女子ボクシングの名勝負!師匠は白井・具志堅×竹原・畑山/他
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■女子ボクシングの名勝負!
~女を舐めたらいかんぜよ~
■伊豆大島、レイテ島の台風
~地球が牙を剥いている~
■年賀はがき、もう止めにしたら
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女子ボクシングの名勝負!
先週は10日と13日の2日間後楽園ホールに通った。11日は先般綴ったようにクラッシュ、そして13日はボクシングで白井・具志堅ジムが主催する”ザ・カンムリワシ・ファイトVOL.43”を見た。
メインはWBA世界Sフライ級タイトルマッチ、王者山口直子(白井・具志堅)VS挑戦者同級2位藤岡菜穂子(T&H)の女性のファイトであった。これが白眉の戦いで、正直驚いた。男勝りとはまさにこれだ。
1R2分×10R、彼女たちは臆することなく戦った。いままで女子ボクシングを低く見て、侮っていた私の不明を恥じた。1R、いきなりロングフックで仕掛けた藤岡は、チャレンジャーらしく以後も攻勢を仕掛続ける。スピード豊かで、パンチに切れもある。何より相手の懐に飛び込む勇気があって、見ていてスカッとする。
対して山口は懸命に藤岡の激しい攻撃にカウンターで迎え打つ。前半を凌ぎ切れば、後半体力にものをいわせて反撃できると踏んだのかも知れない。藤岡は元来はWBC世界ミニフライ級王者、この度3階級上げて山口に挑戦した。どう考えても体力的に不利である。ところが挑戦者の前進速攻は絶えることなく最後まで続いた。
~女を舐めたらいかんぜよ~
判定は大差で藤岡が勝った。山口だからKOされずに済んだといえる。藤岡は見事な2階級制覇。山口は3度目の防衛に失敗。山口35才、藤岡38才、二人とも決して若くない年齢だが、アマチュアで鍛えた基礎体力があるからこそクリンチも無い、稀に見る好ファイトになったとみた。女子ボクシングを舐めたらいかんぜよ!と我胸に聞かせた。
山口は元やり投げ選手でインターハイの優勝者、方や藤岡は国体に5度出場したソフトボールの選手で、09年に33才でプロボクシングに転向した。今後彼女たちのように、陸上などの異種競技からボクシングに転向する女性が増えるかもしれない。
山口の師匠が具志堅会長なら、藤岡はT&H、つまり元世界ミドル級王者竹原慎二と元世界フェザー&Sフェザー2冠王者畑山隆則協同代表。錚々たる顔触れに観客も驚いたことだろう。彼らが魂を注入して育てるのだから強い訳だ。近い将来、女子だけを集めた大会が開催されるかも知れない。そういう時代が必ずやってくる。出よ、日本のドン・キング!
伊豆大島、レイテ島の台風
伊豆大島台風に土砂災害、そして比国レイテ島の津波の被害は顔を背けたくなる惨状だ。自然の力の前に人間はいかに無力か思い知らされる。「天災は忘れたころにやってくる」といったのは物理学者で小説家の寺田寅彦。これを言ったのは関東大震災のときだが、今は忘れる暇なんかない。次々に襲ってくるのだから。
海面の水温が上がっていることが、どうも台風の原因らしい。これも人間の仕業というからどうしようもない。文明を謳歌し過ぎた結果の報いだとすれば、人間は原始に帰るしかない。それも今更できないとなれば甘受するしかないではないか。どうしたらいい、蝋燭生活に戻る?
最近は早めにテレビやラジオで警報を出すから事前に避難して難を逃れる人もいる。だけどレイテ島などはそんな情報網もないだろうし、日本人も定年退職後に永住した人も居て犠牲になった。物価も安く年金生活を送るには同地は最適らしい。「人生至る所に青山あり」といえど、碧い空、青い海に憧れて移住したのに、思わぬ災害で命を落す。無常なり。
~地球が牙を剥いている~
人の一生とは分からぬ。天地異変が世界の各地でいまかいまかと鳴りを潜めて待っているような、そんな気がする。火山の噴火、巨大地震、洪水、竜巻…奢れる人類に牙を剥きだしたのだ。竜巻などはアメリカの専売特許だと信じていた。昨今は我国でも頻繁に起きるようになった。これも天候異変の結果らしい。
地層を深く掘りまくるシェールガスなどは、とどのつまり地球を安眠させないものだから怒りを露わにしているのだ。「足るを知る」ことがない、貪欲な人類は謂わば、自分の首を締めながら生存している。いずれ窒息することになろう。人間は生きていることそのものが公害であるらしい。どうしよう、それが、問題だ!
長く暑い夏が終わった後は、行楽の秋を楽しむ間も短く冬がやってきた。これも温暖化の仕業だろう。北海道ではもう大雪の便り。朝のラジオ体操の公園の木々も、何故か師走に向かって急ぎ足だ。街ではクリスマスの飾り付けが始まった。そんなに急がなくてもいいのに、と思う。
年賀はがき、もう止めにしたら
年賀はがきもそろそろ買わなくては。年賀はがきといえば、街の安売りチケット店に、1枚50円のものが45円で並んでいた。どうして?と不審に思っていたら、拙宅にくる郵便局員が言っていた。「上のほうから指令がくるんですよ、お前は何枚売れってノルマが。それでどうしても捌けないものを安売り店に持ち込むんです」
これを「郵政の自爆」と朝日新聞が報じていた。タコが自らの足を喰って生きているような、こんな商売はもう止めたらどうか。年賀はがきは、長い慣習で捨て難いのは理解できるとしても、世の中はメール時代に移行している。年賀状のノルマを押し付けされた郵便局員こそ哀れで不憫である。総務省も見て振りしないで、この問題に徹底的にメスを入れるべきだ。
空色のランニングシャツが藤岡、黒が山口。
激しい打ち合いが続く。

山口×藤岡戦のパンフ。

大山公園のウォーキング道も秋の終わりの風情。

DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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■女子ボクシングの名勝負!
~女を舐めたらいかんぜよ~
■伊豆大島、レイテ島の台風
~地球が牙を剥いている~
■年賀はがき、もう止めにしたら
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女子ボクシングの名勝負!
先週は10日と13日の2日間後楽園ホールに通った。11日は先般綴ったようにクラッシュ、そして13日はボクシングで白井・具志堅ジムが主催する”ザ・カンムリワシ・ファイトVOL.43”を見た。
メインはWBA世界Sフライ級タイトルマッチ、王者山口直子(白井・具志堅)VS挑戦者同級2位藤岡菜穂子(T&H)の女性のファイトであった。これが白眉の戦いで、正直驚いた。男勝りとはまさにこれだ。
1R2分×10R、彼女たちは臆することなく戦った。いままで女子ボクシングを低く見て、侮っていた私の不明を恥じた。1R、いきなりロングフックで仕掛けた藤岡は、チャレンジャーらしく以後も攻勢を仕掛続ける。スピード豊かで、パンチに切れもある。何より相手の懐に飛び込む勇気があって、見ていてスカッとする。
対して山口は懸命に藤岡の激しい攻撃にカウンターで迎え打つ。前半を凌ぎ切れば、後半体力にものをいわせて反撃できると踏んだのかも知れない。藤岡は元来はWBC世界ミニフライ級王者、この度3階級上げて山口に挑戦した。どう考えても体力的に不利である。ところが挑戦者の前進速攻は絶えることなく最後まで続いた。
~女を舐めたらいかんぜよ~
判定は大差で藤岡が勝った。山口だからKOされずに済んだといえる。藤岡は見事な2階級制覇。山口は3度目の防衛に失敗。山口35才、藤岡38才、二人とも決して若くない年齢だが、アマチュアで鍛えた基礎体力があるからこそクリンチも無い、稀に見る好ファイトになったとみた。女子ボクシングを舐めたらいかんぜよ!と我胸に聞かせた。
山口は元やり投げ選手でインターハイの優勝者、方や藤岡は国体に5度出場したソフトボールの選手で、09年に33才でプロボクシングに転向した。今後彼女たちのように、陸上などの異種競技からボクシングに転向する女性が増えるかもしれない。
山口の師匠が具志堅会長なら、藤岡はT&H、つまり元世界ミドル級王者竹原慎二と元世界フェザー&Sフェザー2冠王者畑山隆則協同代表。錚々たる顔触れに観客も驚いたことだろう。彼らが魂を注入して育てるのだから強い訳だ。近い将来、女子だけを集めた大会が開催されるかも知れない。そういう時代が必ずやってくる。出よ、日本のドン・キング!
伊豆大島、レイテ島の台風
伊豆大島台風に土砂災害、そして比国レイテ島の津波の被害は顔を背けたくなる惨状だ。自然の力の前に人間はいかに無力か思い知らされる。「天災は忘れたころにやってくる」といったのは物理学者で小説家の寺田寅彦。これを言ったのは関東大震災のときだが、今は忘れる暇なんかない。次々に襲ってくるのだから。
海面の水温が上がっていることが、どうも台風の原因らしい。これも人間の仕業というからどうしようもない。文明を謳歌し過ぎた結果の報いだとすれば、人間は原始に帰るしかない。それも今更できないとなれば甘受するしかないではないか。どうしたらいい、蝋燭生活に戻る?
最近は早めにテレビやラジオで警報を出すから事前に避難して難を逃れる人もいる。だけどレイテ島などはそんな情報網もないだろうし、日本人も定年退職後に永住した人も居て犠牲になった。物価も安く年金生活を送るには同地は最適らしい。「人生至る所に青山あり」といえど、碧い空、青い海に憧れて移住したのに、思わぬ災害で命を落す。無常なり。
~地球が牙を剥いている~
人の一生とは分からぬ。天地異変が世界の各地でいまかいまかと鳴りを潜めて待っているような、そんな気がする。火山の噴火、巨大地震、洪水、竜巻…奢れる人類に牙を剥きだしたのだ。竜巻などはアメリカの専売特許だと信じていた。昨今は我国でも頻繁に起きるようになった。これも天候異変の結果らしい。
地層を深く掘りまくるシェールガスなどは、とどのつまり地球を安眠させないものだから怒りを露わにしているのだ。「足るを知る」ことがない、貪欲な人類は謂わば、自分の首を締めながら生存している。いずれ窒息することになろう。人間は生きていることそのものが公害であるらしい。どうしよう、それが、問題だ!
長く暑い夏が終わった後は、行楽の秋を楽しむ間も短く冬がやってきた。これも温暖化の仕業だろう。北海道ではもう大雪の便り。朝のラジオ体操の公園の木々も、何故か師走に向かって急ぎ足だ。街ではクリスマスの飾り付けが始まった。そんなに急がなくてもいいのに、と思う。
年賀はがき、もう止めにしたら
年賀はがきもそろそろ買わなくては。年賀はがきといえば、街の安売りチケット店に、1枚50円のものが45円で並んでいた。どうして?と不審に思っていたら、拙宅にくる郵便局員が言っていた。「上のほうから指令がくるんですよ、お前は何枚売れってノルマが。それでどうしても捌けないものを安売り店に持ち込むんです」
これを「郵政の自爆」と朝日新聞が報じていた。タコが自らの足を喰って生きているような、こんな商売はもう止めたらどうか。年賀はがきは、長い慣習で捨て難いのは理解できるとしても、世の中はメール時代に移行している。年賀状のノルマを押し付けされた郵便局員こそ哀れで不憫である。総務省も見て振りしないで、この問題に徹底的にメスを入れるべきだ。
空色のランニングシャツが藤岡、黒が山口。
激しい打ち合いが続く。

山口×藤岡戦のパンフ。

大山公園のウォーキング道も秋の終わりの風情。

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