佐藤×ロペスを憂う/新日本プロレス40周年/坂口征二さんの忘れえぬ言葉/他
・佐藤×ロペスを憂う
~磨けば光る玉~
~伝説のナージムと佐藤~
・消費資本主義とは
~産業形態が変わった~
~消費を繰り返す~
・新日本プロレス40周年
~坂口征二さんの忘れえぬ言葉~
佐藤×ロペスを憂う
佐藤洋太(協栄)のWBCスーパーフライ級王座の初防衛戦(7月8日横浜文化体育館)は挑戦者1位シルベスター・ロペス(比国)を迎えて行われ、大差判定で佐藤が判定勝ちした。
テレビ観戦だが、山場、見せ場も無く12回終わったなという感じで心に残るものは何もなかった。ボクシングは極めて本能的な殴り合いだから、観衆は当然刺激的シーンを望んでいる。プロならではのテクニックも勿論であるが…。それもなかった。
12回を通して実に短調なボクシングを見せられた。酷ないいかたで申し訳ないが、これが世界を代表するチャンプと1位の対戦なのかと私はすっかり冷めてしまった。
だが翌日のマスコミは、やれマジカルボックスとか変幻自在とか、佐藤のファイトを褒め称えているばかり。見方の違いはあっても、そんなに満足する内容でしたか?と私は問う。
~磨けば光る玉~
御断りしておくが、佐藤の腕にタトゥが入っていたり、盛岡南高時代は、ピアスに茶髪で手の付けられないヤンキーだったこと、そうした風体、噂の先入観は全くない。兎も角12ラウンズ私は注視した。
で、何となくセンスあるボクサーだと感じた。この選手は磨けばダイヤになる器かも知れないと。タッパもある、リーチが長い、フットワークが使える…何よりも勘がいい。
厳しいコーチのもとで徹底的に稽古すれば、案外防衛を重ねるかもしれない。それはあくまでも本人の心がけ次第であるが。と同時にジムやタニマチがチヤホヤしないことだ。かつて私は、有望な選手が、タニマチに引き回された挙句泡のように消えたのを何人も見てきている。大事な選手ほど、より厳しくしたいものです。
~伝説のナージムと佐藤~
所属する協栄ジムといえば海老原博幸、西城正三、具志堅用高等名王者を多数輩出した。先輩の轍(わだち)をしっかり踏みしめて、佐藤には高き頂きを目指して欲しいと、願うものである。
最後に一言、実力が伴わないボクサーがトリッキーなパフォーマンスをすれば、ドン臭い。ナージム・ハメド(英国=フェザー)は現役時代”悪魔王子”と呼称され、憎いほどトリッキーな動きで観客を沸かせた。彼は類まれな実力を誇っていた。戦績がそれを証明している。37戦36勝(31KO)1負け。強かった。だから彼のパフォーマンスは輝いたのです。
同じ変則サウスポー、佐藤よ、ナージムに憧れるなら心底憧れよ。そして強くなれ、最高のモディリングとして徹底的に真似せよ。中途半端なトリッキーボクサーで終わるなかれ、である。
消費資本主義とは
吉本隆明さんの「転向」という著書に見過ごせない記事が載っていて
流石吉本先生と感心。現在の資本主義のかたちは、いままでのイメージから大分ズレてきているので、この認識をきちんと踏まえておくことが
が重要なのだそうだ。硬い話で申し訳ありません。
つまり現在の資本主義は消費本位ともいうべき産業形態に再編され高度化されたと。従って不況から脱出する処方箋は赤字予算覚悟で公共投資に当てることが手っ取り速いのだが、それが相も変わらず道路やダム建設などインフラ整備に投資されていること。これがそもそも間違いであるというのだ。
こうした産業(二次産業)に従事する人の数は全体の三割程度に過ぎないのに、サービス業(コンビニ、スーパー、情報、医療等=三次産業)で働く者は五割以上に上っている。であるから公共投資のメインターゲットをこれら三次産業に合わせるべきだと先生は説いているのです。
~産業形態が変わった~
個人消費が国民所得の六割から七割を占めるようになり、その個人消費も絶対必用な(電気、ガス、水道)ものから、買っても買わなくてもいいような選択消費に当てられている。この変化が意味するもは、従来の資本主義が生産性本位だったものが、現在は消費本位の産業形態に再編されて、これを先生は「消費資本主義」と名付けている。
先ごろ自民党も政権を奪還したら、相も変わらず景気刺激策として、インフラ投資に300兆円を当てるとぶち上げた。これこそ世の中の変化に気づいていない証拠なのかもしれない。インフラ整備に巨額の金を投じれば、その波及効果で景気が上向くと考えるのは昔流儀の発想でしかない。う~ん、先生そうかも知れない。
~消費を繰り返す~
我々は限りなく消費することでしか現在の資本主義は繁栄していかない構造になっているようだ。かつて「清貧の思想」(中野孝次著)がもてはやされた。が、先生に言わせれば時代にそぐわないとあっさり片付けている。
まあ、私のような骨董品は取り立てて欲しいものも無いし、清貧そのものの生活であるから、金張りのローレクスの時計やアルマニーのスーツで身を固めるなんていう気はない。どだい似合わないもの。
これじゃ消費資本主義の世界には参加できませんよね。でも散々食ったり飲んだり、騒いだり遊んで浪費してきたから大分消費資本主義には貢献したと自負していますが。あの世へは、どうせ体一つで出掛けるわけですから、怖いものは何もありませんよ。そう考えると、人生楽になります。シンプルライフが一番です。
新日本プロレス40周年
新日本プロレスが今年で創立40周年を迎えるというので7月30日、東京ドームホテルでパーティーを開催する。私にも招待状が届いた。この団体ほど律儀なところもない。
昔、週刊ゴングで編集長をやってたというだけで、節目のときは必ず
招待を受ける。40年継続し続けるのも、こうした会社に一本筋が通っているからなのだろう。改めて40周年おめでとうございます。
当日は週刊誌時代にお世話になったスタッフ、選手の方々に会えるのが楽しみである。営業の中根部長には久しく会ってない。御元気なんだろうか。5月に竹内社長のお通夜で一緒だった坂口征二相談役(元副社長)は同年代で最も気脈が通じる人だ。盃を交わすのを心待ちしている
のです。
~坂口征二さんの忘れえぬ言葉~
いまや俳優坂口憲二君のお父さんの方が通りがいい坂口さん。我社の設立パーティーでは、発起人を快諾して頂きました。で、坂口さんには心に残る言葉があります。
まだ旧国技館だった頃の事。橋本真也が売り出し中で、知人の息子さんがプロレスファンであったから観戦に誘いました。試合が終わり控室に入り橋本選手とくだんの少年と記念写真を撮らせてもらいました。そこに坂口さんが居て、私の顔を見ると、若い選手たちにこういいました。
「お前らこの人は元週刊ゴング編集長だったんだ。大事にしろよ。」例のぼそぼそとした口調でしたが、この時の言葉は一生耳から離れません。以来私はいっぺんに同がを好きになり、お付き合い頂いているのです。仕事を離れ猶もお付き合いできるなんて、皆さん、素晴らしいと思いませんか。
余談。ここに新日本プロレス10周年記念パーティーで頂いたパス入れがある。いまでも現役で大事に使っている。もうあちこち破けたり、ほころびたりしでいる。でも私は1日も離さずバックに収めてある。
30年の歳月をパス入れは私を見守ってきた。このパス入れは大人の休日(ジパング)の旅から、電車、バス、ショッピングまで多岐に亘って利用可能なVISAカードになっている。いまや掛け替えのない私の宝物です。
私にとってはどんな高名なパス入れよりも素晴らしいものです。30日、このパス入れと共に40周年を迎えられることは、まさに幸甚であります。
新日本プロレス創立10周年記念で頂いたパス入れ。私の宝物である。
同品、裏には十周年と金文字で印刷してある。
DVD 『カンムリワシ具志堅用高』 第1部&第2部 絶賛発売中!!
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