亀田興毅・モンキービジネスのなれの果て/他
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■再び八百長問題
~猪瀬東京知事よ、お前もか~
■キャロライン駐日大使
~JFKと元日本海軍兵の交流~
■モンキービジネスのなれの果て
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再び八百長問題
先般この欄で「此の世は八百長で回る」と題する食の偽装問題を取り上げた。車海老と称して販売したものが実はブラックタイガーだった。宅配業者のヤマトは冷凍保存をウリにしてたものが、これまた嘘だった。ホテルで出す高級和牛ステーキには牛脂が混入されていた等々。
これで一段落と思っていたら今度は美術関係にも及んだ。日展の審査員が、自会派の応募作品に事前に指導をしていて、それが入選していたことが判明した。(朝日新聞11/20朝刊)。事前指導はどの会派も当たり前で、相当以前からこういった八百長審査は行われていた模様だ。従って、どの会派にも属していない応募作品は、いくら優れたものでも鼻から弾かれてしまう可能性があった。
審査員の事前運動が効いて、入選した作品は20人にものぼり、中には最高の特選をもらった人もいたそうだ。当然それらの審査員には、あとでたっぷりと御礼するだろうから、全くゼネコンが政治家へのワイロを差し出すのと瓜ふたつだ。芸術もコネと金がものいう世界なのだ。これ、立派な八百長だ。
~猪瀬東京知事よ、お前もか~
まだ続く、猪瀬都知事まで徳洲会から5000万円を受け取っていたと朝日新聞は報じた。徳洲会の選挙違反で強制捜査が入ったら、これは大変、と金を返した。とんだ慌て振りだ。猪瀬都知事は5000万について、私は知らない、秘書がやったことだ、私には関係ないと当初はマスコミに怒りをぶちまけていた。
ところが、舌の根が乾かぬうち前言を翻してそれを認めた。「個人的な借金だ」と詭弁を弄しているが、弁明は明らかに歯切れが悪い。5000万かあ~、現金だろう、誰でも目が眩むよな。利子も担保もないお金なのだからして、こんなにオイシイ借金もあるまい。徳洲会がそこまで親身になってポンと大金を貸すのは、病院の建設などに便宜を図ってもらう為だろう。これも八百長です。
私など、5000万持ってくる人がいたら、それがどんな素性の金だろうと、ハッピーハッピーと受け取ってしまうだろうが、猪瀬都知事は公人だからな、そりゃまずいぜ。報道などによれば受け取った金を奥さん名義の口座に入金したとか、何だかいじらしいね。「ミカドの肖像」などの著書もある猪瀬知事は、俊英なるノンフィクションライターでもある、ここは作家に恥じぬ明解な論理でしっかり説明する義務があると思うが。
2020年の東京オリンピック招致に成功、絶頂期の、所謂時の人が瞬く間に奈落の底へ墜ちた。人生どんな処に落とし穴が在るかわからない。まさに「治に於いては、乱を忘れず」である。
かつての左翼の闘士(信州大当時白ヘル)も、攻撃側に回ると強いが、守りにはからっきし弱いことが判明した。天国の牧伸二もさぞ嘆いているだろう。あ~ああ、やんなっちゃた、あ~ああ、驚いた~。
キャロライン駐日大使
ジョン・F・ケネディ没(1963年11月22日)50年後に、長女キャロラインさんを駐日大使に起用するなんて、オバマ大統領も味な事をやるねえ。外交がスマートである。
キャロライン大使って、好感が持てるよね。装いもまるでジパンシーを着たオードリー・ヘップパンーのようにシックで目立たずのお洒落、極普通の女性に見えた。けど、矢張り育ちとインテリジェンスがそこはかとなく漂っているのだ。「目立たず生きろ」は悲運のケネディ家の家訓を表しているようだ。20才のときに広島の原爆記念館を訪れたらしい、その行動力にも私は共鳴するのだ。
NHKニュースでも報じていたが、ケネディ大統領は日本にくる日程まで決まっていたのだそうだ。ダラスでの悲劇がなかったなら、実現していたかもしれない。大統領は第二次大戦中、潜水艦の艦長をしており、日本の軍艦に撃沈され九死に一生を得ている。
~JFKと元日本海軍兵の交流~
その攻撃した日本の元海軍兵と大統領は交友があり、是非彼らに会えたいと言っていたらしい。大統領に選ばれたときに日本から送られた御祝いの寄せ書きもケネディ博物館には保存されている。汝の敵を愛すか。なにかジーンとくるエピソードだけど、キャロライン大使は父親のこんな思いを胸に、日本に着任したのかも。歴史の鼓動を感じるね。
因みにキャロライン大使の大リーグの贔屓チームは今期世界一になったボストン・レッドソックス。それもその筈、レッドソックスはホームの試合8回裏の攻撃の前に、「スイート・キャロライン」の曲を流す。そして観客は総立ちになり唄う、フェンウェイ・パークの名物だ。
このニール・ダイヤモンドの名曲は、キャロラインさんを称えた歌だという。今年のオールスター(メッツの本拠地シティ・フィールド)でニールによって唄われた。感動ものであった。辺野古への飛行場移籍など、難問を抱える日米外交ではあるが、キャロライン大使には、無事任期を全うしてもらいたいと願うものである。
モンキービジネスのなれの果て
最後に亀田興毅。先の済州島での孫正五(韓国)とのWBA世界バンタム級タイトル戦、これなぞ論評する気なんかないけど、ランキング14位の挑戦者に、ダウンを取られた挙句に際どく防衛。あれは負けていたよね、と私は2~3人の友だちから質問を受けた。亀田の試合はいつもこうだから、貴方の仰る通りですと私は応えた。
3階級制覇者の8度目防衛、数字だけ見れば無敵のチャンプだが、そうでない事は先刻ファンが御存じ。普通だったら日本ボクシング・コミッションの年間最優秀賞(ボクシング記者クラブが選ぶもの)を当然受賞していいものを亀田は1度ももらっていない。この事実が見事に彼の試合の価値を物語る。
YouTubeをたまたま検索していたら亀田×孫戦について怒りを振り絞り訴える青年がいた。亀田の勝利はいかにひどいか、ランク14位の孫を挑戦者に認めたWBA団体のデタラメ、金儲け主義でいまや階級が(ミニフライからヘビー級迄)17もあること。これは統括団体が少しでも認定料が欲しいから増やしたものだとクサス。同感!
しかも暫定王者など何だか余計なものまで増やして、暫定世界戦も同じように認定料は取るし、その他に何とベルトは30万で買わせるあくどさ。アルビン・カーン(白井義男を育てた人)は口を酸っぱくして白井にいったという。「ヨシオ、ボクシングを止めても絶対ボクシングビジネスに手を出しちゃいけない。あれはモンキービジネス(うす汚い商売)だから。」
現在日本が認める世界のボクシング団体はWBA,WBC,WBO,IBFの4団体である。それぞれ17階級を擁するのだから誰が何処のチャンピオンだか私にも整理がつかない。世紀末のボクシング、金の亡者が魑魅魍魎、横行する。嗚呼、石松、輪島、具志堅時代が懐かしい。
早朝のウォーキングの途中で見つけた、不思議で大きな赤い花…丈は大人の背だけほどある。
"この木 なんの木"じゃない、"この花 なんの花 気になる花"?

ラジオ体操に向かう6時前の早朝の景色、まだ暗い。

6時を過ぎるとやっと薄明かりになる。名残の月がまだ天空にある。
会津若松の五十嵐道場の五十嵐好彦師範よりご恵送頂いた「会津みしらず柿」。
桐の箱に入ったもので、デリシャスでおおぶりで驚いた!!

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DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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■キャロライン駐日大使
~JFKと元日本海軍兵の交流~
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再び八百長問題
先般この欄で「此の世は八百長で回る」と題する食の偽装問題を取り上げた。車海老と称して販売したものが実はブラックタイガーだった。宅配業者のヤマトは冷凍保存をウリにしてたものが、これまた嘘だった。ホテルで出す高級和牛ステーキには牛脂が混入されていた等々。
これで一段落と思っていたら今度は美術関係にも及んだ。日展の審査員が、自会派の応募作品に事前に指導をしていて、それが入選していたことが判明した。(朝日新聞11/20朝刊)。事前指導はどの会派も当たり前で、相当以前からこういった八百長審査は行われていた模様だ。従って、どの会派にも属していない応募作品は、いくら優れたものでも鼻から弾かれてしまう可能性があった。
審査員の事前運動が効いて、入選した作品は20人にものぼり、中には最高の特選をもらった人もいたそうだ。当然それらの審査員には、あとでたっぷりと御礼するだろうから、全くゼネコンが政治家へのワイロを差し出すのと瓜ふたつだ。芸術もコネと金がものいう世界なのだ。これ、立派な八百長だ。
~猪瀬東京知事よ、お前もか~
まだ続く、猪瀬都知事まで徳洲会から5000万円を受け取っていたと朝日新聞は報じた。徳洲会の選挙違反で強制捜査が入ったら、これは大変、と金を返した。とんだ慌て振りだ。猪瀬都知事は5000万について、私は知らない、秘書がやったことだ、私には関係ないと当初はマスコミに怒りをぶちまけていた。
ところが、舌の根が乾かぬうち前言を翻してそれを認めた。「個人的な借金だ」と詭弁を弄しているが、弁明は明らかに歯切れが悪い。5000万かあ~、現金だろう、誰でも目が眩むよな。利子も担保もないお金なのだからして、こんなにオイシイ借金もあるまい。徳洲会がそこまで親身になってポンと大金を貸すのは、病院の建設などに便宜を図ってもらう為だろう。これも八百長です。
私など、5000万持ってくる人がいたら、それがどんな素性の金だろうと、ハッピーハッピーと受け取ってしまうだろうが、猪瀬都知事は公人だからな、そりゃまずいぜ。報道などによれば受け取った金を奥さん名義の口座に入金したとか、何だかいじらしいね。「ミカドの肖像」などの著書もある猪瀬知事は、俊英なるノンフィクションライターでもある、ここは作家に恥じぬ明解な論理でしっかり説明する義務があると思うが。
2020年の東京オリンピック招致に成功、絶頂期の、所謂時の人が瞬く間に奈落の底へ墜ちた。人生どんな処に落とし穴が在るかわからない。まさに「治に於いては、乱を忘れず」である。
かつての左翼の闘士(信州大当時白ヘル)も、攻撃側に回ると強いが、守りにはからっきし弱いことが判明した。天国の牧伸二もさぞ嘆いているだろう。あ~ああ、やんなっちゃた、あ~ああ、驚いた~。
キャロライン駐日大使
ジョン・F・ケネディ没(1963年11月22日)50年後に、長女キャロラインさんを駐日大使に起用するなんて、オバマ大統領も味な事をやるねえ。外交がスマートである。
キャロライン大使って、好感が持てるよね。装いもまるでジパンシーを着たオードリー・ヘップパンーのようにシックで目立たずのお洒落、極普通の女性に見えた。けど、矢張り育ちとインテリジェンスがそこはかとなく漂っているのだ。「目立たず生きろ」は悲運のケネディ家の家訓を表しているようだ。20才のときに広島の原爆記念館を訪れたらしい、その行動力にも私は共鳴するのだ。
NHKニュースでも報じていたが、ケネディ大統領は日本にくる日程まで決まっていたのだそうだ。ダラスでの悲劇がなかったなら、実現していたかもしれない。大統領は第二次大戦中、潜水艦の艦長をしており、日本の軍艦に撃沈され九死に一生を得ている。
~JFKと元日本海軍兵の交流~
その攻撃した日本の元海軍兵と大統領は交友があり、是非彼らに会えたいと言っていたらしい。大統領に選ばれたときに日本から送られた御祝いの寄せ書きもケネディ博物館には保存されている。汝の敵を愛すか。なにかジーンとくるエピソードだけど、キャロライン大使は父親のこんな思いを胸に、日本に着任したのかも。歴史の鼓動を感じるね。
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このニール・ダイヤモンドの名曲は、キャロラインさんを称えた歌だという。今年のオールスター(メッツの本拠地シティ・フィールド)でニールによって唄われた。感動ものであった。辺野古への飛行場移籍など、難問を抱える日米外交ではあるが、キャロライン大使には、無事任期を全うしてもらいたいと願うものである。
モンキービジネスのなれの果て
最後に亀田興毅。先の済州島での孫正五(韓国)とのWBA世界バンタム級タイトル戦、これなぞ論評する気なんかないけど、ランキング14位の挑戦者に、ダウンを取られた挙句に際どく防衛。あれは負けていたよね、と私は2~3人の友だちから質問を受けた。亀田の試合はいつもこうだから、貴方の仰る通りですと私は応えた。
3階級制覇者の8度目防衛、数字だけ見れば無敵のチャンプだが、そうでない事は先刻ファンが御存じ。普通だったら日本ボクシング・コミッションの年間最優秀賞(ボクシング記者クラブが選ぶもの)を当然受賞していいものを亀田は1度ももらっていない。この事実が見事に彼の試合の価値を物語る。
YouTubeをたまたま検索していたら亀田×孫戦について怒りを振り絞り訴える青年がいた。亀田の勝利はいかにひどいか、ランク14位の孫を挑戦者に認めたWBA団体のデタラメ、金儲け主義でいまや階級が(ミニフライからヘビー級迄)17もあること。これは統括団体が少しでも認定料が欲しいから増やしたものだとクサス。同感!
しかも暫定王者など何だか余計なものまで増やして、暫定世界戦も同じように認定料は取るし、その他に何とベルトは30万で買わせるあくどさ。アルビン・カーン(白井義男を育てた人)は口を酸っぱくして白井にいったという。「ヨシオ、ボクシングを止めても絶対ボクシングビジネスに手を出しちゃいけない。あれはモンキービジネス(うす汚い商売)だから。」
現在日本が認める世界のボクシング団体はWBA,WBC,WBO,IBFの4団体である。それぞれ17階級を擁するのだから誰が何処のチャンピオンだか私にも整理がつかない。世紀末のボクシング、金の亡者が魑魅魍魎、横行する。嗚呼、石松、輪島、具志堅時代が懐かしい。
早朝のウォーキングの途中で見つけた、不思議で大きな赤い花…丈は大人の背だけほどある。
"この木 なんの木"じゃない、"この花 なんの花 気になる花"?

ラジオ体操に向かう6時前の早朝の景色、まだ暗い。

6時を過ぎるとやっと薄明かりになる。名残の月がまだ天空にある。
会津若松の五十嵐道場の五十嵐好彦師範よりご恵送頂いた「会津みしらず柿」。
桐の箱に入ったもので、デリシャスでおおぶりで驚いた!!

★「舟木昭太郎の日々つれづれ」は毎週火曜日更新です★
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