藤波!長州!藤原!昭和プロレスの輝き/来年はアリ×猪木戦40周年/他
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■梅雨に寄せる
~甲子園の夾竹桃~
■昭和プロレスの輝き
~プロレスとは何か~
~来年アリ×猪木40周年~
■露地栽培、野菜競う
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梅雨に寄せる
にはかに過ぐる 夏の雨
物ほし竿に 白露を
なごりとしばし 走らせて
にはかに 過ぐる 夏の雨
ここに掲げた唄は、大正時代の文部省唱歌「四季の雨」の二番「夏の雨」の一節です。情感漂うシルキーなメロディーは、心癒されるものがあります。さて、関東地方の梅雨明けはいつ頃になるのでしょうか。
でも昨今の気候は何だか、梅雨の雨もいささか過激になって度々豪雨を見舞い、各地に甚大な被害をもたらしています。かと思えば、目も眩むほどの夏日が突発的に遣ってきたりと、地球のメカニズムが狂ってきたとしか思えません。
例年だと梅雨明けの真夏に咲く百日紅(さるすべり)や夾竹桃(きょうちくとう)が、ラジオ体操に通う公園には、既に散り花になっています。夾竹桃のない夏は寂しい。夾竹桃には過ぐる夏に記憶があります。出版社に勤務していた時分に、夏の甲子園に取材にいきました。
甲子園の夾竹桃
その折に甲子園の正門付近に咲いた、夾竹桃の淡いピンクが印象に残りました。スタジアム建物に這う緑の蔦を背景に、浜風に揺れ、咲き競う桃色の花。あれは球児へ捧げる「歓迎花」ではなかったか。
その下で、高校球児達が緊張した趣で入場行進を今や遅しと待っていました。セラー服に白の帽子、プラカードを手にした清楚な乙女達もまた、アクセントでした。あの夏の夾竹桃は、今も甲子園に咲くのだろうか。
雲は湧き 光あふれて
天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ
若人よ いざ
まなじりは 歓呼に答え
いさぎよし 微笑む希望
ああ 栄冠は 君に輝く
「栄冠は君に輝く」 作詞/加賀大介 作曲/古関裕而
じりじり照射する太陽に、碧い海、入道雲に夕立、お盆の帰省、そして蝉しぐれ、盆踊りに花火、甲子園の高校野球と夏は、思い出創る季節でもあるのです。
鬱陶しい梅雨の蔭で、盛夏は、高校球児のように整然と並び、今や遅しいとダッグアウトから飛び出す瞬間を待っているのです。ナツ、早く来い!
昭和プロレスの輝き
2日は、後楽園ホールでリアルジャパン・プロレスの招待を受け観戦してきた。生憎、初代タイガーマスクの佐山聡選手は怪我で欠場だったが、お馴染みの長州力、藤波辰爾、藤原嘉明等が出場して懐かしさに浸った。私が週刊ゴング編集長時代にプロレスファンを夢中にさせた選手達だ。
矢張りプロレスは「昭和プロレス」が味があっていい。特に長州、藤波はオーソドックスな技を駆使して、試合を織成す。長州ならラリアットにサソリ固め。藤波ならば、ドラゴン・スープレックスにドラゴン・ロケット。お馴染みのシーンだが、これらの技を見ると何となくスッキリする。
私はプロレスにキックや関節技を多用するような試合は好きとしない。それが連係の一環としての技ならいいのですが、余りに拘泥するのは好きでありません。やはりプロレスの華といえば、派手なバックドロップなどの大技に尽きます。
プロレスとは何か
大男が、並みの人間では出来ない事をやって見せる、此処にプロレスの醍醐味がある。プロレスとは壮大な戦うエンタテインメントです。それを恥じる必要はありません。プロレスは厳然とした、一ジャンルなのですから。
アメリカあたりのプロレスは、スポーツとは称しません。スポーツとは区別しています。家族で楽しむ勧善懲悪の娯楽なのです。ヒール(悪役)とベビーフェイス(善人)と分かれ争われます。水戸黄門のようなものです。
亡きジャイアント馬場が、テレビドラマ「水戸黄門」が大好きだったことは広く知られていますが、是なぞ馬場プロレスと相通じて興味があります。
アメリカでは、台本があって、試合前にリハーサルを行う団体もあると聞きます。いかにすれば最高にお客が楽しめ、喜ばす事が出来るかるか、プロモーターは知恵を絞るのです。この点が日本のプロレスと大きな違いです。
UWFやリングスといった格闘技プロレスを標榜する団体がかつて生まれたのも、取りも直さずこういったショー的なプロレスを容認できないからでした。
UWFとリングスは、既存のプロレスに飽き足らない若者の喝采を浴び一時代を築き、新たな潮流となりました。当時は、プロレスは死滅するかと思いました。でも、昔の勢いは失せているものの、プロレスは今日に生き残っています。昔ながらの根強いファンがいるんです。
プロレスの規範、モデリングとなるレスラーといえば、やはりルー・テーズでしょうね。テーズはプロレスの古典です。帝王です。結局プロレスを突き詰めていくと、テーズにいきあたるでしょうね。
長州!長州!ドラゴン!ドラゴン!会場は長州と藤波の入場に喚声が上がり、手拍子が期せずして湧き上がります。昭和にタイムスリップしたような雰囲気で、オジサンは、レトロな気分になり、往時を偲び満足致しました。
来年アリ×猪木40周年
そういえば、先般「藤原祭り」で、新間寿さんにお会いしたときに、来年はアリ×猪木戦(1976年6月26日、日本武道館)から40周年になる、イベントを開催するので、あなたも発起人になってくれ、といわれた。
あれから40年か、時というのはまさにマッハのスピードで過ぎ行く。齢を取るのも無理はない。猪木の参謀として”過激な仕掛け人”と称され幾多のイベントを仕掛けた新間さん。そのお方に言われれば、何があっても協力せねばならない。アリ×猪木戦も昭和プロレスの象徴的ファイトであった。
露地栽培、野菜競う
雨が降って、そのあとにカーと晴れて、露地栽培の野菜は空気と水を吸い込み急成長する。キュウリなどは1日収穫が遅れると、化け物のように膨張する。
ナスもキュウリも限度というものを知らないらしい。一斉に採り頃を迎えるから、家内と二人だけの我家では持て余す。従って近所にお裾分けする。
皆美味しい、美味しいと報告するから、嬉しくなり豚も木に登る。またあげる、その繰り返し。都会の真っ只中の採りたての野菜だもん、と私は心中深く呟くのです。
スッポン「田吾作」の親方に褒められたのは、嬉しかったね。プロの料理人からマルを貰ったのだからね。今年のキュウリは、特に身が締まっていて美味しい。ピクルスにしたら違いが分かった。肥料のバランスと納得した。
トマトも赤い色に変わってきた。トウモロコシも花をつけてきた。今年は大丈夫実になりそうだ。その前に、花を揺すって人工授粉せなばならない。6年目、やっと栽培のノウハウがわかる端緒に辿り着いた。桃、栗三年、農作業六年か…。
既に咲き散った公園の夾竹桃、僅かに残る花弁。

今が盛りと咲き誇るノウゼンカズラ

朝の収穫はナスとキュウリ。

トウモロコシは花を咲かせた。

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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■梅雨に寄せる
~甲子園の夾竹桃~
■昭和プロレスの輝き
~プロレスとは何か~
~来年アリ×猪木40周年~
■露地栽培、野菜競う
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梅雨に寄せる
にはかに過ぐる 夏の雨
物ほし竿に 白露を
なごりとしばし 走らせて
にはかに 過ぐる 夏の雨
ここに掲げた唄は、大正時代の文部省唱歌「四季の雨」の二番「夏の雨」の一節です。情感漂うシルキーなメロディーは、心癒されるものがあります。さて、関東地方の梅雨明けはいつ頃になるのでしょうか。
でも昨今の気候は何だか、梅雨の雨もいささか過激になって度々豪雨を見舞い、各地に甚大な被害をもたらしています。かと思えば、目も眩むほどの夏日が突発的に遣ってきたりと、地球のメカニズムが狂ってきたとしか思えません。
例年だと梅雨明けの真夏に咲く百日紅(さるすべり)や夾竹桃(きょうちくとう)が、ラジオ体操に通う公園には、既に散り花になっています。夾竹桃のない夏は寂しい。夾竹桃には過ぐる夏に記憶があります。出版社に勤務していた時分に、夏の甲子園に取材にいきました。
甲子園の夾竹桃
その折に甲子園の正門付近に咲いた、夾竹桃の淡いピンクが印象に残りました。スタジアム建物に這う緑の蔦を背景に、浜風に揺れ、咲き競う桃色の花。あれは球児へ捧げる「歓迎花」ではなかったか。
その下で、高校球児達が緊張した趣で入場行進を今や遅しと待っていました。セラー服に白の帽子、プラカードを手にした清楚な乙女達もまた、アクセントでした。あの夏の夾竹桃は、今も甲子園に咲くのだろうか。
雲は湧き 光あふれて
天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ
若人よ いざ
まなじりは 歓呼に答え
いさぎよし 微笑む希望
ああ 栄冠は 君に輝く
「栄冠は君に輝く」 作詞/加賀大介 作曲/古関裕而
じりじり照射する太陽に、碧い海、入道雲に夕立、お盆の帰省、そして蝉しぐれ、盆踊りに花火、甲子園の高校野球と夏は、思い出創る季節でもあるのです。
鬱陶しい梅雨の蔭で、盛夏は、高校球児のように整然と並び、今や遅しいとダッグアウトから飛び出す瞬間を待っているのです。ナツ、早く来い!
昭和プロレスの輝き
2日は、後楽園ホールでリアルジャパン・プロレスの招待を受け観戦してきた。生憎、初代タイガーマスクの佐山聡選手は怪我で欠場だったが、お馴染みの長州力、藤波辰爾、藤原嘉明等が出場して懐かしさに浸った。私が週刊ゴング編集長時代にプロレスファンを夢中にさせた選手達だ。
矢張りプロレスは「昭和プロレス」が味があっていい。特に長州、藤波はオーソドックスな技を駆使して、試合を織成す。長州ならラリアットにサソリ固め。藤波ならば、ドラゴン・スープレックスにドラゴン・ロケット。お馴染みのシーンだが、これらの技を見ると何となくスッキリする。
私はプロレスにキックや関節技を多用するような試合は好きとしない。それが連係の一環としての技ならいいのですが、余りに拘泥するのは好きでありません。やはりプロレスの華といえば、派手なバックドロップなどの大技に尽きます。
プロレスとは何か
大男が、並みの人間では出来ない事をやって見せる、此処にプロレスの醍醐味がある。プロレスとは壮大な戦うエンタテインメントです。それを恥じる必要はありません。プロレスは厳然とした、一ジャンルなのですから。
アメリカあたりのプロレスは、スポーツとは称しません。スポーツとは区別しています。家族で楽しむ勧善懲悪の娯楽なのです。ヒール(悪役)とベビーフェイス(善人)と分かれ争われます。水戸黄門のようなものです。
亡きジャイアント馬場が、テレビドラマ「水戸黄門」が大好きだったことは広く知られていますが、是なぞ馬場プロレスと相通じて興味があります。
アメリカでは、台本があって、試合前にリハーサルを行う団体もあると聞きます。いかにすれば最高にお客が楽しめ、喜ばす事が出来るかるか、プロモーターは知恵を絞るのです。この点が日本のプロレスと大きな違いです。
UWFやリングスといった格闘技プロレスを標榜する団体がかつて生まれたのも、取りも直さずこういったショー的なプロレスを容認できないからでした。
UWFとリングスは、既存のプロレスに飽き足らない若者の喝采を浴び一時代を築き、新たな潮流となりました。当時は、プロレスは死滅するかと思いました。でも、昔の勢いは失せているものの、プロレスは今日に生き残っています。昔ながらの根強いファンがいるんです。
プロレスの規範、モデリングとなるレスラーといえば、やはりルー・テーズでしょうね。テーズはプロレスの古典です。帝王です。結局プロレスを突き詰めていくと、テーズにいきあたるでしょうね。
長州!長州!ドラゴン!ドラゴン!会場は長州と藤波の入場に喚声が上がり、手拍子が期せずして湧き上がります。昭和にタイムスリップしたような雰囲気で、オジサンは、レトロな気分になり、往時を偲び満足致しました。
来年アリ×猪木40周年
そういえば、先般「藤原祭り」で、新間寿さんにお会いしたときに、来年はアリ×猪木戦(1976年6月26日、日本武道館)から40周年になる、イベントを開催するので、あなたも発起人になってくれ、といわれた。
あれから40年か、時というのはまさにマッハのスピードで過ぎ行く。齢を取るのも無理はない。猪木の参謀として”過激な仕掛け人”と称され幾多のイベントを仕掛けた新間さん。そのお方に言われれば、何があっても協力せねばならない。アリ×猪木戦も昭和プロレスの象徴的ファイトであった。
露地栽培、野菜競う
雨が降って、そのあとにカーと晴れて、露地栽培の野菜は空気と水を吸い込み急成長する。キュウリなどは1日収穫が遅れると、化け物のように膨張する。
ナスもキュウリも限度というものを知らないらしい。一斉に採り頃を迎えるから、家内と二人だけの我家では持て余す。従って近所にお裾分けする。
皆美味しい、美味しいと報告するから、嬉しくなり豚も木に登る。またあげる、その繰り返し。都会の真っ只中の採りたての野菜だもん、と私は心中深く呟くのです。
スッポン「田吾作」の親方に褒められたのは、嬉しかったね。プロの料理人からマルを貰ったのだからね。今年のキュウリは、特に身が締まっていて美味しい。ピクルスにしたら違いが分かった。肥料のバランスと納得した。
トマトも赤い色に変わってきた。トウモロコシも花をつけてきた。今年は大丈夫実になりそうだ。その前に、花を揺すって人工授粉せなばならない。6年目、やっと栽培のノウハウがわかる端緒に辿り着いた。桃、栗三年、農作業六年か…。
既に咲き散った公園の夾竹桃、僅かに残る花弁。

今が盛りと咲き誇るノウゼンカズラ

朝の収穫はナスとキュウリ。

トウモロコシは花を咲かせた。

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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