リアルジャパンプロレス10周年記念興行・陰で支えた平井の涙と佐山の心遣い/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

リアルジャパンプロレス10周年記念興行・陰で支えた平井の涙と佐山の心遣い/他

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■[新国立競技場]迷走する建設計画
 ~豪奢な新スタジアムは要らない~
 ~見栄張らず質実剛健で~
■[プロレス]リアルジャパンプロレス10周年興行
 ~印象に残った平井社長の表彰~
 ~大仁田よ、君は三文役者か~
カラオケ叔父さん今週の推薦曲

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[新国立競技場]迷走する建設計画 

豪奢な新スタジアムは要らない 

20年オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムになる新国立競技場の建設計画が遅れている。膨らむ建設費に、下村文科大臣が、都側に500億の負担金を求めたところ桝添都知事に「総工費が明かされないままでは、出せない」と一蹴されたようだ。
 
そもそも建設費は幾らなのか。14年の試算では約1625億円。建設資材が高騰している現在では現行のままなら「総工費は2700億円は下らない」(建築専門家)とも。五輪終了後の毎年の維持費も20億強の見通し。とんだ銭喰い虫だ。
  
ザハ・ハディド(英国)設計のあの流線型で、開閉式のスタジアムのデザインは、確かに秀逸だが一言でいうと贅沢豪奢。ひたすら恰好いいものを追求した挙句は、建設費が巨額に膨らむ結果となった。コンペで合格したのだからデザイナーは何らミスはないのだが。
  
   
見栄張らず質実剛健で 

スタジアムの維持費は、コンサートなどに貸して補ってもとても足りないというから、赤字は税金で補填するしかない。かと思えば、組織委員会森喜朗会長は「3000億や4000億かかっても構わない、立派なものを造って欲しい」と豪語したのには呆れる。
 
元総理のこの発言こそ、国の借金1053兆億円の借金漬けにした現実を象徴する。国民一人あたりの借金高830万円、臆面もなく赤字を垂れ流し続ける、それを次世代に先送り。もはや日本国は瀕死の状態なのだ。五輪後に、かのギリシャ国のように破綻の危機に陥るかもね。
 
この際、違約金を払っても、実用的でシンプルなスタジアムに設計を見直すべきじゃないか。開閉式なんか要らない。自然の空気を吸いながらするのがスポーツ、外見をゴージャスに飾る必要なし。シンプルな競技場なら19年ラグビーワールドカップにもいまからでも充分間に合う。
 
質実剛健、安心して競技が出来て観戦出来る会場、これに尽きる。願わくば神宮の杜に溶け込む和風の外観であって欲しい。オモテナシは立派な「箱」ではない、心ではないのか。
  
 
[プロレス]リアルジャパンプロレス10周年興行 

印象に残った平井社長の表彰 

初代タイガーマスクの佐山聡さんが興したリアルジャパンプロレスが、今年で十周年を迎えた。その記念興行が11日後楽園ホールで行われた。
 
晴れの試合だったにも関わらず御当人の佐山さんは、5月22日、狭心症の手術があったためにファイトを見せられず、背広姿でリングに登場、挨拶したに留まった。
  
時価約6000万とかいう純金タイガーマスクの公開セレモニーにもあった。さすが、純金のマスクが披露されると観客席から「おお!」というドヨメキ。重たそうだ。「次はこれを被って試合をします!」には、客席から「ええっ!?!?」
 
この十周年を記念したイベントの中で、一番感心したのはリアルジャパンプロを陰で支えてきた平井丈雅社長がリング上で表彰されたことだ。表の佐山聡、裏の平井丈雅、創業以来のコンビ、その相方をねぎらった。誠に清々しいものだった。
表彰した佐山さんの繊細な神経もまた、将に相応しい心遣いである。 
平井さんは感激の余り号泣した。いいシーン。
 
山口洋子さんのエッセイに印象深い言葉がある。「スタアとは、自分がベンツに乗って踏ん反り返る人ではなくて、マネジャーや所属の社長にベンツを宛がう人を言う。その志しのない者は一流(スタア)とは認めない。」とある。 
 
    
大仁田よ、君は三文役者か 

一連の慶事に水を差したのが大仁田厚。ペットボトルを振り回し観客席へ水をぶちまける蛮行、一度や二度ならず。私の前に叔母ちゃんいたがその席に乱入乱闘、水を浴びせられるわ、当の叔母ちゃんは死に物狂いで逃げ回った。老人だ、転んで大怪我でもしたらどうする。件の叔母ちゃん、二度とプロレスを見ないだろうな。
 
席は水浸し。勿論、私も再三逃散した。楽しいプロレスがとんだ目に。水をこれでもかこれでもかと観客席に向かって浴びせる。そのたびに観客は右往左往、度が過ぎる。観客に向かって何たる事か!
 
遣るならリング内、敵に向かって遣れ。そこで己の主張を演じ切り、試合を盛り上げるのが真のプロレスラーというものだ。これまでは大仁田邪道プロレスを、エンタメの極と私は密かに讃えていた。
 
観客の鼓動をキャッチして、その絶妙のタイミングを見計らい敵を攻撃する。そこにある種、興奮が生まれ非日常の世界が現出する、これがプロレスのいわば醍醐味。この主がだ、タダの水撒きオヤジ、餓鬼道に成り下がった。大仁田よ、差し詰めキミは三文役者。このまま彼の無法なパフォーマンスを許して置けば、リアルジャパンプロレスの看板に傷がつくというものだ。敢て苦言を呈する。 
 
 
[カラオケ叔父さん今週の推薦曲]
 
1曲目:鎌倉恋歌/三代紗也可、
2曲目:噂の港/水田竜子、
3曲目:雪国ひとり/永田裕子
 
 
純金のマスクを観客にお披露目する初代タイガーマスク

 
白山神社境内の紫陽花まつり(6月11日)

 
  

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