大相撲・逸の城の今場所は如何に/羽生の負傷について/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

大相撲・逸の城の今場所は如何に/羽生の負傷について/他

--------------------------------------------
■[大相撲] 逸の城の今場所は如何に
 ~横綱は時間の問題~
■[フィギュア] 羽生の負傷について
■[シルバー] 2千年前のキケロの言葉
 ~老齢と向き合う他の箴言~
■[歯科] まずは歯磨きから
[今週の雑学講座]
--------------------------------------------
  
[大相撲] 逸の城の今場所は如何に

10日から始まった大相撲九州場所の最大の注目は、逸の城(いちのじょう=湊部屋21才)だろう。初土俵から4場所というスピード出世(史上2番目)で幕内まで駆け上がり先場所は三賞をダブル受賞して、13勝(2敗)を挙げた。怪物の活躍は如何にだ。
 
今場所の番付は小結を乗り越え西の関脇(三役)で迎えた。身長192㌢、体重199㌔とう巨漢。モンゴルの草原パオ(移動式テント)で生まれ育った野性味タップリの自然児である。若いから体重は今後もっと増えるだろう。
 
相撲は無差別の戦いであるから面白い。この巨漢を「小よく大を制す」で倒す相撲が見たいものだ。出よ、平成の舞の海!一番理想的なのは、遠藤が負けじと逸の城と張り合えば相撲も沸騰するのだが、逸の城はもう彼を完全に凌駕した。
  
 
横綱は時間の問題

元相撲誌編集者K氏は逸の城につて語る。「9月場所の白鵬との取組が参考になるね、白鵬は半身で彼の立ち合いを受けたのは流石、まず正面で受けたら彼のパワーに押し切られる。速攻か、左右にいなすか、当たり前の攻めでは勝機はない。今場所は研究されてるいるから、先場所のようには行かないだろうけど、横綱は時間の問題だろう」
 
新星はまたもモンゴル!日本人は脇役に甘んじるしかないか。初代若乃花、栃錦も日本人力士の不甲斐無さに天国でさぞ嘆いていることだろう。 
 
 
[フィギュア] 羽生の負傷について

中国で開かれたたグランプリシリーズ(上海)第3戦最終日のフリーの演技前の練習中に、羽生結弦と中国選手がぶつかり羽生は、頭や顎などを負傷した。
 
それでも羽生は競技を続行し、転倒しながらも滑り切った。それはそれで感動ものだった。競技を続行したことに対して、やるべきではなかったという声もある。
 
私はその是非を問うのではない。事故防止にフィギュアスケート連盟が、何も策を労していないのが、問題だと申したのだ。
 
過去にも公開練習中に度々衝突事故が起こってるらしい。再発防止に早急に手を打たなければ、いずれ大惨事にを招くかも知れぬ。選手は鋭利な金属の刃を装備したスケート靴を履く。その部分が当たり思わぬ怪我を引き起こすことも。
 
練習グループを小分けにしたり、或いは、練習時間6分を半分にして、練習を一人にしたり、手立ては幾らでもある。固陋に慣習を守るのが全てではあるまい。
  
 
[シルバー] 2千年前のキケロの言葉

介護福祉の冊子を手掛けるようになって、その方面の本を図書館で読み漁るのだが、最近読んだキケロの「老年の豊かさについて」(法蔵館、八木誠一・八木綾子訳)はためになった。
 
この書は、凡そ二千年前に書かれた「老人論」で、いまに読み継がれている古典である。キケロは老人になることは嘆くにあらず、と”老人の幸福”について実例を挙げて論証している。以下気に入った言葉を拾ってみた。
 
「記憶力の鍛錬するために、昼間に言ったこと、聞いたり行ったりしたことを夕方必ず思え出すことにしている。これが私の知力の訓練、精神の運動だ」
 
「毎日多くのものを学び加えながら、年をとっていくという、こういう心の快楽より、大きな快楽はあり得ない」
 
「人間はだれでも、無一物で生まれ無一物で死んでゆく。所有はかりそめのことに過ぎない」
 
どうですか、現代に当てはめても、些かもずれていないですね。寧ろ生き方として、老若男女年齢問わず指針になります。2000年前の哲学者の知恵、噛締めて下さい。
  
 
老齢と向き合う他の箴言

「それにしても人は、年を重ねるにつれて、いろいろな帰る場所に帰っていくものだ。少なくても生きている限りはそうだ、と私は思う」(江藤 淳/渚ホテルの朝食)
 
「年をとることは死ぬことより難しい」
(スイスの詩人・哲学者アンリ・F・アミエル)
 
そうかも知れない、恰好よく老いることは難しい。
 
「人生余命半年と思って生きればまちがいない」
(上野千鶴子著「老いる準備」より)
 
上記の言葉は、癌におかされ寿命が尽きようとする友人が、著者に語ったとされる。まさに箴言である。いま私の座右の銘として心に刻み込んでいる。
 
「老いは嘆くに足らず、嘆くべきは、
 これ老いて虚しく生きることなり」

(呂新語=中国明期末の人)
 
日がなテレビを見てゴロゴロしていてはけなよ。
 
では、江戸期の俳人一茶は、老境を俳句でどう詠んだか。
 
散る花や すでにおのれも 下り坂
死に支度 いたせいたせと 桜かな
我上に 今に咲くらん 苔の花

 
  
[歯科]まずは歯磨きから

6年ぶりで近所の「やすふみ歯科クリニック」にかかった。歯に被せてあるものが朽ちて落ちたので。毎日歯は程よく磨いているし、他の歯はそれなりに自信があったのに、診察の結果は散々であった。
 
先ず歯石が溜まっていた。このままにして置くと歯槽膿漏になりますよと、女医さんにやんわりいわれた。やんわりだから、かえって心配になった。
 
当然歯のレントゲンを撮り、それだけでは充分でないのか
今度は診察椅子に座り口を開けたり閉じたり、カメラで口の中を撮影だ。いやはやこんなに入念な診察も初めてだ。歯科も日進月歩、医療機器の進化には驚く。
 
次はメスのような鋭いもので、歯の健康状態を一本一本チェック。これが相当忍耐が要る。それでやっと私の歯の全体像、状態が明るみなった。相当いかれている。やはりな~、歯は定期的に治療すべきものなのだ。自業自得か。
 
最後に先生が、見本の歯の磨き方を実践してくれた。プロの歯磨きとは、さすが歯と歯ブラシが隙間なく密着していて気持ちいい。己、先ず歯磨きの基本から学習せよだ。
 
結論を、やすふみ院長先生がいった。「歯をよく磨くことで、焔硝を起こしている歯茎の腫れも治ります。虫歯に犯されている2本の歯もなるべく抜かずに治療して行きましょう」私は内心ホッとした。ジャズが流れる治療もいいもんだ。
 
病気は口腔からやってくという。歯が弱いと痴呆症の原因にもなるらしい。弊社の「UPPER LIFE」で鈴木絵美子歯科医師も書いている。さあ、心改めてしっかり歯を磨こう! 
 
  
[今週の雑学講座]
 
三枝之礼(さんしのれい) 
鳩の子は、親鳥のとまっている枝から三本下の枝にとまる、という。鳥でも礼儀を知っているとのたとえ。
 
世界一長い都市名は? 
それはタイのバンコクです。バンコクの正式都市名は以下の通り。
「クルンテープ・プラマハーナコーン・アモンラッタナコーシン・マヒンタラーユッターヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラータチャニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモンピーマン・アワターンサティット・サカタッティヤウィサヌカム・プラシット」
どうですか、息がとまるでしょう。当地の人は略して「クルンテープ」と呼びます。どうしてこんな長い名前になったのか、吉川敬子先生(タイ語教室主宰)に今度きいてみよう。
  
9日曇天の大山公園、暮色蒼然秋濃し。 
 
 

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
 
Upper Official Siteへ