戦後70年の「安倍総理談話」は?/北陸新幹線全線開通の雑感/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

戦後70年の「安倍総理談話」は?/北陸新幹線全線開通の雑感/他

株式会社アッパーからのお知らせ
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 問合せ:(株)アッパーTEL:03-3469-0620 upper@lapis.plala.or.jp 
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ブログ
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■[政治] 戦後70年の「安倍総理談話」は?
 ~メルケル首相の存在感~
 ~北岡伸一さんの見識~
■[北陸新幹線] 全線開通の雑感
 ~新幹線が「山陰」を明るくした~
 ~杉浦アナとの「醤油」の忘れえぬこと~
■[植物] 百花繚乱の春ですよ~
 ~春、花のリレーが始まった~
■[訃報] 手塚宣武氏逝去
[今週の雑学講座]

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[政治]戦後70年の「安倍総理談話」は? 
   
メルケル首相の存在感 

来日した西ドイツのアンゲラ・メルケル首相(60)は存在感があった。東アジアに情勢について、アドバイスする立場にないと前置きしながらも「(ナチスドイツの)過去の総括が和解の前提になっている」と述べた。(3月10日朝日新聞)
 
これは、中国・韓国と歴史観を巡りギクシャクした関係にある日本に、ずばりメルケル首相が、アドバイスを送ったものだと解釈できる。
 
ドイツは先の大戦でナチスがユダヤ人を900万とも1000万ともいわれる大虐殺を犯したが、徹底したナチス幹部の追求と謝罪で、近隣諸国、とりわけユダヤ人団体からの補償問題も起きなかった。そればかりか、EU(ヨーロツパ共同体)の一員としても、各国から快く受け入れられ今日がある。
 
我国はドイツを範とすべきである。徒(いたずら)に歴史問題を塗色しても国益にならない事は明白だ。安倍総理は戦後70年総括の「安倍談話」に異常なほどの意欲を示しているが、どうも未来志向の談話の骨格は「村山談話」(植民地支配の痛切な反省とお詫び)をすらりと通り抜けて、未来に重きを置き過去の歴史を軽視する姿勢…そんな談話じゃないかと、危惧されるているのだ。
 
北岡伸一さん(東大名誉教授、現・国際大学長)はいう。「私は安倍さんに日本は侵略したと言ってほしい。日本全体としては侵略して、悪い戦争をして、沢山の中国人を殺して、誠に申し訳ないということは歴史研究者に聞けば99%そう言うと思う。」(朝日新聞より)
  
   
北岡伸一さんの見識 

有識者からなる「21世紀構想懇談会座長代理」の立場にある北岡さんの、この誠に歯切れよい発言に私は感銘した。答は簡単だ。相手の立場になって考えること。自国が同じような被害に遭ったらどう思うかである。朝鮮民族に対しての、日韓併合と創氏改名なども、同民族に多大な苦痛と損害を及ぼした加害の歴史は歴然である。
 
こうした過去の歴史と真摯に向き合い、明解に謝罪して未来に繋ぐべきだろう。中途半端な、自国に都合のいい歴史解釈と、お詫びでは反感を買うだけである。事を荒立てては、何ら国益に添うものではない、と私は思うがこれって自虐的?ドイツは長年に亘り頭(こうべ)を垂れ続けてきたのだ。共生・友好の道がそこにある。
 
蛇足ながら韓国にも申したいことが有る。韓国や米国の日本大使館前に設置した、慰安婦像なるものも問題だ。単なる嫌がらせの域を出ない、国民性が問われる愚行であるが故に、韓国政府は即刻撤去すべきだ。
 
未来志向とは、相手の立場を思いやる精神が前提、これに尽きるのではないか。中国も覇権主義を捨て徒に海域の拡張をすべきでない。尖閣諸島は日本固有の領土であるからして、潔くこれを認めるがよかろう。善隣友好とはそうゆうことである。
  
 
[北陸新幹線]全線開通の雑感 

新幹線が「山陰」を明るくした 

北陸新幹線が開業した。2時間半で東京から金沢まで行けるのだそうだ。最高時速260km/h、もうサラリーマンの出張は日帰りになる。夜の街で一杯、なんて出来ないから昔はよかった、とぼやくかも知れない。
 
なにやら飛行機のファーストクラスのようなグランクラスというのあるらしい。ビル・ゲイツ(世界一の金持ち)は、「時間は同じなのにどうして、バカ高い席で行かなくちゃならないの」と絶対ファーストクラスには乗らないらしい。
 
私は、グランクラスに一度は家内を乗せてあげたい気持ちでいる。貧乏人ほど憧れが強いということか。ともかくも、言葉からして山陰という暗いイメージが付き纏った福井、富山、金沢に新幹線が走るだけで何かパーッと天が開いたように、明るくなったような気がするから不思議なものだ。
 
我ら夫婦は、開業騒ぎが治まって、少し静かになったら北陸新幹線で、富山から金沢を回ろうと話している。当地は日本酒が旨いし、なにより魚介類が新鮮で絶品。薄暮の金沢片町辺りで、夫婦で一杯なんて、いいだろうなあ。
  
   
杉浦アナとの「醤油」の忘れえぬこと 

そういえば昔、テレビ東京のキックボクシング解説で小松に滞在した折り、杉浦滋男アナとすし屋を梯子した変な想い出がある。当地の醤油が薄口で、杉浦アナと私の口に合わず折角の美味しい魚も食べれなかった話。「舟木さん出よう!これじゃ、鮨を食った気がしないよ」
 
で二軒目のすし屋に入り、杉浦アナ好物の甘エビを頼むとこれまた、同じような薄味醤油で結局ここもすぐ出た。翌日は酒屋で、一合位の醤油を2本、お店の方が太鼓判押した辛目の品を購入、ポケットに忍ばせ、意気揚々と新たなすし屋に入った。が、ここでも薄口味でダメだった。”江戸っ子”杉さんは頑固に濃い醤油に拘った。
 
「東京に帰ったら食べ直しよう」と約束して我々はすごすごとすし屋を後にした。今は亡き杉さん、「金沢まで2時間半で行けるから、もう一度すしに挑戦しようよ!」 
  
 
[植物]百花繚乱の春ですよ~ 
   
春、花のリレーが始まった 

花のリレーが始まった。バトンを落とすこともなく季節がくれば、見事にタッチされて春は巡ってくる。紅梅に黄梅(おうばい)が公園に揃い踏み。華を競う。因みに梅は台湾の国花である。
 
黄梅(モクセイ科、ジャスミンの仲間)は梅ではない。別名「迎春花」、春だよ、と春の訪れを告げるような、明るさを秘める花である。
 
辛夷(こぶし)も木蓮も、蕾を付けていまや遅しとスタートラインに立つ。関東では桜の開花は25日辺りらしいし、日々蕾がふっくらする。桃に、ハナミズキも待機中。百花繚乱の季節到来もまじか。
 
花は人を浮き浮きさせる。春という英語はspring、なるほど、目覚めるという意味をあるそうだ。人を眠りから覚醒させる。桜が咲けば、皆「桜狂い」となりぬ。
 
我家では、室内のすみれの花が、小鉢が溢れるほどだし、シンピジュームの株分けが次々に咲き、クリスマスローズに、ヒマラヤ雪の下が今年は誇らしげに咲いた。拙宅に花が盛んなときには、良きことあるのだが…。
 
ひとはいさ心もしらずふるさとは
花ぞむかしのかににほひける

     紀貫之(注:花は梅を指す)
 
我が春も上々吉よ梅の花
        小林一茶
  
 
[訃報]手塚宣武氏逝去 

元日本スポーツ出版社専務取締役手塚宣武氏が、3月14日死去した。享年72才。手塚氏は癌で長い間闘病生活を送っていたもの。サッカー誌「イレブン」編集長を務めた経歴がある。心から哀悼の意を表します。
 
通夜:3月17日17時より、告別式:18日午前8時半より。
場所:藤沢市斎場(TEL0120-539-594、0466-87-5589)
  
 
[今週の雑学講座]
 
雪の三大事件とは?
 
野口武彦著「巨人伝説」(講談社)は、井伊直弼とその黒幕長野主膳を描く小説であるが、今までの井伊直弼像を根底からひっくり返す、重厚な一冊であり、私は耽読した。井伊は「花の生涯」(舟橋聖一著)の剛毅果断な人物ではなく、小心で優柔不断であったと。いわゆる「安政の大獄」は、国学者で歌人の長野主膳が画策したという内容。
 
以下は著書より抜粋する。三島由紀夫は、日本の歴史には雪に荘厳(しょうごん)された動乱の場面が三つあると嬉しげに語っている。
 
三つとは、忠臣蔵の討ち入り、二・二六事件、それと桜田門外の変である。三島は、白雪が淋漓(りんり)たる鮮血で染まるシーンがたまらなく好きだった、と。三島美学とはなんと凄まじいものよ。
 
「桜田門外の変」は安政七年三月三日、陽暦の三月二十四日に起った。来週その日がやって来る。晩春には珍しい大雪でそのことが、歴史を狂わせたと。
 
供侍は、雪水が刀身に浸みこまなように柄頭(つかがしら)に羅紗や油紙の柄袋を被せてあり、鍔(つば)にも袋で包まれた上に鞘(さや)に結ばれていたので、水戸浪士の襲撃に為す術もなく井伊大老の首をあっさりと、切落された。血が飛び散る雪中に、首のない大老の胴体だけが転がっていたという。(ピストルで撃たれた後で斬られた)。
 
明治から終戦の20年までは、皇国史観での井伊直弼は「逆賊」であり、近年は「開国の元勲」と評価が変わった。どうやら「人の価値は棺を覆って初めて定まる」というわけではないらしい。「巨人伝説」お勧め致します。
 
 
空き地に咲く梅


拙宅のヒマラヤ雪の下


 

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