ソチ!ソチ!冬季五輪の風が吹く/フィギュアの玉三郎、羽生に期待/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

ソチ!ソチ!冬季五輪の風が吹く/フィギュアの玉三郎、羽生に期待/他

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■ソチ!ソチ!冬季五輪の風が吹く
 ~競技の肥大化は止らぬが~
 ~アルペンスキーは冬季五輪の華~
 ~フィギュアの玉三郎、羽生に期待~

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ソチ!ソチ!冬季五輪の風が吹く

 今週7日にはロシア・ソチで第22回冬季オリンピック(7日~23日)が開催される。一部競技は開会式の前日、6日には始まっている。テロの恐怖に曝されながらの大会のテーマは”hot,cool,yours,”「みんなの大会」だそうだ。
 
 開会宣言はプーチン大統領が行う。この目立ちがり屋の大統領が国と己の威信をかけた世紀のイベントである。テロ如きで失敗は許されぬと、軍隊、警察を総動員して戒厳令で望むはずだ。各競技会場にはネズミ一匹通さぬ万全の態勢を敷くことになる。
 
 それでも冬の大会は壮大な自然を相手にする屋外スポーツが圧倒的に多い。警備に万全を尽くしても死角はある。テロが発生しなければいいが、と危惧する。
 
 今回から新種目として、フィギュアスケート団体、スキージャンプ女子、スキーハーフパイプ、スキー・スノーボードスロープスタイル、スノーボードパラレル回転、バイアイスロン男女混合リレー、リュージュ団体が採用された。競技が肥大化するのを今回もまたとめられなかった。
  
 
~競技の肥大化は止らぬが~

 虫がいいけれど新たな種目女子ジャンプの高梨沙羅(17)には幸運だ。優勝してほしい。野菊のような可憐な君が、大空を飛ぶさまは愛くるしくも、眩しい。世界大会ではダントツの優勝回数、その実績を自信に、低い姿勢からロケットの如く飛翔せよ!
 
 正直いうと男女混合リレーとかフィギュア団体、スノーボードの新種目など私には全く必用なきものと思えるのだ。そもそもローラーゲームのような、チョロQのようなショートトラックは映像を見るだけで吐き気をもようする。スピードスケートは短、中、長距離の三種目だけでよろしい。
 
 モーグルなどもオジサンは好かん。ラクダのコブのような所を滑ったり、躍ったり、せこせこして見ていて心晴れやかになれない。この競技もまた細分化して、種目を増やす。プロボクシング(17階級)みたいになってはいけない。
 
 
~アルペンスキーは冬季五輪の華~

 アルペンスキーは、雄大な自然、気候、過酷なコースを相手に速さを競う勇猛果敢なスリルに満ち溢れたスポーツ。滑降(ダウンヒル)、回転(スラローム)、大回転(ジャイアントスラローム)はやはり冬季五輪の華である。
 
 マッハのスピードで滑走する。ストックを魔法のように操りながら、絶妙のバランスを取る。旗門(ポール)をカミソリの如き鋭さで切り込みターン。これを何度も繰り返す。ミスは許されない。見ていて爽快。
 
 赤、青ポールを交互に、時速100㌔のスピードでターンして標高差700~1100㍍の斜面を光のように滑り降りる。選手たちは命を削る代わりに、記録を削る。より高みを目指す。
 
 フイニッシュライン通過時のタイムは100分の1単位(0・001)で計測される。アルペン競技の醍醐味はまさにその命と引き換えのスリルにこそ潜む。見る者を圧倒するのは爆発的なその危険を厭わないスピード。
 
 例えれば雪渓のF-1。勇気、テクニック、スピード、身体能力の全てがハーモナイズされて、初めてコースを征服できる。どれ一つ欠けても覇者にはなれない。それは恰も流星の美。私が冬季五輪で最も痺れ、愛するのがかの種目である。1度は観客席で見てみたい。
 
 印象に残るのは1956年(S31年)イタリア・コルティナダンベッツォでのトニー・ザイラー(オーストリア)が、滑走、回転、大回転と3冠を制したオリンピック。因みに日本の猪谷千春(元IOC副会長)は回転でザイラーに次いで惜敗の2位だった。
 
 大会翌年のザイラーは、歌に映画に「白銀は招くよ」が大ヒット、ザイラーの素人ポイ、軽快な歌声が、全国津々浦々に氾濫した。”銀嶺の王者”の名声を欲しいままにしたものだ。
 
 余談だが私はレイクプラシッド(1980年/昭和55年)のマーク入り毛糸帽を日刊スポーツ大久保記者からお土産に頂いた。それをいまも大事に保管している。もう既に34年が経った。時の流の速さよ。(写真)
 
 
~フィギュアの玉三郎、羽生に期待~

 氷上競技では先のスピードスケートとフェギュアは勿論で、アイスホッケーも氷上の格闘技として興奮を覚える。優勝回数でいうと、8回のカナダ、7回ソビエト、米国2回とこの3カ国がアイスホケー大国だ。
 
 割って入るのがスウェーデン、フィンランド。2010年(バンクーバー)の前回優勝は地元カナダ。さて、ロシア、ここは絶対譲れまい。プーチンも駆けつけよう。ロシアは国を背負って血眼になって戦うはずである。これはルールある戦争だ。
 
 フィギュアは今回は、男子陣が女子より日本は充実している。羽生結弦、町田樹、高橋大輔の顔触れは頼もしい。羽生は滑りが安定して表現力も豊か、”フィギュアの玉三郎”羽生は、日本男子初の金メダル獲得が期待できる。
  
 女子は浅田真央が4年の歳月を経て、キム・ヨナ(韓国)に雪辱できるかどうか。キム・ヨナ、まさしく銀盤の名優、その溢れる才能は喜怒哀楽を見事に表現仕切る。天才的資質で、真央が絶対届かない領域だ。
 
 さすれば技術力でその壁を突破する以外にない。完璧なジャンプとステップを駆使してヨナを押さえる。それしか勝つ道はない。ソチを引退のリングに選んだ真央。その決意が文字通り有終の美となって欲しいものだ。氷上の日韓激突、見ものだ。
 
 冷たくも熱い氷と雪の祭典が始まった!世界の参加選手全員に、GOOD LUCK!
 
 
1980年レークプラシッド冬季五輪のお土産に頂いたスキー帽。

 
新春の穏やかな白山神社の境内。2月1日午後、参拝に詣でた。

 

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