往年の名選手 片山源太さんの消息/・福士加代子、ひょうきんランナー/他
残暑お見舞い申し上げます。
今日12日も激しく雷が鳴り夕立がありました。そこで愚作を一句。
夕立や 蝉の鳴声 掻き消して
平成25年8月
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・福士加代子、ひょうきんランナー
・江藤光喜の暫定王者への賛辞
・大リーグ薬物問題~
~筋肉増強剤は生命を侵す
・往年の名選手 片山源太さんの消息
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福士加代子、ひょうきんランナー
世界陸上女子マラソンで銅メダルの福士加代子は日本のアスリートには珍しくひょうきん者で型破りな印象を受けた。トラックに入って来たときのあの天真爛漫の笑顔は、あれはとても42,195㌔を走り切った者の姿とは思いないものだった。
4位でゴールした木崎良子は感に堪えず嗚咽してたのとは好対照だった。彼女は国際大会での代表は初めてで、本来はトラックのプロ。大舞台で余力を残しての3位入賞は本人は自信をもったろうから、マラソン1本に絞って走り込めば記録はまだまだ伸びそう。
32歳、次のブラジル五輪はどうかな。でも今回の3位で自信が付いたろうから、目指して欲しいね。彼女の様な根明な姿を見ていると心救われるものがある。それにしてもキャップを取ってからの後半の走りは、ストライドの度に揺れなびく髪の毛は、とても美しかった。
33㌔付近で棄権したアテネ五輪の金メダリスト野口みずきは、身体がもうランナーとしての研ぎ澄まされたそれでなかったね。残念だけど。人は衰えに攻し難いか、でもひたむきに挑戦する彼女の姿、私は好きで応援してるんだけど。これも生き方、諦めず何度でも挑戦してください。
優勝したエドナ・キブラガト(ケニヤ)は異次元の走りだね。世界陸上二連覇でしょう、さながら黒い稲妻とという感じです。それでもだよ、彼女ロンドン五輪では20位だった。因みに優勝はゲラナ(エチオピア)で、日本勢は木崎の16位でした。木﨑はエドナに勝っていたんだんね。
だけどケニヤやエチオピアにはエドナのような金メダル予備軍は沢山いるということだ。走って勝てば有名になり、金を稼げるとくれば頑張るはね。いつの世もスポーツはハングリー精神がものいうか。今の日本にはハングリー精神は「死語」になってしまったようだ。
江藤光喜の暫定王者への賛辞
話はすこし古くなるが8月1日タイのバンコクで行われたWBA世界フライ級暫定王者コンパヤック(タイ)と対戦した同級7位江藤光喜(白井・具志堅)が最終回にダウンを奪う好ファイトで判定勝ちして暫定王者になった。
日本人ボクサーがタイに渡りタイトルマッチと名のつく試合で19年間も勝っていないことからすれば大変な快挙である。古くはファイテング原田や海老原博幸も初防衛戦をタイで行いキングピッチにあっさりと王座を奪われている。
かように日本人ボクサーにとってタイは鬼門のリング。試合が賭けの対象となるお国は、異常な雰囲気で、しかも高温、独特の試合前のセレモニーの長さなどの”タイ流儀”にコンディションを崩して敗れてしまうケースが多い。
こうした敵地での試練を乗り越え見事勝利を得た江藤は特筆に値する。WBCもWBAも安易に暫定王者を作っていることに私は日ごろから苦々しく思っていたが、江藤の快挙は認める。ある面暫定王者のシステムは、団体の認定料稼ぎの産物だから選手を責めることはできない。選手も犠牲者である
さて暫定王座を獲得した江藤は日本国内ではどういう位置づけ化かといえば「正規王座に挑戦権を持つ」というだけのあやふやなもの。世界王者にカウントされないし、国内での防衛戦も認められていない。そんなあやふやな王者ってありかよ。
現在の正規王者はファン・カルロス・レベコ(亜)だけど果たして江藤の挑戦を受けてくれるものやら。いずれにしても19年振りにタイで王座に就いたという事実、この一点だけは、評価されて然るべきと思う。あとは目標は一つ、江藤よ、正規王者になることである。具志堅会長の夢を実現してほしい。
大リーグ薬物問題
大リーグはまたも薬物騒動に揺れている。A・ロドリゲス(ヤンキース)やライアン・ブラウン(ブルワーズ)等20名がその対象とされる。ダルビッシュの在籍する球団レンジャースでもチーム最多本塁打(8月初旬、27本)の主砲クルーズが薬物使用を認めて50試合の出場停止処分を
受けた。ア・リーグ西地区で優勝争いをしている最中にチームとしては痛恨の極みだろう。
年収24億のスパースターA・ロッドに至っては今季と来季の全試合を出場停止処分科する旨をMLB(大リーグ)は発表した。しかしA・ロッドは裁判で争う構えであるために、結審するまでは(今年11月になる見込み)試合に出場できる。
それでも場合によっては球界からの永久追放もあり得るとニュースは伝えている。薬物(ステロイドなどの筋肉増強剤)によって肉体改造する選手が後を絶たないことに、MLBは危機感を募らせていている。
まだ記憶に新しいのは激しくホームラン王を争ったマクガイアとサミー・ソ-サ。彼等二人も薬物使用で球界から追われている。バリー・ボンズもジアンビイも名のあるホームランバッターは、軒並みである。MLBで桁外れの強打者は疑ってみるとよい。夢のない話だが。
~筋肉増強剤は生命を侵す~
つい最近のニュースではタイガースのエース、バーランダー投手も薬物使用の疑いがあると報じられていて、この問題底なし沼の様相を挺している。幸い日本人大リーガーは過去も現在も一人もいないのは御同慶の至りである。
宝塚じゃないが、清く、正しく、美しくである。プロレスラーなどはステロイドはフリーパスだから見栄えを良くするため外国選手は相当数薬物を使用しているといわれる。ダイナマイト・キッドなどはそのいい例、身長の割に異様な筋肉の盛り上がりで早くから囁かれていたものだ。彼はそれがもとで若くして死んだ、といわれる。
筋肉増強剤は心臓に負担ががかり心臓発作を起こす危険性が指摘されている。期待と不安のプレッシャーからそうした薬物の使用に走るのだろうが、こと生命を侵す薬物の使用は、健全な野球の発展を阻害するものであるからして、厳罰は当然だ。
往年の名選手 片山源太さんの消息
全日本キックボクシングの日テレ系列で”小さな巨人”大沢昇(目白)死闘を繰り返した往年の名選手片山源太さん(当時中京ジム)の消息を御存じの方おりませんか。
この度のDVD「甦る黄金のキックボクシング時代」のなかでどうしても御本人に会って、インタビューをしたいと考えてております。御存じの方は下記までお知らせ願いたいと思います。
FAX: 03-3469-0685
E-MAIL: upper@lapis.plala.or.jp
アッパー 舟木昭太郎まで。
尚、「甦る黄金のキックボクシング時代」の宣伝用案内チラシが出来ましたので掲載します。
DVD 『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部
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