声で説明を始める。てきぱきとしていて、目に清(さや)か恰好いい。
進むと左手には迫力満点の海上自衛隊護衛艦「いずも」の偉容が迫る。反対側は米海軍基地、潜水艦が黒い姿を露わにしているのが見える。すかさず潜水艦の説明。新旧艦の違い(旧型は船尾の突き出た羽が1枚、新型は2枚)は初めて知った。ヒデキ感激!
それにも増して「海自の潜水艦でも、潜水艦だけは米軍基地に停泊する決まりになっている。」のくだりには驚いた。高度な機密を米軍と共有しているからなのだろうかと訝ったら、何のことはない。後で知ったことだが、海自の横須賀基地には潜水艦用の桟橋がないからだった。
因みに最近の潜水艦は「海の忍者」といわれる、ハイテク技術で装備され、人工衛星でも捜すのが難しいとのことである。日本は現在16隻を保有しているが、中国の海洋進出を睨んで22隻に増やすとは新聞で知った。巨大な軍艦10隻に、1隻で事足りるというから近代の潜水艦は、最強の兵器だ。
日本は世界2位のイージス艦保有国
米海軍基地にはまた、数隻のイージス艦が寄港していた。勿論初めて見るもので、ガイドさんの説明によれば甲板の塔に四角い鉄板のようなものが貼り付けてあるのが、全てイージス艦なのだと。この鉄板がセンサーの役目を果たし、飛来する弾道ミサイルをキャッチするという。
日本は6隻のイージス艦を保有していて、これは世界第2位の保有数だといわれる。日本の守りはいまやイージス艦に託されているそうだ。イージス艦の保有数も初めて分かった。国の守りは静かに強化されているのだ。
イージス艦は兎に角凄い。何とどのミサイルが危険かを瞬時に分析、危険なものから順に撃ち落していくらしい。そこまで進化しているとは、想像を越えていた。私は来た物は何でも一斉にやっつけるものと思っていたのである。
近代戦争とは、差し詰めボタン戦争で、電子技術の優劣が勝利の帰趨を決めるのだ、と今更ながら納得した。いや~為になる軍港めぐりであった。一周大人1400円也、貴方も如何ですか。F君、有難う。お誘いに素直に従って良かった。まさに「馬には乗ってみろ、人には添ってみろ。」だ。貴重な体験であった。
[今週の俳句もどき]
秋めきて月の明りや終電車
新涼の瓜の甘さや空の青
空を佩く雲絹のごと広がりぬ
昭太郎
横須賀軍港、左に護衛艦「いずも」の巨体。全長500㍍!

日本のイージス艦。奥174は金剛型護衛艦「きりしま」

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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■[テロ] バンコクで起きた爆発事故
~無差別テロは何処でも起こり得る~
■[軍港] いずも、イージス艦を見た!
~或る日突然横須賀「軍港めぐり」~
~海の最強忍者ハイテク潜水艦~
~日本は世界2位のイージス艦保有国~
[今週の俳句もどき]
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[テロ] バンコクで起きた爆発事故
無差別テロは何処でも起こり得る
8月17日、タイ・バンコク中心部で起きた爆発事故は、20人の死者と130人の負傷者を出した。その中に日本人の負傷者も一人含まれている。
何とも痛ましい無差別テロだ。イラワン廟の前の路上で事は起きた。私もよく知っている場所だ。犯人と思しき男が捕えられたが、動機に諸説がありまだ真相は明らかではない。
タイは私の第二の故郷である。ムエタイの取材や観光でかれこれ100回を越す渡航歴がある。タイ人の友人も沢山いる。そんな愛する都がテロによって血で染められたとあっては、他人事ではない。
タイは日系企業も沢山進出して、邦人も6万5千人ほど住んでいる。あの穏やかな国で起きた今回の事件は、世の中が複雑に入り組む今日、何処でも起り得る。宗教間の争い、人種の対立、怨恨など簡単に人を殺す時代。全く物騒な世の中になったものだ。
死は避けられないが、バンコクで起きたテロなどで私は死にたくない。でローマ人は生前自分の墓石に言葉を書く風習があった。その代表的なのがこの言葉、「次はお前の番だ!」
墓参りに来た人はさぞドキッとしたろうね。ユーモラスな一言に人生の教訓ありだ。ローマ人は偉い。だから明日は吾身と考え、「一日一生」で生きる。
[軍港] いずも、イージス艦を見た!
或る日突然横須賀「軍港めぐり」
28日は高校時代からの無二の親友F君を訪ねて横須賀まで出向いた。当日は新宿の東京医大で定期健診(脳梗塞)があり、その後はフリーだからとF君に申し出たものだ。
F君は神奈川の県立O高の教頭を最後に定年退職して、悠々自適の生活を送っている。学生時代はW大で剣道部に所属していた。いまは「居合道」が生活の一部になっているという。因みに腕前は五段。
京浜急行横須賀中央駅待ち合せした。会うや否や彼は「ちょっと島めぐりしない?」と言い出した。40~50分の行程だというので、何だか解らぬままに誘いに乗ったら、それが思わぬ体験をもたらした。
「汐入駅」に逆戻りして下車したところが、目の前が海、横須賀港。そこには「軍港めぐり」の旗が風になびいていた。島めぐりとはこれだったのだ、やっと私は得心して、急に興味が湧き出た。
海の最強忍者ハイテク潜水艦
観光船が出ると直ぐ右側に広大な米海軍基地。海軍のような純白の制服を着たガイドさんが、甲高い声で説明を始める。てきぱきとしていて、目に清(さや)か恰好いい。
進むと左手には迫力満点の海上自衛隊護衛艦「いずも」の偉容が迫る。反対側は米海軍基地、潜水艦が黒い姿を露わにしているのが見える。すかさず潜水艦の説明。新旧艦の違い(旧型は船尾の突き出た羽が1枚、新型は2枚)は初めて知った。ヒデキ感激!
それにも増して「海自の潜水艦でも、潜水艦だけは米軍基地に停泊する決まりになっている。」のくだりには驚いた。高度な機密を米軍と共有しているからなのだろうかと訝ったら、何のことはない。後で知ったことだが、海自の横須賀基地には潜水艦用の桟橋がないからだった。
因みに最近の潜水艦は「海の忍者」といわれる、ハイテク技術で装備され、人工衛星でも捜すのが難しいとのことである。日本は現在16隻を保有しているが、中国の海洋進出を睨んで22隻に増やすとは新聞で知った。巨大な軍艦10隻に、1隻で事足りるというから近代の潜水艦は、最強の兵器だ。
日本は世界2位のイージス艦保有国
米海軍基地にはまた、数隻のイージス艦が寄港していた。勿論初めて見るもので、ガイドさんの説明によれば甲板の塔に四角い鉄板のようなものが貼り付けてあるのが、全てイージス艦なのだと。この鉄板がセンサーの役目を果たし、飛来する弾道ミサイルをキャッチするという。
日本は6隻のイージス艦を保有していて、これは世界第2位の保有数だといわれる。日本の守りはいまやイージス艦に託されているそうだ。イージス艦の保有数も初めて分かった。国の守りは静かに強化されているのだ。
イージス艦は兎に角凄い。何とどのミサイルが危険かを瞬時に分析、危険なものから順に撃ち落していくらしい。そこまで進化しているとは、想像を越えていた。私は来た物は何でも一斉にやっつけるものと思っていたのである。
近代戦争とは、差し詰めボタン戦争で、電子技術の優劣が勝利の帰趨を決めるのだ、と今更ながら納得した。いや~為になる軍港めぐりであった。一周大人1400円也、貴方も如何ですか。F君、有難う。お誘いに素直に従って良かった。まさに「馬には乗ってみろ、人には添ってみろ。」だ。貴重な体験であった。
[今週の俳句もどき]
秋めきて月の明りや終電車
新涼の瓜の甘さや空の青
空を佩く雲絹のごと広がりぬ
昭太郎
横須賀軍港、左に護衛艦「いずも」の巨体。全長500㍍!

日本のイージス艦。奥174は金剛型護衛艦「きりしま」

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