メイウェザー×パッキアオ戦直前!!『ボクシング・ビート』は世紀の一戦伝える出色の専門誌/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

メイウェザー×パッキアオ戦直前!!『ボクシング・ビート』は世紀の一戦伝える出色の専門誌/他

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■[BOXING]メイウェザー×パッキアオ
 ~世紀の一戦伝える出色の専門誌!~
 ~パッキアオの勝機はこれだ~
■[MLB]マー君の肘は大丈夫か
 ~3試合目で7回無失点で復活したが~
 ~シーズンを無事乗り切ってくれ~
■[花]春、真っ盛り
[今週の俳句もどき]

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[BOXING]メイウェザー×パッキアオ 

世紀の一戦伝える出色の専門誌! 

「ボクシングを超えたボクシング」といわれる対決、メイウェザーとパッキアオの試合が迫って来た。5月2日(日本時間3日)ラスベガスで行われるが、「ボクシング・ビート誌」は巻頭から9頁で展望特集、その5月号が手元に届いた。
 
あらゆる角度から情報を積み重ね分析したこの「展望」は、専門誌ならではの質と量だ。グラビア写真・文章・構成も出色、雑誌は大型版で迫力があり、迷うことなく夢の戦場に誘ってくれる。必見、必読!
 
レポートを寄せるのは、アメリカ在住の三浦勝夫氏、私の知己である。記事は3月11日のロサンゼルスでの一度きりの記者会見の模様から筆をおこし、二人の対戦に至るまでの過程を綴り最後に予想+「メイウェザー×パッキアオ」の錬金術(文/三浦勝夫)で完璧の展望である。
 
ここで私が注目したのは、メイウェザー(38)が衰えがみえるという現地記者のコメント。「彼の代名詞であるショルダー・ロール・ディフェンスに、コンマ何秒かの遅れが生じており、もしかしたら今回それが命取りになるのでは」というくだり。コンマ何秒の遅れが命取り?鋭い観察。
  
   
パッキアオの勝機はこれだ 

パッキアオ(36)の勝機は、メイウェザーのディフェンスの網を突破して先制アタックを掛け、3連以上の追撃をすることだ、と結論づける。なるほど。そういう展開になればチャンスがあるかも。
  
さて、WOWOWは試合の模様を3日午前10時から生中継で放送する。「ボクシング・ビート」はまさにタイムリーな観戦の手引きだ。直前の大方の予想では圧倒的にメイウェザーだが、具志堅会長が私にいった言葉を思い出す。
  
「(僕が)タイトルを取ったグスマン戦も、(僕の)パンチが最初にたまたま当ったから、流れが(僕に)きた。これも運です。ボクシングに絶対はないですよ。」そうあのグスマン戦も戦前の予想では、グスマンが圧倒的に優位だった。今回の対決も起り得るか。
  
「21世紀最大のスーパーファイト」とややオーバーに喧伝される二人の激突だが、そのリング登場からして、ドラマ仕掛けの演出になるだろう。ショーの本場ラスベガス、戦う前に既にタップリと観客を魅了してくれるはずだ。さて、いかなる結末になりますか。
  
「俺たちの英雄パッキアオ」を見守る比国民は、さぞ国を挙げての応援だろう。勝たせたいね。台風で甚大な被害を蒙ったルソンやレイテ島の住民に勝利のプレゼント!最高だ。
  
注:「BOXING BEAT」5月号発売中、定価960円。
   
  
[MLB]マー君の肘は大丈夫か 

3試合目で7回無失点で復活したが 

ヤンキース田中将大投手(26)の調子は思わしくないようだ。二試合に先発して1勝1敗、防御率7・00。彼本来の数字ではない。速球のスピードも150㌔にも満たず打ちごろだ。カーブも切れがない。(4月17日現在)
  
やはり昨シーズン7月に発覚した右肘内側側副靭帯部分断裂の怪我が心配で庇うのだろうか、思い切った投法ができないと見受けられた。このままマー君の選手生命も終ってしまうのかと私は危惧した。
 
これが何んとガラリ変身、18日(現地)の敵地レイズ戦では、7回を投げ8奪三振、四死球0、87球の無失点。チームも9-0で勝利した。別人の働きだ。コントロールがよくて、切れ味鋭い変化球、直球もホップするように伸びがあった。流石、日本で24連勝の記録を作った男だと感心したが、これで大丈夫かといえば、安心はできない。
 
週刊新潮にペドロ・マルチネス(元レドソックス=サイヤング賞投手)がこんなことを言っているので引用したい。「(田中が)一年を通じて健康であるとは思えない。速球を投げるのを躊躇っているし、変化球も切れがあるものではない。」
  
   
シーズンを無事乗り切ってくれ 

肘の再生手術の名医といえばフランク・ジョーブ博士(故人)。所謂、トミー・ジョン手術(靭帯再生手術)。3月18日ダルビッシュもこれを受けていま治療に専念中だ。この手術に成功したとしても、元の球威に戻るのは難しいと懸念される、ことほどさように投手の肘の靭帯部分というのは厄介。
 
近年はその手術も医学の進歩で格段によくなったそうで、メジャーでは簡単に手術に踏み切るようだ。田中投手の場合は、医師の見立てで治療で済むということだ。それを私は信じたい。そうあって欲しいのだ。
 
今季ヤンキースの戦力は打撃陣は中軸が弱く、投手陣はサバシアが信頼がおけないし、明らかに先発が不足で、地区優勝にも覚束ない状態。四面楚歌の情況の中、マー君はどう長いシーズンを無事乗り切るか、私は祈るような気持ちでBS放送を見る。
  
 
[花]春、真っ盛り 

春に乗り遅れるなよ、が合言葉か。木々は一斉に芽吹き花は先を競う。ソメイヨシノが散ったと思ったら、此処が出番と八重桜が棟方志功ばりの画(え)ように、豊満な肉体美を天に曝す。
 
この季節はハナカイドウが盛りを過ぎ、つるバラが咲き始め、ジャスミン、藤、躑躅、ハナミズキも綻(ほころ)びて、花たちの饒舌な会話が聞こえてくるようだ。春、真っ盛り。
  
  
[今週の俳句もどき]
 
散る花やひとかたまりに天国路
 
ぴかぴかとヘリコプターゆく春の宵

 
昭太郎
 
  
西原緑道での満開の八重桜


 
メイウェザー×パッキアオの展望特集「ボクシング・ビート」
  

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