わがスマホ紛失騒動記/米大リーグポストシーズン考/他
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・わがスマホ紛失騒動記
~紛失場所はどこだ!~
~神田警察より連絡アリ!~
・秋雨の降る早朝の散歩
・米大リーグポストシーズン考
~Wシリーズも日本人投手がカギ~
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わがスマホ紛失騒動記
17日13時過ぎ千代田線の代々木上原駅から赤坂駅に向かった。14時にTBSで打ち合わせがあり小一時間ほどで終わり、別の用件で神保町に出た。で、知人と喫茶店で落ち合って、仕事の打ち合わせが済んで店を出た。10分後にスマホがない事に気付いた。同じ町内のデザイン事務所の社長に電話しようとしたのだ。
背筋がゾッとした。取りあえず最後に行ったKコーヒー店に舞い戻り、スマホがなかったかと店員に尋ねてみたが、いまテーブルを片付けた所だが無かったと彼女は言った。いよいよ私は焦った。パソコンが突然固まるように、私の魂が固まるのが分かった。
近くの知人の会社に寄って、スマホを紛失した旨を話して携帯を借り、暫く自分の携帯に何度もコールしてみた。呼び出し音は鳴っているものの全く反応がない。この時点でなんとなく千代田線の座席の上が紛失場所として濃厚になってきた。あの車両は確か綾瀬か取手行き、もしかして誰かに持ち去られてデーターをパクられたらと考えるとゾッとした。著名アスリートの携帯番号からメールまで、ぎっしり詰まっているからだ。
実は赤坂駅に着く寸前、袋から書類を引っ張り出したり、バックの中を物色したりやったから、その間にでも座席にスマホを置き忘れたのではないか。この辺になると全てがあやふやで、記憶が欠落していた。老耄の兆しや。
~紛失場所はどこだ!~
念のためTBSのAさんにも電話してミーティングルームを調べてもらった。無いと言う。いよいよ千代田線だ、急ぎ家に帰って、JRから東京メトロ、小田急の遺失物課に片っ端から問い合わせする。千代田線は3社が相互乗入しているから複雑だ。
いずれも「今の処その種の携帯は出ていない」の返事。そこで観念した。NTTドコモに、紛失したので電話をストップしてくれるようにと依頼。翌日早朝には上原駅前の代々木警察大山派出所に出向き紛失届を出した。
で、その日は悶々として半日を過ごしたら14時頃神田警察から「貴方の紛失したと思われる携帯を預かっています。メーカーは?待ち受け画面は、携帯の色、カバーの色は?」と立て続けに聞かれ、間違いない事が判明した。私はすぐ飛ぶが如く家を出て、神田警察署に向かった。
~神田警察より連絡アリ!~
恰も一瞬のうちに深い霧が晴れた感じで、たかが1台のスマホでかくも人格が変わる様は自分でもおかしいと思った。神田警察遺失物課には紛れもなく私のスマホがあった。それは戦場でちりじりになった我が子に巡り会えたような、感激を覚えた。
で、因みにどこから出てきましたかと係の人に問うと「神保町のKコーヒー店から届出がありました」と。思わずへえ~と私は声を発した。
1度尋ねたのに、と不思議に思ったのだが、いずれにしても2日間にわたるスマホ大捜査線はかくて解除。Aさん、Oさんお騒がせしました。そしてKコーヒー店、有難うございました。
これも老耄の現象の兆候か、老耄と生き老耄と共に生きさらばえるか己の人生は。生きるとは時に歓喜に満ち、ときに地獄を行き来しながら朽ちて行く定めのようだ。覚悟せよ、お主!
秋雨の降る早朝の散歩
20日(日)は早朝から雨、しとしと秋雨の降る中、冬支度で散歩にでました。途中畑に寄って見回り異常ない事を確かめると初台の御屋敷街を通り、東京オペラシティーまで行って戻ってきた。日曜の朝は静かで私の最も愛する曜日だ。
もう6時だというのに家々はまだ深い眠りの中にある。路地の桜の大樹からは、雨に打たれた枯葉がはらはらとワルツを踊るようにゆったりと落ちてくる。傘に落ちる雨音はシルクのように優しくさしずめ土に還る枯葉の葬送曲のようだ。森羅万象を独り占めにしたような散歩、これこそ至福の時間、私だけの時間だ。柄にもなく有名な詩を口ずさんだ。
ヴェルレーヌ[枯葉」
秋の日の
ヴィオロンの
ためいきの
ひたぶるに
身にしみて
うら悲し。
鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。
げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らう
落葉かな。
(上田 敏訳)
有名なヴェルレーヌ詩は、こんな秋雨の日にぴったりです。
秋の季節にはお気に入りの俳句も枚挙にいとまがありません。
秋の野や 草の中ゆく 風の音
(芭蕉)
旅の旅 又その旅の 秋の風
名月や 伊予の松山 一万戸
(子規)
そんなわけで、今夜も一献、寒々と降る雨の夜はやっぱり熱燗だっぺな、んだんだ。何故か故郷福島の訛で、とって付けたような理由でしみじみ秋の夜長を慈しみました。嗚呼、俺は紛れもなく日本人だ!
米大リーグポストシーズン考
ポストシーズンは結局、ナ・リーグはセントルイス・カージナルス、ア・リーグはボストン・レドソックスが優勝して、世界一を競うことになった。ボストンの上原投手は優勝の立役者になってこのシリーズのMVPに輝いた。
何とも凄い事である。あの巨人時代の上原浩冶が、大リーグのクローザーになって、しかもMVPとは誰が予想できたか。君子は豹変するか。
来期の年棒は凄いぞ、これぞアメリカンドリーム!
ナ・リーグはドジャースを応援していたが頼みのカーシュ―投手が打たれ敗れワールドシリーズ進出を逃した。ドジャースは、チームが若く試合巧者のカージナルスにしてやられた感じがする。
~Wシリーズも日本人投手がカギ~
一方ア・リーグを制したボストンは、投手力と打線に1日の長のあるデトロイトをきめの細かい投手リレーとすきのない試合運び、全員野球で対戦戦績4勝2敗で振り切った。前年ア・リーグ東地区最下位からの優勝、まさにミラクルである。
何しろタイガースは昨季3冠王(今季も打率348厘で首位打者、ホームラン44本でア・リーグ2位、打点も2位)のカブレラに、フィルダーの大砲を揃え、投手は今季ナ・リーグ最多勝(21勝3敗)のM・シャーザーとサイヤング投手J・バーランダーがいて圧倒的に有利とみられいた。勝負とはわからないものである。強いから勝てる訳ではない。
それにしても田沢→プレスロー→上原とつなぐボストンの投手リレーはなんとも素晴らしい勝利の方程式だ。セントルイス・カージナルスとの世界一を賭けた戦いに、日本人投手がキーポイントになる。いよいよ見逃せない。
雨の日曜日、早朝の渋谷シルバーセンターせせらぎ内の散歩道。
DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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・わがスマホ紛失騒動記
~紛失場所はどこだ!~
~神田警察より連絡アリ!~
・秋雨の降る早朝の散歩
・米大リーグポストシーズン考
~Wシリーズも日本人投手がカギ~
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わがスマホ紛失騒動記
17日13時過ぎ千代田線の代々木上原駅から赤坂駅に向かった。14時にTBSで打ち合わせがあり小一時間ほどで終わり、別の用件で神保町に出た。で、知人と喫茶店で落ち合って、仕事の打ち合わせが済んで店を出た。10分後にスマホがない事に気付いた。同じ町内のデザイン事務所の社長に電話しようとしたのだ。
背筋がゾッとした。取りあえず最後に行ったKコーヒー店に舞い戻り、スマホがなかったかと店員に尋ねてみたが、いまテーブルを片付けた所だが無かったと彼女は言った。いよいよ私は焦った。パソコンが突然固まるように、私の魂が固まるのが分かった。
近くの知人の会社に寄って、スマホを紛失した旨を話して携帯を借り、暫く自分の携帯に何度もコールしてみた。呼び出し音は鳴っているものの全く反応がない。この時点でなんとなく千代田線の座席の上が紛失場所として濃厚になってきた。あの車両は確か綾瀬か取手行き、もしかして誰かに持ち去られてデーターをパクられたらと考えるとゾッとした。著名アスリートの携帯番号からメールまで、ぎっしり詰まっているからだ。
実は赤坂駅に着く寸前、袋から書類を引っ張り出したり、バックの中を物色したりやったから、その間にでも座席にスマホを置き忘れたのではないか。この辺になると全てがあやふやで、記憶が欠落していた。老耄の兆しや。
~紛失場所はどこだ!~
念のためTBSのAさんにも電話してミーティングルームを調べてもらった。無いと言う。いよいよ千代田線だ、急ぎ家に帰って、JRから東京メトロ、小田急の遺失物課に片っ端から問い合わせする。千代田線は3社が相互乗入しているから複雑だ。
いずれも「今の処その種の携帯は出ていない」の返事。そこで観念した。NTTドコモに、紛失したので電話をストップしてくれるようにと依頼。翌日早朝には上原駅前の代々木警察大山派出所に出向き紛失届を出した。
で、その日は悶々として半日を過ごしたら14時頃神田警察から「貴方の紛失したと思われる携帯を預かっています。メーカーは?待ち受け画面は、携帯の色、カバーの色は?」と立て続けに聞かれ、間違いない事が判明した。私はすぐ飛ぶが如く家を出て、神田警察署に向かった。
~神田警察より連絡アリ!~
恰も一瞬のうちに深い霧が晴れた感じで、たかが1台のスマホでかくも人格が変わる様は自分でもおかしいと思った。神田警察遺失物課には紛れもなく私のスマホがあった。それは戦場でちりじりになった我が子に巡り会えたような、感激を覚えた。
で、因みにどこから出てきましたかと係の人に問うと「神保町のKコーヒー店から届出がありました」と。思わずへえ~と私は声を発した。
1度尋ねたのに、と不思議に思ったのだが、いずれにしても2日間にわたるスマホ大捜査線はかくて解除。Aさん、Oさんお騒がせしました。そしてKコーヒー店、有難うございました。
これも老耄の現象の兆候か、老耄と生き老耄と共に生きさらばえるか己の人生は。生きるとは時に歓喜に満ち、ときに地獄を行き来しながら朽ちて行く定めのようだ。覚悟せよ、お主!
秋雨の降る早朝の散歩
20日(日)は早朝から雨、しとしと秋雨の降る中、冬支度で散歩にでました。途中畑に寄って見回り異常ない事を確かめると初台の御屋敷街を通り、東京オペラシティーまで行って戻ってきた。日曜の朝は静かで私の最も愛する曜日だ。
もう6時だというのに家々はまだ深い眠りの中にある。路地の桜の大樹からは、雨に打たれた枯葉がはらはらとワルツを踊るようにゆったりと落ちてくる。傘に落ちる雨音はシルクのように優しくさしずめ土に還る枯葉の葬送曲のようだ。森羅万象を独り占めにしたような散歩、これこそ至福の時間、私だけの時間だ。柄にもなく有名な詩を口ずさんだ。
ヴェルレーヌ[枯葉」
秋の日の
ヴィオロンの
ためいきの
ひたぶるに
身にしみて
うら悲し。
鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。
げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らう
落葉かな。
(上田 敏訳)
有名なヴェルレーヌ詩は、こんな秋雨の日にぴったりです。
秋の季節にはお気に入りの俳句も枚挙にいとまがありません。
秋の野や 草の中ゆく 風の音
(芭蕉)
旅の旅 又その旅の 秋の風
名月や 伊予の松山 一万戸
(子規)
そんなわけで、今夜も一献、寒々と降る雨の夜はやっぱり熱燗だっぺな、んだんだ。何故か故郷福島の訛で、とって付けたような理由でしみじみ秋の夜長を慈しみました。嗚呼、俺は紛れもなく日本人だ!
米大リーグポストシーズン考
ポストシーズンは結局、ナ・リーグはセントルイス・カージナルス、ア・リーグはボストン・レドソックスが優勝して、世界一を競うことになった。ボストンの上原投手は優勝の立役者になってこのシリーズのMVPに輝いた。
何とも凄い事である。あの巨人時代の上原浩冶が、大リーグのクローザーになって、しかもMVPとは誰が予想できたか。君子は豹変するか。
来期の年棒は凄いぞ、これぞアメリカンドリーム!
ナ・リーグはドジャースを応援していたが頼みのカーシュ―投手が打たれ敗れワールドシリーズ進出を逃した。ドジャースは、チームが若く試合巧者のカージナルスにしてやられた感じがする。
~Wシリーズも日本人投手がカギ~
一方ア・リーグを制したボストンは、投手力と打線に1日の長のあるデトロイトをきめの細かい投手リレーとすきのない試合運び、全員野球で対戦戦績4勝2敗で振り切った。前年ア・リーグ東地区最下位からの優勝、まさにミラクルである。
何しろタイガースは昨季3冠王(今季も打率348厘で首位打者、ホームラン44本でア・リーグ2位、打点も2位)のカブレラに、フィルダーの大砲を揃え、投手は今季ナ・リーグ最多勝(21勝3敗)のM・シャーザーとサイヤング投手J・バーランダーがいて圧倒的に有利とみられいた。勝負とはわからないものである。強いから勝てる訳ではない。
それにしても田沢→プレスロー→上原とつなぐボストンの投手リレーはなんとも素晴らしい勝利の方程式だ。セントルイス・カージナルスとの世界一を賭けた戦いに、日本人投手がキーポイントになる。いよいよ見逃せない。
雨の日曜日、早朝の渋谷シルバーセンターせせらぎ内の散歩道。
DVD『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
DVD『日本ボクシング不滅の激闘史』いずれも絶賛発売中!!
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