ああ、栄冠は君に輝く/旧盆の頃になると思うこと/他
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■[夏甲子園] ああ、栄冠は君に輝く
~印象に残る100年目の大会~
~出色の選手宣誓~
■[夏甲子園②] 注目選手×2
~清宮、オコエの両逸材~
■[猛暑日] 夏の花々咲き乱れ
~旧盆の頃になると思うこと~
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[夏甲子園] ああ、栄冠は君に輝く
印象に残る100年目の大会
100年目の夏の高校野球(第97回)が、6日開幕した。夏は「栄冠は君に輝く」(作詞・加賀大介)が入場行進で、このメロディーが球場に鳴り渡ると、高校野球の夏が来たんだな、と特別な感じがする。不朽の名曲であるが、原曲の歌手が伊藤久男(イヨマンテの夜)とは驚いた。原曲は軍歌調だが、いまの関西吹奏楽&関西合唱両連盟のものは実に爽やかでいい。
因みに作曲者は古関裕而(ゆうじ)、福島県立福島商業OBだから、東北新幹線福島駅の発車メロディは勿論「栄冠は君に輝く」だ。「君の名は」「紺碧の空」(早稲田大学)「鐘の鳴る丘」など、また阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」もである。古関のヒット曲は浜の真砂のように多い。生涯作曲数は5000曲!
1964年の東京・オリンピック・マーチも同氏の作である。勇壮な、それでいて軽快なリズムは、選手団の入場行進の勇姿と共に、いまなお私の脳裏に焼き付いている。
さて、100年前の第1回大会の優勝校京都二中の後身、京都府立鳥羽高校が、今大会15年振りに100年目の記念大会出場できたのは、何とも劇的だ。
出色の選手宣誓
選手宣誓の栄誉を担った同校梅谷成悟主将の「次の100年を担う者として、8月6日の意味を胸に刻み甲子園で躍動することを誓います。」は、適度に間を置いた、ソフトな語り口で記念大会に相応しく格調があり、過去に類を見ないものだった。
感銘を受けたといえば、早実OBでプロ野球ソフトバンクホークス球団会長王貞治さん(75)のプロ野球人初の始球式も味のあるものだった。現役時代は右投げ左打ちの王さんが、左から投げた白球は、見事ストライク。やっぱりプロは凄いや。
残酷なようだが、炎天下に若者のひたむきなプレーを見るとやはり心が洗われる。この日は広島に原爆が投下されて70年、高校野球が始まって100年、節目の大会の記憶に残る開幕式であった。
[夏甲子園②] 注目選手×2
清宮、オコエの両逸材
早実の1年生清宮幸太郎内野手が魅力だ。何といってもその長打力は怪童中西太(元西鉄ライオンズ)を彷彿させる。打球が鋭い。現段階では中距離バッターに私は思えるのだが。
今大会は勿論だが、順調に成長してプロ野球を背負うスラッガーになって欲しいものだ。騒がれ過ぎてプレッシャーに押しつぶされるのが無きように願いたい。清原、松井クラスの逸材かの議論は、時期尚早だ。3年間の成長過程を熱視する。
関東一のオコエ瑠偉(3年)外野手も攻守走のリードオフマン。ナイジュリア人の父と日本人の母の間に生まれて、その野性的で身体能力の高さは、即プロ向きで今年のドラフトでは引っ張りだこになるだろう。
上田西の草海光貴投手もテンポの良い投法で日大宮崎を完封した。あるいは磐城高・田村隆寿投手(”小さな巨人”といわれS46年夏準優勝)の再来で、旋風を巻き起こすかも知れない。
全試合私もテレビ観戦している訳ではないので、相当怪しい評価である。それでも私の今大会優勝予想は、5日目を終えてまだ登場していない東海大相模であるが。甲子園には魔物が棲むというから何が起こるかわからない。
[猛暑日] 夏の花々咲き乱れ
旧盆の頃になると思うこと
ブーゲンビリア、凌霄花(のうぜんかずら)、芙蓉(ふよう)、百日紅(さるすべり)、夾竹桃(きょうちくとう)等々、8日続きの猛暑日(35度以上)にも負けずに旺盛なエネルギーを発散している。夏の花々は炎天に良く似合う。
今週末は旧盆、故郷への帰省移動がピークを迎える。私も墓参りに帰らねばと思いつつ、もう数年故郷に足が向かない。年のせいで何かと億劫になってきた。
福島県の緑連なる阿武隈山中の山村、人口約4000人、山紫水明な鮫川というのが私の生まれ育ったところ。老齢と共に薄れ行く記憶だが、少年期の想い出は驚くほど鮮明だ。
なかでも、母のことはよく夢に出てくる。母が眠る舟木家の墓は、山を切り拓い山頂にある。村を見渡すような墓地もいまでは道路が整備され、車ですぐ近くまで行くことができる。母は83才で鬼籍に入った。
大学に入るまでのアルバイトの明け暮れと、編集者になってからは、忙しさにかまけて、お袋には恩返しらしきものは何もできなかったのが心残り。「墓石には布団は掛けられない」まさにだ、孝行したくても親はなし。
母に引き換え、50才で早死にした親父のことは、夢に出てくるのは稀である。親父とは影の薄い存在である。我が倅も私の死後はそのようになるだろう。彼は、何歳になっても相談事は家内、母と子は体内からの付き合いなんだから、結びつきが強いのも当然か。
拙宅の近所のマンション駐車場に毎年巣を造るツバメ、
今年も二羽のヒナが生まれた。そろそろ巣立ちか。
連日の猛暑に敢然と咲く夾竹桃は炎天下に良く似合う。

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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■[夏甲子園] ああ、栄冠は君に輝く
~印象に残る100年目の大会~
~出色の選手宣誓~
■[夏甲子園②] 注目選手×2
~清宮、オコエの両逸材~
■[猛暑日] 夏の花々咲き乱れ
~旧盆の頃になると思うこと~
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[夏甲子園] ああ、栄冠は君に輝く
印象に残る100年目の大会
100年目の夏の高校野球(第97回)が、6日開幕した。夏は「栄冠は君に輝く」(作詞・加賀大介)が入場行進で、このメロディーが球場に鳴り渡ると、高校野球の夏が来たんだな、と特別な感じがする。不朽の名曲であるが、原曲の歌手が伊藤久男(イヨマンテの夜)とは驚いた。原曲は軍歌調だが、いまの関西吹奏楽&関西合唱両連盟のものは実に爽やかでいい。
因みに作曲者は古関裕而(ゆうじ)、福島県立福島商業OBだから、東北新幹線福島駅の発車メロディは勿論「栄冠は君に輝く」だ。「君の名は」「紺碧の空」(早稲田大学)「鐘の鳴る丘」など、また阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」もである。古関のヒット曲は浜の真砂のように多い。生涯作曲数は5000曲!
1964年の東京・オリンピック・マーチも同氏の作である。勇壮な、それでいて軽快なリズムは、選手団の入場行進の勇姿と共に、いまなお私の脳裏に焼き付いている。
さて、100年前の第1回大会の優勝校京都二中の後身、京都府立鳥羽高校が、今大会15年振りに100年目の記念大会出場できたのは、何とも劇的だ。
出色の選手宣誓
選手宣誓の栄誉を担った同校梅谷成悟主将の「次の100年を担う者として、8月6日の意味を胸に刻み甲子園で躍動することを誓います。」は、適度に間を置いた、ソフトな語り口で記念大会に相応しく格調があり、過去に類を見ないものだった。
感銘を受けたといえば、早実OBでプロ野球ソフトバンクホークス球団会長王貞治さん(75)のプロ野球人初の始球式も味のあるものだった。現役時代は右投げ左打ちの王さんが、左から投げた白球は、見事ストライク。やっぱりプロは凄いや。
残酷なようだが、炎天下に若者のひたむきなプレーを見るとやはり心が洗われる。この日は広島に原爆が投下されて70年、高校野球が始まって100年、節目の大会の記憶に残る開幕式であった。
[夏甲子園②] 注目選手×2
清宮、オコエの両逸材
早実の1年生清宮幸太郎内野手が魅力だ。何といってもその長打力は怪童中西太(元西鉄ライオンズ)を彷彿させる。打球が鋭い。現段階では中距離バッターに私は思えるのだが。
今大会は勿論だが、順調に成長してプロ野球を背負うスラッガーになって欲しいものだ。騒がれ過ぎてプレッシャーに押しつぶされるのが無きように願いたい。清原、松井クラスの逸材かの議論は、時期尚早だ。3年間の成長過程を熱視する。
関東一のオコエ瑠偉(3年)外野手も攻守走のリードオフマン。ナイジュリア人の父と日本人の母の間に生まれて、その野性的で身体能力の高さは、即プロ向きで今年のドラフトでは引っ張りだこになるだろう。
上田西の草海光貴投手もテンポの良い投法で日大宮崎を完封した。あるいは磐城高・田村隆寿投手(”小さな巨人”といわれS46年夏準優勝)の再来で、旋風を巻き起こすかも知れない。
全試合私もテレビ観戦している訳ではないので、相当怪しい評価である。それでも私の今大会優勝予想は、5日目を終えてまだ登場していない東海大相模であるが。甲子園には魔物が棲むというから何が起こるかわからない。
[猛暑日] 夏の花々咲き乱れ
旧盆の頃になると思うこと
ブーゲンビリア、凌霄花(のうぜんかずら)、芙蓉(ふよう)、百日紅(さるすべり)、夾竹桃(きょうちくとう)等々、8日続きの猛暑日(35度以上)にも負けずに旺盛なエネルギーを発散している。夏の花々は炎天に良く似合う。
今週末は旧盆、故郷への帰省移動がピークを迎える。私も墓参りに帰らねばと思いつつ、もう数年故郷に足が向かない。年のせいで何かと億劫になってきた。
福島県の緑連なる阿武隈山中の山村、人口約4000人、山紫水明な鮫川というのが私の生まれ育ったところ。老齢と共に薄れ行く記憶だが、少年期の想い出は驚くほど鮮明だ。
なかでも、母のことはよく夢に出てくる。母が眠る舟木家の墓は、山を切り拓い山頂にある。村を見渡すような墓地もいまでは道路が整備され、車ですぐ近くまで行くことができる。母は83才で鬼籍に入った。
大学に入るまでのアルバイトの明け暮れと、編集者になってからは、忙しさにかまけて、お袋には恩返しらしきものは何もできなかったのが心残り。「墓石には布団は掛けられない」まさにだ、孝行したくても親はなし。
母に引き換え、50才で早死にした親父のことは、夢に出てくるのは稀である。親父とは影の薄い存在である。我が倅も私の死後はそのようになるだろう。彼は、何歳になっても相談事は家内、母と子は体内からの付き合いなんだから、結びつきが強いのも当然か。
拙宅の近所のマンション駐車場に毎年巣を造るツバメ、
今年も二羽のヒナが生まれた。そろそろ巣立ちか。
連日の猛暑に敢然と咲く夾竹桃は炎天下に良く似合う。

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