日本人は「私はシャルリー」になれない/ばらまき外交をストップせよ/他
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■[デモ]日本人は「私はシャルリー」になれない
~宗教と風刺の間~
■[俳諧]俳句の勧め
■[政治]総理の中東歴訪・ばらまき外交をストップせよ
[今週の雑学講座]
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[デモ]日本人は「私はシャルリー」になれない
-反テロデモと言論の自由-
パリの風刺新聞「シャルリー・エブド」がイスラム教の預言者ムハマドを風刺したとして、7日イスラム過激派2人によって銃撃され、記者ら12人が殺害されたテロ事件は、内外に大きな衝撃を与えた。
その後12日にはスーパーや工場の倉庫に人質を取って立てこもり、4人が殺され結局17人もの犠牲者がでた。これに対してフランス国民は、凡そ350万人!とも言われる空前の反テロデモを起こした。
言論の自由と建国の精神(自由、平等、友愛)を守るためにと。さすが民衆蜂起で革命を為した御国、ここ一番の活力は健在だ。羨ましく思う。
日本では考えられぬことだ。あの原発事故でさえも国民の中には他人事のような人もいた。「自分達の国は自分達で守る」と、かの国はここぞという時には団結して行動を起こす。「私はシャルリー」に、残念だが日本国民はなれない。
宗教と風刺の間
でもどうなんだろうな、社会の公器として、勿論表現の自由は保証されるべきものであるが、そこにも自ずと抑制されてしかるべきものがあると、私は思うのだ。特に宗教に関しては。敬虔な信者がいることも忘れてはいけない。
矛盾しているけど。平和はいつも危ういものだ。報道する側もされる側も共に「寛容」であることが求められると私は思う。報道だからといって、高慢になってはいけない。過激派テロ集団は勿論論外だ、要はイスラム教徒というだけで、迫害してはならないということ。賢明なフランス国民は既にお分かりだと思うが。
日本の大新聞では、宗教を風刺した漫画を殆ど見られないのは、宗派との間のトラブルを畏れての事だと推察するのだけれど、このような事件が起きたればこそ、イスラム教のタブーの実体を読者に分かり易く解説して欲しかった。
シャルリー・エブド紙は、事件後に刷り部数が700万部まで伸びて、引っ張りだこらしい。その勇気を讃えるべきだろうが、今回のテロ事件を怨嗟が怨嗟を産む負の連鎖にしてはいけないのだと、心からメッセージを送るものである。
[俳諧]俳句の勧め
-井上井月に添う日々-
このところ少しばかり真面目になって俳句作りに励んでいる。とても他人に見せられるような代物じゃないが、読書に倦んだりして、ぼやーっとしたときに句を編む。推敲というやつだ、切字も季語も、一番大事な決め事も、原則さえでたらめだが、なんだか一場の気慰めになる。
17文字に宇宙を押し込むなんぞ、これは世界一短い文学で、それだからこそ奥行きがあり難しい。私の田舎の同級生のM女史が、東京に住み俳句結社に所属して、高名な先生に指導を受け、知らぬ間に素晴らしい作品を生み出している。彼女に触発された。
私も元々俳句は好きで、芭蕉とか子規とか、一茶とか読書に倦んだときには、ぱらぱらめくっては楽しんでいた。最近はもっぱら井上井月(いのうえせいげつ)に興味がいき、新刊「漂泊の俳人 井上井月」(伊藤伊那夫著 角川学芸)を購入した。平明な解説で分かり易し、お勧めの本。
句はもとより、酒と漂泊の俳人と知り、より興味をもった。井月は信州の人、生一本で、漂泊の末ボロボロになって滅した。酒が手に入ると「千両!千両!」と言って無邪気に喜び、芥川龍之介や種田山頭火に影響を与えたそうである。そんな偉大な俳人であるとは、私も最近知った。
鶺鴒(せきれい)や飛び石ほしき朝の川
朝寒や人の情(なさけ)は我が命
川風も松風も来て夏祭り
(井上井月)
以上がプロの詠んだ句。下がアマチュアの我が愚作。
白妙(しろたえ)の畠や葱(ねぎ)の誇らしげ
初春(はつはる)の箱根路跳ぶや山の神
(1月3日午後1時30分頃、宮ノ下富士屋ホテル前で駅伝を詠む)
[政治]総理の中東歴訪・ばらまき外交をストップせよ
-国の財政は火の車だというに-
相変わらず外向きがいい日本外交。安倍総理は、最初の訪問国エジプトで、先ず「日本は中東の伴走者」と演説して、新たに25億㌦(約2940億)の支援を約束した。
同国へは、13年にも22億㌦を支援した。新たにといったのはそのことだ。我国の借金は、1月18日午前9時45分現在で、約1004兆1155億、家庭の負債額は約1932万円強だという。(経済ジャーナリスト財部誠一のWEBサイト「日本の借金時計」より)
ことほど左様に、国家財政は火の車。果たして、こうしたばらまきは許されるのかどうか。支援するにしても、別の方法を模索するべきだ。
ある経済評論家は「こまま推移すれば、東京五輪が終る2020年頃には国家財政は破綻する」と警告する。例え消費税を30%にアップしたとしてもだという。安閑としていられぬ問題だ。
誰かこのばらまき外交をストップする政治家はいないものか。雪だるま式に借金が増えて、或る日、気が付けば預金も国民年金も屑となる日…リーマンショックなどのスケールでは済まない。本当、他人事ではないぜ。「日本は危うい」とは、久坂玄瑞(NHK大河ドラマ”花燃ゆ”での言葉)、まさしく。
[今週の雑学講座]
人生は皆夢~夢の中(うち)、又其の夢を占う~
【夢之中、又占其夢】(荘子)
「人生のこと一切は皆夢にほかならない」という意味だそうです。
初春のビル群の黄昏

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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■[デモ]日本人は「私はシャルリー」になれない
~宗教と風刺の間~
■[俳諧]俳句の勧め
■[政治]総理の中東歴訪・ばらまき外交をストップせよ
[今週の雑学講座]
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[デモ]日本人は「私はシャルリー」になれない
-反テロデモと言論の自由-
パリの風刺新聞「シャルリー・エブド」がイスラム教の預言者ムハマドを風刺したとして、7日イスラム過激派2人によって銃撃され、記者ら12人が殺害されたテロ事件は、内外に大きな衝撃を与えた。
その後12日にはスーパーや工場の倉庫に人質を取って立てこもり、4人が殺され結局17人もの犠牲者がでた。これに対してフランス国民は、凡そ350万人!とも言われる空前の反テロデモを起こした。
言論の自由と建国の精神(自由、平等、友愛)を守るためにと。さすが民衆蜂起で革命を為した御国、ここ一番の活力は健在だ。羨ましく思う。
日本では考えられぬことだ。あの原発事故でさえも国民の中には他人事のような人もいた。「自分達の国は自分達で守る」と、かの国はここぞという時には団結して行動を起こす。「私はシャルリー」に、残念だが日本国民はなれない。
宗教と風刺の間
でもどうなんだろうな、社会の公器として、勿論表現の自由は保証されるべきものであるが、そこにも自ずと抑制されてしかるべきものがあると、私は思うのだ。特に宗教に関しては。敬虔な信者がいることも忘れてはいけない。
矛盾しているけど。平和はいつも危ういものだ。報道する側もされる側も共に「寛容」であることが求められると私は思う。報道だからといって、高慢になってはいけない。過激派テロ集団は勿論論外だ、要はイスラム教徒というだけで、迫害してはならないということ。賢明なフランス国民は既にお分かりだと思うが。
日本の大新聞では、宗教を風刺した漫画を殆ど見られないのは、宗派との間のトラブルを畏れての事だと推察するのだけれど、このような事件が起きたればこそ、イスラム教のタブーの実体を読者に分かり易く解説して欲しかった。
シャルリー・エブド紙は、事件後に刷り部数が700万部まで伸びて、引っ張りだこらしい。その勇気を讃えるべきだろうが、今回のテロ事件を怨嗟が怨嗟を産む負の連鎖にしてはいけないのだと、心からメッセージを送るものである。
[俳諧]俳句の勧め
-井上井月に添う日々-
このところ少しばかり真面目になって俳句作りに励んでいる。とても他人に見せられるような代物じゃないが、読書に倦んだりして、ぼやーっとしたときに句を編む。推敲というやつだ、切字も季語も、一番大事な決め事も、原則さえでたらめだが、なんだか一場の気慰めになる。
17文字に宇宙を押し込むなんぞ、これは世界一短い文学で、それだからこそ奥行きがあり難しい。私の田舎の同級生のM女史が、東京に住み俳句結社に所属して、高名な先生に指導を受け、知らぬ間に素晴らしい作品を生み出している。彼女に触発された。
私も元々俳句は好きで、芭蕉とか子規とか、一茶とか読書に倦んだときには、ぱらぱらめくっては楽しんでいた。最近はもっぱら井上井月(いのうえせいげつ)に興味がいき、新刊「漂泊の俳人 井上井月」(伊藤伊那夫著 角川学芸)を購入した。平明な解説で分かり易し、お勧めの本。
句はもとより、酒と漂泊の俳人と知り、より興味をもった。井月は信州の人、生一本で、漂泊の末ボロボロになって滅した。酒が手に入ると「千両!千両!」と言って無邪気に喜び、芥川龍之介や種田山頭火に影響を与えたそうである。そんな偉大な俳人であるとは、私も最近知った。
鶺鴒(せきれい)や飛び石ほしき朝の川
朝寒や人の情(なさけ)は我が命
川風も松風も来て夏祭り
(井上井月)
以上がプロの詠んだ句。下がアマチュアの我が愚作。
白妙(しろたえ)の畠や葱(ねぎ)の誇らしげ
初春(はつはる)の箱根路跳ぶや山の神
(1月3日午後1時30分頃、宮ノ下富士屋ホテル前で駅伝を詠む)
[政治]総理の中東歴訪・ばらまき外交をストップせよ
-国の財政は火の車だというに-
相変わらず外向きがいい日本外交。安倍総理は、最初の訪問国エジプトで、先ず「日本は中東の伴走者」と演説して、新たに25億㌦(約2940億)の支援を約束した。
同国へは、13年にも22億㌦を支援した。新たにといったのはそのことだ。我国の借金は、1月18日午前9時45分現在で、約1004兆1155億、家庭の負債額は約1932万円強だという。(経済ジャーナリスト財部誠一のWEBサイト「日本の借金時計」より)
ことほど左様に、国家財政は火の車。果たして、こうしたばらまきは許されるのかどうか。支援するにしても、別の方法を模索するべきだ。
ある経済評論家は「こまま推移すれば、東京五輪が終る2020年頃には国家財政は破綻する」と警告する。例え消費税を30%にアップしたとしてもだという。安閑としていられぬ問題だ。
誰かこのばらまき外交をストップする政治家はいないものか。雪だるま式に借金が増えて、或る日、気が付けば預金も国民年金も屑となる日…リーマンショックなどのスケールでは済まない。本当、他人事ではないぜ。「日本は危うい」とは、久坂玄瑞(NHK大河ドラマ”花燃ゆ”での言葉)、まさしく。
[今週の雑学講座]
人生は皆夢~夢の中(うち)、又其の夢を占う~
【夢之中、又占其夢】(荘子)
「人生のこと一切は皆夢にほかならない」という意味だそうです。
初春のビル群の黄昏

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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