3階級制覇の名王者カマチョが脳死状態/フィギュア界の玉三郎/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

3階級制覇の名王者カマチョが脳死状態/フィギュア界の玉三郎/他

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・フィギュア界の玉三郎
 ~だから羽生が心配~
・名王者カマチョが脳死状態 
・日本の家電メーカーの不振

 ~かつて「松下伝記」と評された~
・常に備えよ
・NHK朝ドラ「純と愛」は劇画

 ~ホテルでの人間関係に集中すべき~

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フィギュア界の玉三郎
 
 フィギュアスケートNHK杯で優勝を飾ったの羽生結弦(ゆづる=宮城県・東北高)はフィギュアスケターになるために生まれてきたような選手である。しなやかなからだから繰り出される氷上のダンスは、これまでの日本人には見られない卓越したものだ。喩えるならば男姓版キム・ヨナといった所か。
 
 24日のSP(ショートプログラム)ではその才能をいかんなく発揮した。自身が今季出した世界歴代最高記録を更新する95・32。そして翌日のフリーでも、165・71点をマークして優勝した。フリーでは後半スタミナ切れでバランスを崩したり、氷に手をついだりしたが逃げ切った。そうした課題はあるもののやはり彼には、非凡なものを感じさせる。非凡なものとは、これまで日本人にはなかった表現力である。
 
 まだ高校生の17才、本人の心がけ次第ではその可能性は無限と言ってよい。先ずはロシア・ソチでのGPファイナル(12月)が楽しみだ。同時に14年冬季オリンピック(ソチ)では、羽生の東洋と西洋がミックスした妖艶な舞いが世界を魅了するだろうと想像する。
 
 
~だから羽生が心配~
 
 歌舞伎役者玉三郎の如きで艶やかさ、171㌢、53㌔の均整のとれたスレンダーな体躯、甘いルックスにマッチングして申し分なし。いずれ世界のアイドルになると確信する。剛の高橋大輔にたいして、柔の羽生結弦…
このまま順調にいけば次の冬季五輪は、1,2位を独占するかも知れない。
 
 羽生のコーチはあのキム・ヨナ(韓国)をゴールドメダリストに導いた、カナダ人ブライアン・オーサー。心配だ。何がって?彼はホモセクシュアルとの噂を耳にするから。かくて両親はキム・ヨナを安心してオーサーコーチに預けたというのだが…真相のほどは知らない。
 
 
名王者カマチョが脳死状態
 
 1980年~90年代”超新星”出現と騒がれたヘクター(エクトール)・カマチョ(50=プエルトリコ)が20日サンファン市内で銃で頭を打たれて脳死状態だという外電。カマチョといえばJ・ライト、ライト、J・ウエルター級と三階級を制覇した名チャンプで、恰好よくて滅法強いマッチョイズムを演出する、新スーパーエクスプレスとよばれた。ボクシングファンを虜にした男の今回の事件、「世界名ボクサーNEW100人」(1984年11月発行)を編纂してこの中にカマチョを選んだ人間として殊の外悲しい。
 
 カマチョは、’96年6月にはR・デュランに判定勝ち、’97年3月にはS・レイ・レナードと対戦して5RKO勝ちするなどスピード豊かで、多彩なパンチのコンビネーションで相手を圧倒した。戦績87戦79勝(38KO)5敗3分け。奇跡を祈るのみである。
 
プエルトリコのボクサーで日本に馴染みが深いのはエステバン・デ・ヘスス、サムエル・セラノ、ウイルフレッド・ゴメス等がいる。ボクシング王国である。ヘススは、ガッツ石松がサンファンで王座を奪われた相手。彼は殺人罪で刑に服していたが末期のエイズで釈放され間もい’89年に37才の生涯を閉じている。
 
 因みに敵地サンファンに赴いて防衛戦(1976年5月、6度目=判定負け)で得た石松選手のギャラは、邦貨で6000万だった。石松兄ィはそのお金を座敷に並べて一枚一枚数えて確認したという、もう一つのガッツ伝説がある。余談。
 
 いまはどうか知らないが銃で相手を殺しても初犯なら軽い刑で済むらしいと聞いたことがある。’80年代のことだ。従ってプエルトリコに行ったら夜は外出ない方がいいと注意を促されたとは、ボクシング関係者。カマチョも何らかの事件に巻き込まれたのかも知れない。
 
 
日本の家電メーカーの不振
  
 パナソニックやシャープの不振は眼を覆うばかりで、世の中の有為転変を象徴するのような現象である。世の変化に付いて行けない企業は衰退する、の理あるが日本を代表する家電メーカーの不振は、とりもなおさず日本国の将来を暗示させる。
 
 ソニーもそうだが、かつて世界を駆け巡っていた日本の家電メーカーはいまや根こそぎ中国や韓国に市場を奪われる悲しい現状だ。この事態に多量の人員整理で企業は生き残りをかける。悶え苦しむパナソニックの姿に、かの経営の神様松下幸之助は、草葉の陰でさぞ「情けないこっちゃ」と嘆いている事だろう。
 
 パナソニックの元の社名は松下電器産業で、俗に”松下伝記”と呼ばれるほどカリスマ性があった。松下幸之助さんが、二股ソケットを発明したのが本日の大パナソニックの基盤なのである。
 
 
~かつて「松下伝記」と評された~
 
 その松下幸之助さんは昭和天皇が崩御した1989年(H元年)4月27日に老衰のため94才で亡くなった。死の間際かぼそい声で信頼する側近にこういったという。「松下電器の社員は倖せか」と。稀代の経営者の言葉は流石である。死に及んでなお社員の生活を心配する、こんな経営者はもう居ないだろう。
 
 余談ながら同年には不世出の歌姫美空ひばり(6月24日、享年52才)も亡くなって、太平洋戦争、敗戦、復興、高度経済成長、バブル崩壊と続いた日本の狂瀾怒濤の昭和時代は終わりを告げた。栄枯盛衰、川の流れのようにとめどなく過ぎ去って行った…。
 
 とかく経営とは難しいものである。私も吹けば飛ぶような小さい会社を営んでいるが、身に沁みている。以下に綴る箴言は企業の在り方を示唆する言葉である。「創業はは易く守成は難し」「事を成るは失意のとき、事を誤るは得意のとき」(西濃運輸田口利八郎会長)
 
 
常に備えよ
 
 ボーイスカウトの世界共通の標語に次の言葉がある。「常に備えよ」
これなど企業ならずとも全てに当てはまる。「一頭の羊に率いられた100頭のライオンは、一頭のライオンに率いられた百頭の羊の群れに敗れるものだ」(ナポレオン・ボナパルド)
 
 いま企業も政治も強力なリーダーシップを持った人材が求められている。「血気を失った企業は衰退する」(ケインズ)。同感である。
 
 
NHK朝ドラ「純と愛」は劇画
 
NHKの朝ドラ「純と愛」はいただけない。やたら奇をてらって視聴者の関心を集めるというドタバタもので、ヒロインの純は、朝からワーワー騒いでいるし、好きになった愛(いとし)とあっさり同棲結婚してしまう、軽さ。
 
 しかもその彼が、暗いオカルト青年ときている。何でオカルト青年でなくちゃいけなかったの?私には理解できない。タイトルからして奇をてらう。純がオトコで、愛がオンナと考えるのが普通、この辺りにも作者の意図的なものを感じる。
 
 大体面接官が携帯の電源を切るかマナーモードにするのは常識なのに
着音にも大柄な態度。純の上司は、ホテルマンとしては不適格な不遜な態度の人ばかり。私が知る限りこんなガサツな人を見たことがない。いくらドラマとはいえお粗末すぎる。
 
 面接時に純は社長の問に、将来このホテルの社長になりたいといったことから、晴れて憧れのホテルに入社してみれば、付いたあだ名が「シャチョー」。で、これから始まるストーリーは、彼女のホテルマン(?)としての奮戦記なんだなぁと期待した。ところが話は右に左に飛んで行くばかり。
 
 仕事に行き詰った純が田舎の宮古島に帰り、愛(いとし)に会いたいよ~と叫んだら、椰子の麓には愛が居たりして、かと思いば、ストーカーが出てきたり、唐突すぎる。専業主夫の愛が朝食を作り、純を毎朝送りだす。部屋での会話の場面は何となくジトーッとして気持ちが悪い。
  
 
~ホテルでの人間関係に集中すべき~
 
 ホテルを舞台にした御客とホテルマンの悲喜交々の人間関係にもっと集中してもらいたいものである。過日放送の初老の泊まる部屋の隣で、大口の顧客が連日どんちゃん騒ぎを起こすくだりは面白く見た。
 
 ホテル側の解決策は初老の紳士を別な部屋に移ってもらうことで収拾しようと図る、純はそのように説得する。でも男は頑として部屋を変えようとはしない。隣では相変わらずのどんちゃん騒ぎ。純はその両者間の調停に懸命に奔走する。
 
 純は意を決していう。これ以上騒ぐなら出て行って下さいと。かくして顧客はふて腐れ「二度と来ない」と怒りやっと退散するが、ホテル側は年間1億円も使う顧客を失った、大損害だと純を叱責する。
 
 男は何故その部屋に拘泥したのか、やがて明らかになる。亡き妻と宿泊した思いでのある部屋だったからだと、純にお礼をいう…ほろりとさせるストーリーの展開で、ちょっとミステリー染みていたのも気に入った。これまでの中では出色の出来だった。
 
 私は朝ドラ愛好者であるが、今回ばかりは途中でスイッチを切ったりする。それでも明朝見ても、何ら脈絡も問題なく見れる。継ぎはぎでも見られる朝ドラは、それはそれで大したものか。まあ純と愛は、将来は宮古に還り実家のホテルを継いで目出度く社長になる、そんな結末を迎えるのかな。いずれにしてもドタバタが過ぎて劇画を見ているようだ。
 
  
ヘクター・カマチョの現役時代の勇姿。
舟木昭太郎の日々つれづれ

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