タイのクーデター騒動/齢を取るのは難しい/他
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■タイのクーデター騒動
~曖昧こそタイを救う~
■齢を取るのは難しい
~日々是、障害物競走~
~老いたることはケアが必要~
~厄介な骨粗鬆症~
■マー君の連勝が止まって
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タイのクーデター騒動
困った時のクーデター、タイ政治の混乱は、即ち軍隊の出動によってしか収まらぬ。チャオプラヤの大河のように相も変わらぬ風景。長く続くタイの流儀。一時のカンフル注射で乗り切る手法は、かの国の御家芸である。
今回のクーデターの目的は、事態の早急な解決は勿論だが、タクシン派の一掃にあるように見える。いずれにせよ膠着状態の中で、頃合いよしと軍が登場して混乱を収めに入ったとみる。軍事介入には批判もあろうが、現実に政治が機能せず、混乱が長引けば、経済も国民生活も疲弊する。是非もない。
政治家が無能でも、生き残る不可思議な国家タイとは、例えればトムヤムクン(タイ料理=世界三大スープの一つ)の如し、辛くて酸っぱくて、それでいて甘味も漂う。このファジーな味が、外交交渉では、さながらトムヤムクンの如き変幻自在の味付けで威力を発揮する。
~曖昧こそタイを救う~
政治が機能しなくても、外交面では別というわけだ。交渉は柳の如くしなやかで、時にしたたかな手腕で、合掌と曖昧な微笑みを駆使、敵国を翻弄し懐柔し、国を救ってきた。
第1次、第2次大戦下でもタイは、東南アジアで唯一つ殖民地にならなかった。言うまでもない、ファジーなこの外交術のお蔭である。御釈迦様外交といっていい。今回も軍事クーデターで信用を落したが、タイ国とは、さように、一筋縄では語れない国である事をお忘れなきよう。
「サワディ・カァ」と微笑む乙女の姿も、さながら菩薩の如しである。男どもは、これにコロッといく。何を隠そう、私もだ。硬・軟を巧みに融合させるタイ文化を語らずして、何のタイ国を語れようか。
敵対する陣営はいつのまにか「マイ・ペンライ」と何の衒いもなく束の間の休戦に至る。この曖昧なマイ・ペンライの政治こそタイのタイたる所以である。
今回のクーデター騒ぎも、マスコミで騒ぐほどに私は驚かない。何が起こっても、私がタイを愛するのは、この曖昧さに帰依する。
齢を取るのは難しい
「齢をとることは死ぬことより難しい」といったのは確かギリシャの哲学者だが、なるほど最近になって分かるような気がする。痛感する最たるものは、体力の衰えと物忘れだ、
視力が衰えて、好きな本も、特に昔の全集などは字が小さく読むのが辛い。行く末は果たしてどうなるのだろう。形骸にして、長生するのも嫌だ。本当に齢をとって生きることは難しいことだとつくづく実感する。
車に例えれば差し詰め年寄は、中古ならずクラッシッカーである。至る所何処かしら傷んで、いつもメンテナンスを必要とする。それを怠ると、たちどころにエンコ(故障)をきたす。
厄介なものです。家内も最近は買物から帰ると「どっこいしょ」と掛け声と共に上り框(かまち)に買い物袋を置く。お主も、老いたり!
~日々是、障害物競走~
老いると日頃の心身ケアが多くなる。つい面倒になって放擲してしまうと、益々嫌になるので、なるべく習慣づけるようにしている。齢を取ることは、つまり果てしない「障害物競争」なのだ。そう観念するしかない。
食後の三度の歯磨きは欠かさないのは勿論だが、特に就寝前の歯磨きは入念を心掛けている。歯磨きが済んだ後に人差指で歯茎のマッサージを欠かさない。
あるとき知人の歯科医師夫人から「舟木さん歯をキチンと磨いていますか、歯茎も歯の内ですからしっかり磨いてくだいね」と忠告を受けた。そうだったのか、歯茎も歯の一部分だったんだ。
以来、歯茎の指圧を施している。歯科医師S女史の言では「歯茎には大事な神経が集積しています」。若い時分は、こんな忠告も馬耳東風だったのに、素直に従うのは、即ち老いた証拠である。
~老いたることはケアが必要~
風呂に入れば、両脚の脹脛(ふくらはぎ)を執拗に手で強く揉むことにしている。不思議なことだが、これをしてから嘘のように夜中の頻尿が消えた。試してみて。
視力については、最近左瞼裏に脂肪の小さい粒ができて、切除してもらったが、まだ半分残っているので、うざったい。ことほど左様に老人とは、身体のケアに手間暇がかかる。
それでも齢を取ることは、悪い事ばかりではない。森羅万象、瑞々しく感じる。若い時分にはなかったことだ。まだまだ遣り残すものがある。せめて丈夫で、そこそこ長生きしたいから、早寝早起き、節制とラジオ体操、太極拳にいそしむ。
初めに、病院ありきではない、我が身は我で守る。それが我がヘルシィーイズム、我がモットーです。
~厄介な骨粗鬆症~
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)も厄介な病気で年寄が転んで大怪我するケースが多い。骨が脆くなっているのが主な原因で、これも老化現象。私も階段の上り下りには格別注意を払っている。スマホを眺めながらの歩行、とんでもない。
骨の成長は20才位で止まるそうだから、後はバランス善い食事とか、運動によって補うしかないという訳です。フィギュアスケートで、男女とも20前後の人が先の五輪で金メダルを取ることも(男子・羽生19才、女子・ソトニコワ17才)、あながち骨の成長と無縁ではないように思う。
ジャンプしたり滑ったり、足の付け根の骨には地球を持ち上げるよな重力がかかっているだろうに、思えば優雅に見えるスポーツだが、残酷苛烈な競技だなあと同情する。
1年間は休養すると宣言した真央ちゃん、4年後は27才です。それでもオリンピックに挑戦するの? 私の浅田真央は、ソチで完結しております。あの感動的な、万感の涙と笑顔は、我が永遠のモニュメントですから。
マー君の連勝が止まって
マー君こと、ヤンキースの田中将大投手が遂に負けました。日本からの通算連勝記録(大リーグ6連勝)は 34でストップしました。カブスとの交流試合に先発して4失点、雨中の敗戦でした。
よりによってナ・リーグ中地区最下位のチームに負けたというので、ヤンキースの地元ニューヨークではよほどショックだったようです。
1敗して肩の荷が降りたのか、25日(日本時間26日)対ホワイトソックス戦では、いつもの冷静な投球で6回2/3投げて1失点、7勝目を上げた。田中の凄い所はカウント3-2になってもフォアボールを恐れず勝負できることだ。
今季限りで引退する、伝説の選手ジーター遊撃手と共にプレーできることは幸いなことだ。彼が選手からもファンからも何故に絶大な尊敬を集めるのか、シーズンの間に吸収してもらいたい。これからの田中の野球人生に於いて役立つはずである。
我家の遅咲きのさつき。今年はよく花を付けた。

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■タイのクーデター騒動
~曖昧こそタイを救う~
■齢を取るのは難しい
~日々是、障害物競走~
~老いたることはケアが必要~
~厄介な骨粗鬆症~
■マー君の連勝が止まって
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タイのクーデター騒動
困った時のクーデター、タイ政治の混乱は、即ち軍隊の出動によってしか収まらぬ。チャオプラヤの大河のように相も変わらぬ風景。長く続くタイの流儀。一時のカンフル注射で乗り切る手法は、かの国の御家芸である。
今回のクーデターの目的は、事態の早急な解決は勿論だが、タクシン派の一掃にあるように見える。いずれにせよ膠着状態の中で、頃合いよしと軍が登場して混乱を収めに入ったとみる。軍事介入には批判もあろうが、現実に政治が機能せず、混乱が長引けば、経済も国民生活も疲弊する。是非もない。
政治家が無能でも、生き残る不可思議な国家タイとは、例えればトムヤムクン(タイ料理=世界三大スープの一つ)の如し、辛くて酸っぱくて、それでいて甘味も漂う。このファジーな味が、外交交渉では、さながらトムヤムクンの如き変幻自在の味付けで威力を発揮する。
~曖昧こそタイを救う~
政治が機能しなくても、外交面では別というわけだ。交渉は柳の如くしなやかで、時にしたたかな手腕で、合掌と曖昧な微笑みを駆使、敵国を翻弄し懐柔し、国を救ってきた。
第1次、第2次大戦下でもタイは、東南アジアで唯一つ殖民地にならなかった。言うまでもない、ファジーなこの外交術のお蔭である。御釈迦様外交といっていい。今回も軍事クーデターで信用を落したが、タイ国とは、さように、一筋縄では語れない国である事をお忘れなきよう。
「サワディ・カァ」と微笑む乙女の姿も、さながら菩薩の如しである。男どもは、これにコロッといく。何を隠そう、私もだ。硬・軟を巧みに融合させるタイ文化を語らずして、何のタイ国を語れようか。
敵対する陣営はいつのまにか「マイ・ペンライ」と何の衒いもなく束の間の休戦に至る。この曖昧なマイ・ペンライの政治こそタイのタイたる所以である。
今回のクーデター騒ぎも、マスコミで騒ぐほどに私は驚かない。何が起こっても、私がタイを愛するのは、この曖昧さに帰依する。
齢を取るのは難しい
「齢をとることは死ぬことより難しい」といったのは確かギリシャの哲学者だが、なるほど最近になって分かるような気がする。痛感する最たるものは、体力の衰えと物忘れだ、
視力が衰えて、好きな本も、特に昔の全集などは字が小さく読むのが辛い。行く末は果たしてどうなるのだろう。形骸にして、長生するのも嫌だ。本当に齢をとって生きることは難しいことだとつくづく実感する。
車に例えれば差し詰め年寄は、中古ならずクラッシッカーである。至る所何処かしら傷んで、いつもメンテナンスを必要とする。それを怠ると、たちどころにエンコ(故障)をきたす。
厄介なものです。家内も最近は買物から帰ると「どっこいしょ」と掛け声と共に上り框(かまち)に買い物袋を置く。お主も、老いたり!
~日々是、障害物競走~
老いると日頃の心身ケアが多くなる。つい面倒になって放擲してしまうと、益々嫌になるので、なるべく習慣づけるようにしている。齢を取ることは、つまり果てしない「障害物競争」なのだ。そう観念するしかない。
食後の三度の歯磨きは欠かさないのは勿論だが、特に就寝前の歯磨きは入念を心掛けている。歯磨きが済んだ後に人差指で歯茎のマッサージを欠かさない。
あるとき知人の歯科医師夫人から「舟木さん歯をキチンと磨いていますか、歯茎も歯の内ですからしっかり磨いてくだいね」と忠告を受けた。そうだったのか、歯茎も歯の一部分だったんだ。
以来、歯茎の指圧を施している。歯科医師S女史の言では「歯茎には大事な神経が集積しています」。若い時分は、こんな忠告も馬耳東風だったのに、素直に従うのは、即ち老いた証拠である。
~老いたることはケアが必要~
風呂に入れば、両脚の脹脛(ふくらはぎ)を執拗に手で強く揉むことにしている。不思議なことだが、これをしてから嘘のように夜中の頻尿が消えた。試してみて。
視力については、最近左瞼裏に脂肪の小さい粒ができて、切除してもらったが、まだ半分残っているので、うざったい。ことほど左様に老人とは、身体のケアに手間暇がかかる。
それでも齢を取ることは、悪い事ばかりではない。森羅万象、瑞々しく感じる。若い時分にはなかったことだ。まだまだ遣り残すものがある。せめて丈夫で、そこそこ長生きしたいから、早寝早起き、節制とラジオ体操、太極拳にいそしむ。
初めに、病院ありきではない、我が身は我で守る。それが我がヘルシィーイズム、我がモットーです。
~厄介な骨粗鬆症~
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)も厄介な病気で年寄が転んで大怪我するケースが多い。骨が脆くなっているのが主な原因で、これも老化現象。私も階段の上り下りには格別注意を払っている。スマホを眺めながらの歩行、とんでもない。
骨の成長は20才位で止まるそうだから、後はバランス善い食事とか、運動によって補うしかないという訳です。フィギュアスケートで、男女とも20前後の人が先の五輪で金メダルを取ることも(男子・羽生19才、女子・ソトニコワ17才)、あながち骨の成長と無縁ではないように思う。
ジャンプしたり滑ったり、足の付け根の骨には地球を持ち上げるよな重力がかかっているだろうに、思えば優雅に見えるスポーツだが、残酷苛烈な競技だなあと同情する。
1年間は休養すると宣言した真央ちゃん、4年後は27才です。それでもオリンピックに挑戦するの? 私の浅田真央は、ソチで完結しております。あの感動的な、万感の涙と笑顔は、我が永遠のモニュメントですから。
マー君の連勝が止まって
マー君こと、ヤンキースの田中将大投手が遂に負けました。日本からの通算連勝記録(大リーグ6連勝)は 34でストップしました。カブスとの交流試合に先発して4失点、雨中の敗戦でした。
よりによってナ・リーグ中地区最下位のチームに負けたというので、ヤンキースの地元ニューヨークではよほどショックだったようです。
1敗して肩の荷が降りたのか、25日(日本時間26日)対ホワイトソックス戦では、いつもの冷静な投球で6回2/3投げて1失点、7勝目を上げた。田中の凄い所はカウント3-2になってもフォアボールを恐れず勝負できることだ。
今季限りで引退する、伝説の選手ジーター遊撃手と共にプレーできることは幸いなことだ。彼が選手からもファンからも何故に絶大な尊敬を集めるのか、シーズンの間に吸収してもらいたい。これからの田中の野球人生に於いて役立つはずである。
我家の遅咲きのさつき。今年はよく花を付けた。

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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