Wシリーズと日本シリーズの明暗/全ての病は口腔から/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

Wシリーズと日本シリーズの明暗/全ての病は口腔から/他

--------------------------------------------
■Wシリーズと日本シリーズの明暗
 ~過酷な環境の中の楽天優勝~
 ~マー君で始まりマー君で終わる~
■全ての病は口腔から
 ~1度に4本抜歯の歯科医~
 ~口の中を清潔にする大切さ~
■渋谷区フェスティバルに出掛けた

--------------------------------------------
 
Wシリーズと日本シリーズの明暗
 
 海の向こうのWシリーズは、ボストンレッドソックスが4勝2敗でカージナルスに勝って世界一になった。オルティーズをリーダーとして一丸となり掴んだ栄光だ。私はいままで大リーグで、選手が円陣を組むなんて見たことがない。ベンチでオルティーズが中心になってそれをしていた。何としても勝ちたいという意欲の発露だと感じた。
 
 一方のカージナルスは本来4番を打つべきアダムスに精彩がなく辛うじて2番ベルトランだけが頼みの綱で、攻撃が繋がらない。これでは投手力も優れ、リリーフ陣もしっかりして、尚かつ1番から5番まで隙のない打撃のボストンは勝つと信じていた。
 
 ポストシーズンであのタイガースのシャーザー、バーランダーの2枚看板の鉄壁投手陣を崩し、またカブレラ、フィルダーの強力打線を沈黙させたボストン。これは優勝に値すと確信してたらその通り。田沢、上原の活躍もあり日本人としてはスリリングで楽しいWシリーズでした。グラン・パパ、オルティーズがシリーズのMVPになったのも喜ばしい。 
 
~過酷な環境の中の楽天優勝~
 
 一方、日本シリーズは3勝2敗とホームで楽天に王手を掛けられた巨人は、第6戦、土俵際で勝った。不倒王・田中投手から4点をもぎ取っての勝利。プロ1年目のルーキー菅野の好投もあって逆王手した。決戦は最終第7戦に縺れ込んで空前の「野球関ヶ原」となりました。
 
 結果は楽天が完璧な投手リレーで巨人打線を抑え最終戦を3-0で勝利し球団創設九年目で日本一。私の4勝3敗巨人優勝の予想ははずれた。前夜、無敗の田中投手を砕き勝利3勝3敗の5分にして、最終戦は巨人が有利なはずだった。その盛り上がるムードを台無しにしたのは先発の左腕杉内。マウンドに立ったときから彼の顏には生気、覇気が感じられなかった。
 
 案の定打たれた。一方の楽天先発美馬は、初回こそピンチに立たされたが主軸を抑えて波に乗り6回まで巨人を寄せ付けず、→則本→マー君と繋ぎ完封リレー。4勝3敗、見事な優勝でした。有終の美をマー君で飾った。憎い。巨人はチームの要、4番阿部の打撃不振も敗因の大きなファクター。MVP美馬は文句なしの受賞、ヒーローの出現が勝利を呼ぶ。
 
 思えば東北の過酷な自然と戦いながらのペナント、それに続く日本シーズ制覇。その過酷な道程を考えると星野監督も選手達も感無量だろう。まさに逆境が不屈の精神を創り、ぬくぬくの東京球団を粉砕したといえる。祝!楽天。東北の被災地にも何よりのプレゼントになった。
 
 優勝で忘れてならないのは佐藤義則ピッチングコーチの存在。強力な投手陣を育てた功績を見逃してはならない。地味で目立たない存在だからこそ、敢えて私は同コーチに賛辞の拍手を送る。
 
 
~マー君で始まりマー君で終わる~
 
 マー君に始まりマー君で終わった今年の楽天。ペナントでは24連勝と前人未到の記録を作り、それを土産に憧れの大リーグへと旅立つ。楽天球団もそれをよしとして、送り出す方針。来季、マー君はMLB(メジャーリーグ)のどの球団のユニフォームを着てマウンドに立つのだろうか。
 
 ヤンキースだったら最高だけど。噂ではヤンキース、ドジャース、ジャイアンツ、レンジャース、カブスなどの球団が名乗りを上げているといわれる。入札額は過去最高額に上るだろうと米スポーツニュースは伝えている。レンジャースもダルとの2枚看板の意向だとも。日本シリーズの後、話題はマー君の大リーグ入り一色になるだろう。
 
 それにしても大リーグの日本人選手の顔触れは星座のごとしだ。ダルビッシュ、岩隈、黒田、田沢、上原、松坂に建山に和田の投手、野手ではイチロー、青木、川崎、中島等…まさに日本の至宝が集結する。
 
 そこにマー君の合流。MLBは栄え、日本の野球は衰退する。嗚呼。
 
 
全ての病は口腔から
 
 すべての病は口腔から。それを実感したのは「介護の現場で何が起きているか」(生井久美子著=朝日新聞社)を読んで。要介護の老人でも歯磨きをよくして、そのあとの口腔のケアをしっかりやると呼吸器疾患がぐ~んと減り、誤嚥(ごえん)による肺炎で亡くなる人も低下したと著者はある病院を例にとり報告している。
 
 意外とこの事実はあまねく知られていない。口腔の清潔を常に保つことは、健康に繋がると啓発する。ところで皆さん大人の歯数は何本だか知っていますか。正確には28本で、親知らずを入れると32本だそうです。
 
 89年に厚生省は「8020」という運動を始めたそうで、この数字実は80才になっても20本の歯を残そうとの官民一体の取組で、歯が沢山残っている人の方が、歯の少ない人よりも医療費が明らかに低かったという厳然たるデーターもある。いかに歯が健康に与える影響が大きいかこれでも分かる。
 
 
~1度に4本抜歯の歯科医~
 
 肝心の私の歯はそれはお粗末なもんです。下の歯は左右奥歯が各2本づつ欠けています。レストランシアターミカドで大道具のアルバイトをしていた昭和39年頃に、赤坂の歯科医で馬の歯でも抜かれるように1度に4本抜歯されました。口から夥しい血は迸るし完全に頭は朦朧とする中、歳の頃70前後のオッサンは「終わったよ、少し痛むかも知れないが、まあ、明日になれば楽になるよ。はい、次の人!」
 
 忽ち我顔はとらふぐのように膨れて、その夜舞台では、好きだったムーランルージュの踊り子のクローデットから、心配そうに頬を指さされたもんだ。生憎、明日から新しい出し物が入るので、その夜は徹夜でふらふらしながら仕事をやった覚えがある。
 
 なにも俺はカール・ゴッチ(カリスマ・プロレスラー、格闘技には歯は邪魔と全部の歯を抜いた=故人)になろうなんて考えてていないのだから。それにしても全てが若かった。だって4本抜歯したのに徹夜で仕事できたんだから。若さとは蛮勇である。不可能を可能にしてしまう、ということです。
 
 そんな訳で下の歯は欠けた4本にブリッジで補い、随所に虫歯で削った歯には金属を詰めたりして、とても8020には届きそうもない。しかし毎日の歯磨きを重ね、何とかこの15年程は虫歯に掛っていない。食べ物もチャンと咀嚼できるから有難い。何よりも25年程前に下北沢の南歯科
で誂えたブリッジがまだ健在なこと。残念ながら当歯科は川崎の方へ移転してしまった。
 
 で、後で聞いた事だが赤坂の歯科医師は、元軍医で滅茶粗っぽいということだったたが、後の祭りでした。恰もヒョードルのようにがっちりしたオッサンで、口を開けたら「ああ、これか痛いのは。う~ん、これもダメ、こっちもダメだよ。残していても碌なことないから、抜いたほうがいいな」てな具合で俺の大事な歯を4本も、いとも簡単に此の世から抹殺したのだ。憎いあんチクショウ!
 
 
~口の中を清潔にする大切さ~
 
 麻酔もそこそこに「やっとこ」みたいなもので一気にバリバリと歯を肉から引き離した。恰も床を剥がすように。その時の不気味な音はいまでも耳に焼き付いている。まさかそのときに1度に4本も抜歯するとは思ってもみなかったのだ。昨今そんな歯科医がいたら忽ち訴えられているだろう。
 
 私はその後も週刊ゴングの編集やら増刊の徹夜仕事で、夜中に食べてそのままごろ寝したりして、歯は磨かず虫歯は増え捲った。今は3度3度の食事の後は歯を磨くし、特に夜は食後の後は何も口にしないようにしている。最も老境に入りやはり歯に隙間ができ、食べかすが残って気持ち悪いことも、歯を磨く習慣がついたともいえるのだが。
 
 兎も角もです、「口は禍のもと」のこの箴言、単に言葉の戒めだけではないのです。口は病気の根源として理解し、口の中をいつも清潔にを心掛けたいものです。本を読んでそう再認識した次第です。皆さん、口の中は、いつも清潔に保ちましょう!
 
 
渋谷区フェスティバルに出掛けた
 
 3連休の始まりは午後から生憎の秋雨になった。毎年楽しみにしている渋谷区フェスティバルも天候のせいで寒く、人出も例年になく寂しいもであった。会場となった代々木公園脇のNHKに隣接する広場は、すっかり木々は秋の彩に包まれて、冬支度を感じさせた。
 
 1時からカラオケ仲間のシニアクラブの皆さんがステージで「安婆さま」を合唱するというので、自転車で応援に駆け付けた。合唱曲は緩急織りなす難しい節回しだが、皆さん練習の成果を発揮して力強く纏っていていました。私自身仲間と最前列に座り、出演者達に掛け声をかけたりして、大いに愉しみました。
 
 いつもだと家内を連れ立って来るのだが、今日は合い方がいず、また雨がパラついてきて今一気分が盛り上がらずに、早々に会場を後にした。やっぱり祭りは好天が似合う。明日は晴天?
 
 2日目の日曜は晴れ間が出た。妻と出掛けたら今年は出店が少ないと妻は淋しがっていた。そういえば名物の栃尾の油揚げの店も無かった。新潟県の出店が今年はない。何故だろうか。あれで生ビールを飲むのを二人で楽しみにしてたのに。それとお酒も、つまんない。
 
 世は移り、時世は変わるか…秋田の出店で地酒を一杯、東北の人は気前がいい。紙コップに並々と注いでくれた。まろやかで、美味しかったよ。来年も元気で来たいな。
 
 
渋谷フェスティバルで合唱するカラオケ仲間の皆さん
舟木昭太郎の日々つれづれ

公園の木々の葉は例年になく早く色づいていた。
舟木昭太郎の日々つれづれ
   
ステージでは消防庁音楽隊の演奏も。
舟木昭太郎の日々つれづれ


DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
 
Upper Official Siteへ