W杯ストライカーたちの活躍/歌麿「雪の深川」を観賞に箱根へ
--------------------------------------------
■W杯ストライカーたちの活躍
~密かに願うドイツ優勝~
■歌麿「雪の深川」を観賞に箱根へ
~凄さに圧倒される~
~芸術は永し~
--------------------------------------------
W杯ストライカーたちの活躍
W杯は決勝リーグに入って、日本、韓国のアジア勢は1勝もできず敗退した、寂しい限り。アジア勢に代わって、アフリカ勢の力が全体的にレベルアップした印象、これから先は日本の前に立ち塞がる恐れを抱いた。
スペイン、イタリア、イギリスなどが一次リーグで姿を消したのも驚きで、W杯は順当な勝利というものはないのだ、と実感させられた。
優勝候補のNO.1はやはり主催国ブラジルだけれども、次に当たるコロンビアはムードに乗っていて、不気味な存在である。ストライカー、ロドリゲスはイケメンで頼もしい若者だ。
アルゼンチン=メッシ、ブラジル=ネイマール、ドイツ=ミュラー、フランス=ベンゼマ、オランダ=ロッベン…其々ストライカーが実力通り大活躍しているのも最近珍しい。
密かに願うドイツ優勝
余談ながらドイツのFWクローゼ(36)が未だに健在でブラジル大会に出てきた事は嬉しい。しかも15得点、歴代最多タイも記録した。
2002年日韓W杯の決勝戦(横浜国際総合競技場)ブラジル×ドイツの試合を観戦した。私はドイツの優勝を願って応援したが、FWロナウド独りにゴールを決められて0-2で、ドイツは敗れた。今度こその思いがつのる。
あの決勝戦は敗れたドイツのGKカーンが、夕闇迫る中、ゴールネットに崩れ落ちたシーンはいまでも記憶に生生しい。哀切極まりない敗者の姿に私は心打たれたものである。
デットマール・クラマーさん、ゲルト・ミューラー、ベッケンバウアーの時代からのドイツ贔屓。願わくばブラジルを倒して戴冠をと祈る。
歌麿「雪の深川」を観賞に箱根へ
喜多川歌麿「雪月花」(絵本着色)三部作が一堂に見られる、というので26日一泊泊りで箱根の岡田美術館まで出掛けた。家内はいつから芸術に目覚めたのか、最近は目の色が変わるのが分かる。
今回の展示会も「歌麿の”雪の深川”は二度と見られないかも知れないんだから、あなた行く?」ときた。二度と見れないとは、大袈裟なと思いつつも家内についていった。アゴ、アシ、観光&温泉付き、しかも財務省(家内)が付いているとあらば、行かなきゃソンソン。
最大の呼び物は66年振りに公開する「雪の深川」。何しろ縦199㌢、横341㌢にものぼる掛軸、30分程並び、まじかで眺めるのは4分だった、なるほど、画の前に立って慄然として、目が眩んだ。精緻で粋な妓楼の容子、雰囲気漂うなかで、芸者衆の活き活きした振る舞いには、圧倒され感服した。これぞ歌麿ワールド!
掛軸から芸者が、いまにも飛び出して来そうな、何とも表現できない興奮を味わいました。江戸時代の鼓動そのものが、体内に伝播してくる感動。いまさらなが浮世絵師歌麿の才能を目の前に突きつけられた思い。凄すぎるぜ、歌麿!私は絶叫したい衝動に駆られた。
凄さに圧倒される
何しろ人物像の目線が一人たりとも同じ方向を向いていません。艶やかな衣装も、その裏地も鮮やかに描かれて、総勢27名の人物は全てが独立し、しかもハーモナイズされてバランスよく構築されている。スケールの大き差は、歌麿の才能の大きさでもあると得心、息を飲みました。
「月の品川」は障子に映し出された遊郭で遊ぶ旦那衆のそこはかとない影には、ともすれば見落としがちでした。繊細にして完璧、歌麿の真骨頂を覗いた気がします。
入館料2,800円、シニア割引なしでも満足感あり。美術館のオーナーは誰かと思いきや「なんでもアルゼ」(社名の由来と聞く)のパチンコメーカーARUZE岡田和生氏でした。勿論「深川の雪」の所有者です。パチンコで相当儲けた証しです。
なんでもアルゼだから、歌麿「春画」まで展示していた。あれはグロだね、見るに堪えない。江戸時代はお守りとして、愛用されたそうな。巨根!凄まじいばかり。歌麿、ここまで描くか!ワタシャ、別に嫉妬してるわけじゃないけどねえ。
芸術は永し
箱根の宿泊リゾート施設は若葉の木々に囲まれ森閑として、向かいの庭に雉が遊び、早朝からウグイスが美声を競う、とても爽やかな自然を満喫いたしました。登山電車も咲き競う紫陽花を眺めながら旅ができ、最高の候に出会えました。1泊二日、家内さまのお蔭で、命の洗濯をして参りました。
それにつけてもつくづく思うのです。「全ての芸術は出し尽くされた」誰かが書いた言葉が歌麿で甦りました。音楽ならベートーベン、モーツァルト、バッハ、シューベルト、ショパン等々。
絵画ならゴッホ、セザンヌ、マチス、ルノアール、ピカソ、歌麿、北斎、広重等々。文学ならばトルストイ、シェイクスピア、ゲーテ、モーム、漱石、龍之介等々…確かに最高の作品は彼等によって出し尽くされ、以後は模倣するだけという事なんだろうけど、私もそんな気がしてなりません。
まさに「人生は短く芸術は永し」であります。歌麿は永久に生き続ける…。
歌麿「府川の雪」の入場しおり。

リゾート施設からの黄昏風景。大涌谷の湯煙が遠くに見える。

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
Upper Official Siteへ
■W杯ストライカーたちの活躍
~密かに願うドイツ優勝~
■歌麿「雪の深川」を観賞に箱根へ
~凄さに圧倒される~
~芸術は永し~
--------------------------------------------
W杯ストライカーたちの活躍
W杯は決勝リーグに入って、日本、韓国のアジア勢は1勝もできず敗退した、寂しい限り。アジア勢に代わって、アフリカ勢の力が全体的にレベルアップした印象、これから先は日本の前に立ち塞がる恐れを抱いた。
スペイン、イタリア、イギリスなどが一次リーグで姿を消したのも驚きで、W杯は順当な勝利というものはないのだ、と実感させられた。
優勝候補のNO.1はやはり主催国ブラジルだけれども、次に当たるコロンビアはムードに乗っていて、不気味な存在である。ストライカー、ロドリゲスはイケメンで頼もしい若者だ。
アルゼンチン=メッシ、ブラジル=ネイマール、ドイツ=ミュラー、フランス=ベンゼマ、オランダ=ロッベン…其々ストライカーが実力通り大活躍しているのも最近珍しい。
密かに願うドイツ優勝
余談ながらドイツのFWクローゼ(36)が未だに健在でブラジル大会に出てきた事は嬉しい。しかも15得点、歴代最多タイも記録した。
2002年日韓W杯の決勝戦(横浜国際総合競技場)ブラジル×ドイツの試合を観戦した。私はドイツの優勝を願って応援したが、FWロナウド独りにゴールを決められて0-2で、ドイツは敗れた。今度こその思いがつのる。
あの決勝戦は敗れたドイツのGKカーンが、夕闇迫る中、ゴールネットに崩れ落ちたシーンはいまでも記憶に生生しい。哀切極まりない敗者の姿に私は心打たれたものである。
デットマール・クラマーさん、ゲルト・ミューラー、ベッケンバウアーの時代からのドイツ贔屓。願わくばブラジルを倒して戴冠をと祈る。
歌麿「雪の深川」を観賞に箱根へ
喜多川歌麿「雪月花」(絵本着色)三部作が一堂に見られる、というので26日一泊泊りで箱根の岡田美術館まで出掛けた。家内はいつから芸術に目覚めたのか、最近は目の色が変わるのが分かる。
今回の展示会も「歌麿の”雪の深川”は二度と見られないかも知れないんだから、あなた行く?」ときた。二度と見れないとは、大袈裟なと思いつつも家内についていった。アゴ、アシ、観光&温泉付き、しかも財務省(家内)が付いているとあらば、行かなきゃソンソン。
最大の呼び物は66年振りに公開する「雪の深川」。何しろ縦199㌢、横341㌢にものぼる掛軸、30分程並び、まじかで眺めるのは4分だった、なるほど、画の前に立って慄然として、目が眩んだ。精緻で粋な妓楼の容子、雰囲気漂うなかで、芸者衆の活き活きした振る舞いには、圧倒され感服した。これぞ歌麿ワールド!
掛軸から芸者が、いまにも飛び出して来そうな、何とも表現できない興奮を味わいました。江戸時代の鼓動そのものが、体内に伝播してくる感動。いまさらなが浮世絵師歌麿の才能を目の前に突きつけられた思い。凄すぎるぜ、歌麿!私は絶叫したい衝動に駆られた。
凄さに圧倒される
何しろ人物像の目線が一人たりとも同じ方向を向いていません。艶やかな衣装も、その裏地も鮮やかに描かれて、総勢27名の人物は全てが独立し、しかもハーモナイズされてバランスよく構築されている。スケールの大き差は、歌麿の才能の大きさでもあると得心、息を飲みました。
「月の品川」は障子に映し出された遊郭で遊ぶ旦那衆のそこはかとない影には、ともすれば見落としがちでした。繊細にして完璧、歌麿の真骨頂を覗いた気がします。
入館料2,800円、シニア割引なしでも満足感あり。美術館のオーナーは誰かと思いきや「なんでもアルゼ」(社名の由来と聞く)のパチンコメーカーARUZE岡田和生氏でした。勿論「深川の雪」の所有者です。パチンコで相当儲けた証しです。
なんでもアルゼだから、歌麿「春画」まで展示していた。あれはグロだね、見るに堪えない。江戸時代はお守りとして、愛用されたそうな。巨根!凄まじいばかり。歌麿、ここまで描くか!ワタシャ、別に嫉妬してるわけじゃないけどねえ。
芸術は永し
箱根の宿泊リゾート施設は若葉の木々に囲まれ森閑として、向かいの庭に雉が遊び、早朝からウグイスが美声を競う、とても爽やかな自然を満喫いたしました。登山電車も咲き競う紫陽花を眺めながら旅ができ、最高の候に出会えました。1泊二日、家内さまのお蔭で、命の洗濯をして参りました。
それにつけてもつくづく思うのです。「全ての芸術は出し尽くされた」誰かが書いた言葉が歌麿で甦りました。音楽ならベートーベン、モーツァルト、バッハ、シューベルト、ショパン等々。
絵画ならゴッホ、セザンヌ、マチス、ルノアール、ピカソ、歌麿、北斎、広重等々。文学ならばトルストイ、シェイクスピア、ゲーテ、モーム、漱石、龍之介等々…確かに最高の作品は彼等によって出し尽くされ、以後は模倣するだけという事なんだろうけど、私もそんな気がしてなりません。
まさに「人生は短く芸術は永し」であります。歌麿は永久に生き続ける…。
歌麿「府川の雪」の入場しおり。

リゾート施設からの黄昏風景。大涌谷の湯煙が遠くに見える。

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
Upper Official Siteへ