大晦日、井岡×アルバラード戦/箱根で過ごした実りある正月
明けまして、おめでとうございます。
2014年最初のブログです。
本年も小生の拙いブログにお付き合い頂きたいと存じます。
舟木 昭太郎
============================================
■大晦日、井岡×アルバラード戦
~井岡には好敵手が必要だ~
■箱根で過ごした実りある正月
============================================
大晦日、井岡×アルバラード戦
あっという間の師走、あっという間の正月休み、慌ただしく過ぎた一週間でした。東京は穏やかな天候に恵まれて、大晦日、元旦はいつものようにラジオ体操に出向きましたが、この二日ばかりはなんとなく神々が宿る日に思えました。不思議なものです。
大晦日は井岡一翔がF・アルバラード(ニカラグア)と戦った試合をテレビ観戦しました。じっくり見ました。蟷螂の斧のようなパンチを繰り出す挑戦者(3位)アルバラードは、井岡に取ってはやり難い相手だったはずですが、結果的には大差で判定勝ちを収めました。
敗れたアルバラードの試合後の顏が、いかに井岡のパンチが的確に同じ個所を捉えていたかを物語っていました。ボクシングは防御から始めよ、を教えてくれる内容ある一戦でした。
私は井岡が苦戦する試合を望んでいましたから、今回の相手は井岡の真価を計る上では、もってこいの選手でした。さあ、どう戦うかと初回の試合を見て期待しました。3回まではひょっとすると、王座を陥落するぞと危惧いたしました。
でも井岡の完璧なガードの前に挑戦者は次第に喘ぎはじめました。左瞼は井岡のパンチを受け腫れあがり痛々しく、それでも果敢に挑戦者は前進速攻を止めません。強者は姿勢の時にこそ真価を発揮する。井岡は、猛攻をしのぎ、徐々に反撃を強めて行きました。所謂攻防一体とはこのような戦いぶりに在るのでしょう。誠に舌を巻く味のあるファイトで難敵を退けました。
~井岡には好敵手が必要だ~
こんな選手は具志堅用高選手以来です。確かに相手をねじ伏せるパワー、迫力は具志堅さんには敵いません。が、バランスが崩れず、細かく繰り出す鋭利でカミソリのようなパンチは非凡です。やはり現在のボクサーでは、井岡は頭一つ抜きん出た存在でしょう。基本に忠実である点が、今後なおの、のびしろを感じさせます。
今年もボクシング界は彼を中心に回りそうです。当面の目標は3階級制覇なのだそうですが、それはそれでいいでしょう、でも17階級もある現在の小刻みな階級を幾つ制圧しようが余り価値が無いように私には思います。それよりも地にがっちりと足を据え、ベストウェートで一戦一戦、これ、新たなりのファイトを見せてもらいたいものです。
願わくば具志堅さんのように好敵手が現れてくれることです。グスマン、リオス、マルカーノといったライバルの存在が名勝負を生み具志堅用高の名を永遠ならしめ、伝説のボクサーへと押し上げました。今年は井岡選手にもザ・ライバルといった男が現れますことを期待します。
箱根で過ごした実りある正月
ボクシングを観戦したあとに、近所の雲照寺に除夜の鐘を突きに家内と出掛けました。寒空の下で30分ほど並び鐘を鳴らしました。住職が勤行をするなかゴ~ンと鳴らすのは、厳粛でありました。私達夫婦の1年の締め繰りの行事になり、これが済むと我が家にも新年が訪れます。
元旦は氏神さまの代々木八幡宮に御参りして御神籤を引いたら「小吉」でした。夕食はふぐ鍋で、したたかひれ酒を飲みバタン休で1年のスタートは終わりました。2,3日は箱根へ。新宿からの小田急ロマンスカーが満席で取れず、急行で代々木上原から小田原まで1時間40分かけて行きました。
当日は箱根駅伝で応援に駆けつける人人で、小田原駅の湯本行き乗換ホームは朝のラッシュアワーの混雑でした。箱根湯本駅でも登山電車に乗り換えるのにまた長い行列で一苦労、箱根駅伝を一目見たいという老夫婦は心中焦るものがありましたが、幸いかな大平台駅で下車、往路の山登りランナーを見る事が出来ました。
トップの東洋大設楽選手が目の前を礫(つぶて)のように駆け上がって過ぎて行きました。くる選手、くる選手に送る沿道の声援はジーンとくるものがありました。最終ランナーの国士舘の選手へは、がんばれ~と一際高い声援が飛びました。それから、三々五々人々は散って行きました。
3日は箱根神社へ参拝しましたが、例年通りの長蛇の列。御神籤を引いたら今度は「大吉」でした。代々木八幡の「小吉」と、中をとり「中吉」かと、へんな合点に到達しました。4日の帰途はポーラ美術館に寄って「ルノアール礼讃」を鑑賞しました。しびれました。ルノアールの甘美の世界に時を忘れました。
「レースの帽子の少女」は夢見るような乙女の表情と帽子、ブラウスのふわ~とした温かみがいいですね。モネ「睡連の池」も本物は初めてです。まさか箱根で見るとは思いませんでした。マティス、ピカソ、シャガールなども展示されていて、ときめきの連続でした。
宿泊したリゾート施設は仙石原の奥まったところにありとても静かで、暮の27日の降雪がまだあちこちに残っていて、静寂を一層際だたせていました。実りある箱根の正月でした。さあ、6日は世間と同じように私も仕事始め、今年は心に期するものがあります。我、伊能忠敬ならん!の決意であります。
皆さん、本年も宜しく御願い申し上げます。
代々木八幡宮の元旦の御参り

往路5区の山登りの最終ランナー

箱根神社の参拝風景

ポーラ美術館「ルノアール礼賛」を鑑賞

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
Upper Official Siteへ
2014年最初のブログです。
本年も小生の拙いブログにお付き合い頂きたいと存じます。
舟木 昭太郎
============================================
■大晦日、井岡×アルバラード戦
~井岡には好敵手が必要だ~
■箱根で過ごした実りある正月
============================================
大晦日、井岡×アルバラード戦
あっという間の師走、あっという間の正月休み、慌ただしく過ぎた一週間でした。東京は穏やかな天候に恵まれて、大晦日、元旦はいつものようにラジオ体操に出向きましたが、この二日ばかりはなんとなく神々が宿る日に思えました。不思議なものです。
大晦日は井岡一翔がF・アルバラード(ニカラグア)と戦った試合をテレビ観戦しました。じっくり見ました。蟷螂の斧のようなパンチを繰り出す挑戦者(3位)アルバラードは、井岡に取ってはやり難い相手だったはずですが、結果的には大差で判定勝ちを収めました。
敗れたアルバラードの試合後の顏が、いかに井岡のパンチが的確に同じ個所を捉えていたかを物語っていました。ボクシングは防御から始めよ、を教えてくれる内容ある一戦でした。
私は井岡が苦戦する試合を望んでいましたから、今回の相手は井岡の真価を計る上では、もってこいの選手でした。さあ、どう戦うかと初回の試合を見て期待しました。3回まではひょっとすると、王座を陥落するぞと危惧いたしました。
でも井岡の完璧なガードの前に挑戦者は次第に喘ぎはじめました。左瞼は井岡のパンチを受け腫れあがり痛々しく、それでも果敢に挑戦者は前進速攻を止めません。強者は姿勢の時にこそ真価を発揮する。井岡は、猛攻をしのぎ、徐々に反撃を強めて行きました。所謂攻防一体とはこのような戦いぶりに在るのでしょう。誠に舌を巻く味のあるファイトで難敵を退けました。
~井岡には好敵手が必要だ~
こんな選手は具志堅用高選手以来です。確かに相手をねじ伏せるパワー、迫力は具志堅さんには敵いません。が、バランスが崩れず、細かく繰り出す鋭利でカミソリのようなパンチは非凡です。やはり現在のボクサーでは、井岡は頭一つ抜きん出た存在でしょう。基本に忠実である点が、今後なおの、のびしろを感じさせます。
今年もボクシング界は彼を中心に回りそうです。当面の目標は3階級制覇なのだそうですが、それはそれでいいでしょう、でも17階級もある現在の小刻みな階級を幾つ制圧しようが余り価値が無いように私には思います。それよりも地にがっちりと足を据え、ベストウェートで一戦一戦、これ、新たなりのファイトを見せてもらいたいものです。
願わくば具志堅さんのように好敵手が現れてくれることです。グスマン、リオス、マルカーノといったライバルの存在が名勝負を生み具志堅用高の名を永遠ならしめ、伝説のボクサーへと押し上げました。今年は井岡選手にもザ・ライバルといった男が現れますことを期待します。
箱根で過ごした実りある正月
ボクシングを観戦したあとに、近所の雲照寺に除夜の鐘を突きに家内と出掛けました。寒空の下で30分ほど並び鐘を鳴らしました。住職が勤行をするなかゴ~ンと鳴らすのは、厳粛でありました。私達夫婦の1年の締め繰りの行事になり、これが済むと我が家にも新年が訪れます。
元旦は氏神さまの代々木八幡宮に御参りして御神籤を引いたら「小吉」でした。夕食はふぐ鍋で、したたかひれ酒を飲みバタン休で1年のスタートは終わりました。2,3日は箱根へ。新宿からの小田急ロマンスカーが満席で取れず、急行で代々木上原から小田原まで1時間40分かけて行きました。
当日は箱根駅伝で応援に駆けつける人人で、小田原駅の湯本行き乗換ホームは朝のラッシュアワーの混雑でした。箱根湯本駅でも登山電車に乗り換えるのにまた長い行列で一苦労、箱根駅伝を一目見たいという老夫婦は心中焦るものがありましたが、幸いかな大平台駅で下車、往路の山登りランナーを見る事が出来ました。
トップの東洋大設楽選手が目の前を礫(つぶて)のように駆け上がって過ぎて行きました。くる選手、くる選手に送る沿道の声援はジーンとくるものがありました。最終ランナーの国士舘の選手へは、がんばれ~と一際高い声援が飛びました。それから、三々五々人々は散って行きました。
3日は箱根神社へ参拝しましたが、例年通りの長蛇の列。御神籤を引いたら今度は「大吉」でした。代々木八幡の「小吉」と、中をとり「中吉」かと、へんな合点に到達しました。4日の帰途はポーラ美術館に寄って「ルノアール礼讃」を鑑賞しました。しびれました。ルノアールの甘美の世界に時を忘れました。
「レースの帽子の少女」は夢見るような乙女の表情と帽子、ブラウスのふわ~とした温かみがいいですね。モネ「睡連の池」も本物は初めてです。まさか箱根で見るとは思いませんでした。マティス、ピカソ、シャガールなども展示されていて、ときめきの連続でした。
宿泊したリゾート施設は仙石原の奥まったところにありとても静かで、暮の27日の降雪がまだあちこちに残っていて、静寂を一層際だたせていました。実りある箱根の正月でした。さあ、6日は世間と同じように私も仕事始め、今年は心に期するものがあります。我、伊能忠敬ならん!の決意であります。
皆さん、本年も宜しく御願い申し上げます。
代々木八幡宮の元旦の御参り

往路5区の山登りの最終ランナー

箱根神社の参拝風景

ポーラ美術館「ルノアール礼賛」を鑑賞

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
Upper Official Siteへ