宮ノ下で感動体験/安売り商品となったボクシング世界戦/他
平成27年最初のブログです。
今年も宜しく御願い申し上げます。
舟木昭太郎
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■[正月]元旦のラジオ体操
■[箱根駅伝]宮ノ下で感動体験
■[読書]あの時代の平均寿命は20才
■[ボクシング]安売り商品になった世界戦
[今週の雑学講座]
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[正月]元旦のラジオ体操
大晦日は近所の雲照寺にて家内と鐘を突き、開けて元旦は氏子である代々木八幡神宮に初詣しました。参拝が終わり帰ろうとすると、鈍色(にびいろ)の空からひらひら雪が舞ってきました。
「ほら、雪だよ」と私がいうと家内は、「あら本当、元旦の雪は縁起がいいのよ」天を仰ぎいった。何でと理由は聞かなかったが、多分汚れた大地を清めるからなのだろう、と私は勝手に解釈した。理由がなくとも、正月に降る雪は何となく清々し映るものだ。
また松の内はなぜか心が高揚して、酒も普段より量を重ねてしまうものだ。「酒は天の美禄なり」(貝原益軒)というが、自分を甘やかすことになり、元旦はいつものように早朝5時半公園に出かけ一人体操をして帰って来た。公園は森閑として、他に老男性が独りだけであった。
2日から4日までは箱根は仙石原の深まったところにある会員制のリゾート施設で静かな正月を過ごした。2日は9時のロマンスカーに乗り、登山電車を宮の下で下車。箱根駅伝の往路を家内と見物。
[箱根駅伝]宮ノ下で感動体験
富士屋ホテルの入口付近は熱心な駅伝ファンで身動きがとれないほどだった。我々夫婦は1時間半前から待機していた。天気は晴れ、昨日降った雪も道路は溶けていた。
この区域は大学関係の応援団は入れず、一般の見物客だけ。ディスクジョッキーみたいな掛け合いトークがスピーカーから終始流れ、ときに選手たちがどの辺りを通過したかを随時知らせてくれる。とても臨場感溢れるスポットでした。
ここは小田原中継点からの過酷な山登りの五区、予め通過ランナーの簡単な名前の入った選手一覧プリントとメガホンが我々に配布され、係員が名前をボードに掲げる段取り。
刻一刻とその時間が近づき、まさに選手の姿が見えると花火が3発立て続けに上がる。先頭を走っているのは青山大の神野選手。一斉に「神野(かみの)!神野!」の大コール。神野はあっという間に見物の目の前を通過。叫んでいる本人が、何故か胸に込み上げてくるものがありました。
次に駒沢の馬場。また花火が三発。「馬場!馬場!」の連呼、そうして順々に最終走者が通過するまで公平に名前を呼び続けた。校名じゃない、それだ!感動を覚えたのは。
得難い感動を経験した。箱根駅伝を支えているのは、あるいはこうした名もないファンかもしれない。皆さん、宮の下で一度は声援を送ってみて下さい。熱い思いを得られるはずです。年の初めの御利益でした。
[読書]あの時代の平均寿命は20才
年末年始は予め図書館で借りてあった本を濫読できた。「中世文化の美と力」(中央公論新社)、「人間自身考えることに終わりなく」(新潮社=池田晶子著)「遥かな道」(河出書房新社=津村節子著)他、藤沢周平文庫本二冊。
中世は、文学、芸術、仏教が花と開いた時期で読む程に目を開かれるが、室町時代の平均寿命が20才だったとは初めて知った。戦乱が絶えなかったことも主要な原因だろう。日本は戦後70年、平和であることが世界に冠たる長寿国になった、と改めて痛感した。
[ボクシング]安売り商品になった世界戦
年末はさながら「ボクシングの御徒町」、バーゲンセールの様相だった。30~31日の2日間でタイトルマッチが9試合もあった。加えてWBA,WBC,IBF,WBOと団体ベルトが犇めいて、もう誰がどの組織のチャンプなのか、とんと分からない有様。
4団体が同じ数の17階級を有しているわけだから、チャンピオンの総数も17×4=68人!これじゃ有難味もない。ましてや名前も覚えきれるものではない。
これに暫定王者のおまけまで付くのだから、とんでもない。一興行に世界戦はメインイベントは1試合だけ、という昔日の格調はもう泡と消えた。
こんな状況下で2階級、3階級制覇したと吠えても世間は承知する訳がない。玉石混交とはこのことだ。折角の優秀な選手もバーゲンセールに埋もれて輝きを失っている。嗚呼、昔の栄光いま何処。
大晦日は東西であり、これも紅白に対抗する番組が組めずに手っ取り早くボクシングを垂れ流すという、テレビ局の安易な手法に問題もある。ボクシング界は一見盛況のごとくにあるが深層部分は、実は腐りかけているのである。
バラエティー番組とごっちゃにして、視聴者取り込もうとする魂胆、それだけボクシングの格と質が下落したという証であろう。こんな安易な方法続ければ、いずれ両者は共倒れすることになるだろう。ボクシング界は真剣に現状を把握せねばならない。この項、また後日。
[今週の雑学講座]
旬(じゅん)とは
十(トオカ)間、一カ月を十(トオカ)ずつに分けたたときの(それぞれの)十日間。初旬、中旬、下旬。
旬(しゅん)のものとは
「旬(しゅん)のもの」といえば、野菜や魚が一番おいしいとき、または市場に沢山出回る時季をいう。食物の「旬の時季」も最も美味しとされる10日間を意味するらしい。
(参考:三省堂国語辞典+Wikipedia)
箱根駅伝、宮ノ下富士屋ホテル前を通過する選手の力走。
沿道では選手に声援を送る。

箱根神社の初詣の賑わい

晴れ渡った芦ノ湖、富士山と赤い鳥居。(3日)
DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
Upper Official Siteへ
今年も宜しく御願い申し上げます。
舟木昭太郎
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■[正月]元旦のラジオ体操
■[箱根駅伝]宮ノ下で感動体験
■[読書]あの時代の平均寿命は20才
■[ボクシング]安売り商品になった世界戦
[今週の雑学講座]
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[正月]元旦のラジオ体操
大晦日は近所の雲照寺にて家内と鐘を突き、開けて元旦は氏子である代々木八幡神宮に初詣しました。参拝が終わり帰ろうとすると、鈍色(にびいろ)の空からひらひら雪が舞ってきました。
「ほら、雪だよ」と私がいうと家内は、「あら本当、元旦の雪は縁起がいいのよ」天を仰ぎいった。何でと理由は聞かなかったが、多分汚れた大地を清めるからなのだろう、と私は勝手に解釈した。理由がなくとも、正月に降る雪は何となく清々し映るものだ。
また松の内はなぜか心が高揚して、酒も普段より量を重ねてしまうものだ。「酒は天の美禄なり」(貝原益軒)というが、自分を甘やかすことになり、元旦はいつものように早朝5時半公園に出かけ一人体操をして帰って来た。公園は森閑として、他に老男性が独りだけであった。
2日から4日までは箱根は仙石原の深まったところにある会員制のリゾート施設で静かな正月を過ごした。2日は9時のロマンスカーに乗り、登山電車を宮の下で下車。箱根駅伝の往路を家内と見物。
[箱根駅伝]宮ノ下で感動体験
富士屋ホテルの入口付近は熱心な駅伝ファンで身動きがとれないほどだった。我々夫婦は1時間半前から待機していた。天気は晴れ、昨日降った雪も道路は溶けていた。
この区域は大学関係の応援団は入れず、一般の見物客だけ。ディスクジョッキーみたいな掛け合いトークがスピーカーから終始流れ、ときに選手たちがどの辺りを通過したかを随時知らせてくれる。とても臨場感溢れるスポットでした。
ここは小田原中継点からの過酷な山登りの五区、予め通過ランナーの簡単な名前の入った選手一覧プリントとメガホンが我々に配布され、係員が名前をボードに掲げる段取り。
刻一刻とその時間が近づき、まさに選手の姿が見えると花火が3発立て続けに上がる。先頭を走っているのは青山大の神野選手。一斉に「神野(かみの)!神野!」の大コール。神野はあっという間に見物の目の前を通過。叫んでいる本人が、何故か胸に込み上げてくるものがありました。
次に駒沢の馬場。また花火が三発。「馬場!馬場!」の連呼、そうして順々に最終走者が通過するまで公平に名前を呼び続けた。校名じゃない、それだ!感動を覚えたのは。
得難い感動を経験した。箱根駅伝を支えているのは、あるいはこうした名もないファンかもしれない。皆さん、宮の下で一度は声援を送ってみて下さい。熱い思いを得られるはずです。年の初めの御利益でした。
[読書]あの時代の平均寿命は20才
年末年始は予め図書館で借りてあった本を濫読できた。「中世文化の美と力」(中央公論新社)、「人間自身考えることに終わりなく」(新潮社=池田晶子著)「遥かな道」(河出書房新社=津村節子著)他、藤沢周平文庫本二冊。
中世は、文学、芸術、仏教が花と開いた時期で読む程に目を開かれるが、室町時代の平均寿命が20才だったとは初めて知った。戦乱が絶えなかったことも主要な原因だろう。日本は戦後70年、平和であることが世界に冠たる長寿国になった、と改めて痛感した。
[ボクシング]安売り商品になった世界戦
年末はさながら「ボクシングの御徒町」、バーゲンセールの様相だった。30~31日の2日間でタイトルマッチが9試合もあった。加えてWBA,WBC,IBF,WBOと団体ベルトが犇めいて、もう誰がどの組織のチャンプなのか、とんと分からない有様。
4団体が同じ数の17階級を有しているわけだから、チャンピオンの総数も17×4=68人!これじゃ有難味もない。ましてや名前も覚えきれるものではない。
これに暫定王者のおまけまで付くのだから、とんでもない。一興行に世界戦はメインイベントは1試合だけ、という昔日の格調はもう泡と消えた。
こんな状況下で2階級、3階級制覇したと吠えても世間は承知する訳がない。玉石混交とはこのことだ。折角の優秀な選手もバーゲンセールに埋もれて輝きを失っている。嗚呼、昔の栄光いま何処。
大晦日は東西であり、これも紅白に対抗する番組が組めずに手っ取り早くボクシングを垂れ流すという、テレビ局の安易な手法に問題もある。ボクシング界は一見盛況のごとくにあるが深層部分は、実は腐りかけているのである。
バラエティー番組とごっちゃにして、視聴者取り込もうとする魂胆、それだけボクシングの格と質が下落したという証であろう。こんな安易な方法続ければ、いずれ両者は共倒れすることになるだろう。ボクシング界は真剣に現状を把握せねばならない。この項、また後日。
[今週の雑学講座]
旬(じゅん)とは
十(トオカ)間、一カ月を十(トオカ)ずつに分けたたときの(それぞれの)十日間。初旬、中旬、下旬。
旬(しゅん)のものとは
「旬(しゅん)のもの」といえば、野菜や魚が一番おいしいとき、または市場に沢山出回る時季をいう。食物の「旬の時季」も最も美味しとされる10日間を意味するらしい。
(参考:三省堂国語辞典+Wikipedia)
箱根駅伝、宮ノ下富士屋ホテル前を通過する選手の力走。
沿道では選手に声援を送る。

箱根神社の初詣の賑わい

晴れ渡った芦ノ湖、富士山と赤い鳥居。(3日)
DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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