内山、宮崎、井岡に感嘆!井岡は具志堅二世だ!/他
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・内山、宮崎、井岡に感嘆!
~内山の左フックは怪我の功名~
~光る宮崎のフック&アッパー~
~井岡は具志堅二世だ!~
~ガードも完璧~
・大混雑のタイフェア
~タイ料理はいまや日本の食文化~
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内山、宮崎、井岡に感嘆!
王者が乱立する空前のチャンピオンラッシュ(現在日本人の世界王者は8人)だが、私には玉石混交に見える。だが、6日と8日の試合は間違いなく「ギョク」に値した。6日はスーパーフェザー級C内山高志(ワタナベ=33才)がハイデル・パーラー(ベネズエラ)と対戦して、5回左ボディー一発でKO、7度目の防衛に成功した。
目の覚めるような会心のボディーブローを見て、私は2年程前3度目の防衛戦で痛めた利き腕の右甲を庇いながら練習する内山の姿を思え浮かべた。その頃私はNTTFan+で配信する「ボクシングパーク」の制作を請け負って、内山選手を取材するためにジム通いをしていた。
まだ右手の包帯も痛々しくやっと始めた実践のスパーでも、ときに連打の中で右を打ってしまうと内山選手は顏をしかめた場面がしばしばみられた。
~内山の左フックは怪我の功名~
負傷の右手を使わず、左手で相手を如何に倒すか、佐々木トレーナーとそれは血のにじむような練習だった。その時も左のボディーブローを反復していた。相手を沈めたフックが、このとき繰り返し繰り返し練習していたものが実ったのだと分かって、感激した。
努力が実った左一発のノックアウト、我がことのように嬉しい。次戦(8度目)は1度対戦倒した(2011年1月、8RTKO)ことのある三浦隆司(帝拳=WBC同級C)が取沙汰されているが、勝負付が済んだ相手とやるよりは、内山にはより高みを目指したデンジャラスな相手を選んで欲しいと願うものである。内山よ、目指せスパースターへの道!
~光る宮崎のフック&アッパー~
8日の世界戦2試合は共に白眉のファイトであった。先ず宮崎亮(井岡)×カルロス・ベラルデ(メキシコ)は、スリリングな打ち合いで堪能できた。特に宮崎はアッパーやフックなどこれまで日本選手が不得手としてきた技を見事に、弛まず繰り出していて見ていて気持ちのいいものだった。
タイトルを獲った試合は2-1のスプリットだったが、思いきりのいいアッパーやフックが印象に残っている。接近戦で本領を発揮する宮崎は今までは、中南米の選手の特許だったたが、こうゆう選手が日本にも現れて頼もしい。ミニマムという軽量のクラスだが、接近しての激しい戦いを展開すれば迫力は、決して重量級に劣らないものだ。次戦が楽しみ。
~井岡は具志堅二世だ!~
ライトフライ級のタイトル初防衛した井岡一翔(井岡)もタイのウィサヌ・ゴーキャットを9回にKOした。挑戦者ウィサヌは決して軟な相手ではない。サウスポーで積極てに前に出てきて井岡が攻めあぐむ場面も見られたが、やはり攻守に完璧な井岡の壁を崩すまでは至らなかった。
井岡は何が素晴らしいかと問われれば私は、パンチを繰り出した後のガードの固さ、これは現在8人いる世界王者のなかで彼に優る者はいないと断言する。翌日のどの写真をみても、右ストレートを打った後は、左グローブはピッタリと顎をガードしている。
~ガードも完璧~
9回の左ジャブから右ボディーで閃光のように倒したスキル(技)はさながらアート。体はぶれないし、パンチはコンパクト、しかもガードは完璧とくればボクサーとして完成品。教科書のようなボクシングだ。
ミニマム級から1階級挙げて力強さも増した。「僕は伝説のボクサーになりたい」と飽くなき向上精神に富む井岡一翔、私は敢てカンムリワシ
具志堅用高二世と呼ぶ。彼こそ低迷ボクシングの救世主となる逸材である。それにしても井岡ジムの選手は、レベルが高い。これは取りも直さず、井岡会長はもとより一翔の父親一法トレーナーの指導が優れている証拠。井岡ジムから目を離すな!
大混雑のタイフェア
14日(日)は代々木公園でのタイフェアにに家内と出掛けたら余りの人混みに草々に退散した。土曜日が一日雨で流れて、今年は1日限りとなり、しかも真夏を思わせる陽気にドッと人が繰り出した。
人混みをかき分けかき分け、シンハービール2本にヤムウーセンとタイ飯の上に挽肉や春雨、野菜を乗せたものをやっと手にして食べたのが全て。それも石垣の上に皿を乗っけて、立ち食いで済ませたのだがこんなにタイ料理が流行るとは、私が40数年前に初めてタイに渡ったときは想像もできなかった。
当時私はパクチーの臭いを嗅いだだけで食事は進まなかったし、肝心のタイ米は何故か石油臭く癖癖したものだ。それが今は全然気にならないどころか、タイ米のチャーハンでなけれ納得しないのだから変わればかわるものである。ナンプラーのあの強烈な臭みも好んで料理に振りかける。いまや私の常備調味料で私が余った御飯で作る我流のチャーハンには必ずタップリ振り掛ける。ピック(青唐辛子)を刻んで入れたナンプラーは、何にも勝る代物だ。
~タイ料理はいまや日本の食文化~
それにしても昨今は何処のタイ料理店に行っても女性が多いのには驚く。私は3度目の渡タイでやっとタイ料理が食べられるようになったのに彼女らは生まれて初めて口にするのに、旨いとあの独特の香辛料の臭いも気にしない。女性に気に入れられるのもタイ料理が急速に日本に広まった理由だろう。
代々木公園からの帰り立寄ったカルデイの店には、写真のような即席のタイヌードル(バーミーナム)とヤムウーセンが転倒狭しと並んでいた。もうタイ料理は日本人の食生活に無くてはならないものである。
年々タイフェアも規模が大きくなっていて、レストランの出店数も所狭しと増えて、バンコクあたりのサンディマーケットのよう賑わいである。まあ、私の第二の故郷タイ料理が年々盛んになることはけっこうなことである。来年は早めに行こうと思う。
市販されるタイラーメン(左)とタイ風春雨サラダ
タイフェアの賑わい
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