STAP細胞 未熟より稚拙/春爛漫、日々好天 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

STAP細胞 未熟より稚拙/春爛漫、日々好天

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■春爛漫、日々好天
 ~花のファッションショー~
■STAP細胞騒動の結末は
 ~未熟より稚拙~

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春爛漫、日々好天

 桜はものの哀れだ。儚(はかな)さ故に美しい。つかの間の命。雨に、風に、光に散りゆく。嗚呼、あなたとの逢瀬をまた一年待つのだ。
 
 梢うつ雨にしをれて散る花の
  惜しき心を何にたとへむ
          西行
 
 桜が散って、純白のコブシ咲き、競ってビロードの如きパープル色の木蓮の大輪が、春の陽光に映えて、ゴージャスに花弁を揺らす。ウコンも派手な黄色のワンピース姿でこれ見よがし。
 
 ハナミズキは、陽気に誘われ覚醒、うぶな花弁を紐解き始めた。今週辺りは、街頭を白や桃色の可憐な花で飾るだろう。控え目で私の好きな花。楢や楓はいつの間にか芽を噴出し、忽ち新緑の装いに衣がえ。牡丹桜も満を持して登場した。
 
 
~花のファッションショー~

「私が桜の大トリなの」牡丹桜は、棟方志功描くところの豊満な裸体を惜しげもなく曝す。ハナカイドウも負けてはいない。濃艶なピンクのドレスをなびかせ、春の盛りのステージに躍り出た。
 
 フィールドはまるで草花のファッションショー。恰もスライドショーを見る思いだ。近来になく日々好天。森羅万象、春爛漫。百花繚乱とはまさにこの現象をいうのだろう。
 
 この自然の「花篭」を誰に捧げようか。
 
 
STAP細胞騒動の結末は

 STAP細胞の疑惑は晴れない。9日に記者会見した小保方晴子さん(理化学研究所ユニットリーダー)は、疑惑を持たれている論文に対して「結論が正しい以上、(撤回は)正しい行為ではない」と主張。弁護士を立てて所属の理研と戦う姿勢だ。信念あるならそれも良し。
 
 私はこの欄で「若い研究者の芽を摘むな」と警告した。しかし今度ばかりは、記者会見の模様を眺めて愛想が尽きた。科学者の何たるものか彼女は全く分かっていないようだ。
 
 「STAP細胞は200回以上成功している」と明言するものの、それを裏付ける証拠物件は何も提示してない。だから疑惑は深まるばかり。「100の成功」よりも「1回の実証」だ。実証無かずんば人は納得せず。
 
 写真を張り合わせたり、かくも杜撰な論文を理研ともあろう頭脳集団が、精査もせずにパスさせたものだと私は訝る。理研にも当然責任がある。


~未熟より稚拙~

「私が未熟だった」と涙ながらに訴えた小保方さん。未熟より何より稚拙過ぎ。科学者なら科学的に証明すればいい。
 
 世界をあっと驚かせた日本発のSTAP細胞。急転、奈落の底の陰り。世間をこれだけ振り回した末の混乱。真実、STAP細胞は存在するのか否か、理研は誰もが納得する結論を開示してほしい。
 
 もし存在しないのなら、小保方さんも潔く謝罪する義務がある。「過ちて改めざる、是を過ちという」。勿論STAP細胞の存在に、淡い期待を抱いているのは私だけではあるまい。 
 
 
朝日に映える「ハナカイドウ」
 


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