大相撲6大関の異様/朝ドラ「カネーション」の魅力/他
・大相撲6大関の異様
~関脇以下に期待がもてない~
~芥川龍之介の「蜜柑」~
・露地栽培日誌
大相撲6大関の異様
大相撲春場所は白鵬の逆転優勝で終わった。千秋楽まで13勝1敗と賜杯に一番近かった鶴竜だが、本割で豪栄道に敗れて失速、決定戦で白鵬にも屈した。
優勝はできなかったものの鶴竜は、1横綱、4大関を下した金星で大関昇進が内定し、今28日の臨時理事会で正式決定されるようだ。そうなれば1横綱、6大関の布陣になる。
鶴竜の活躍に水を差すようだが、手放しで賞賛はできない。それ相応に今場所の活躍は認めるが、兎も角、異様な事態である。6人大関は、ダンゴ6兄弟と揶揄されても仕方がない。
大関にはになれたが、どの力士も横綱になれる力量も覇気も、私には見受けられないからだ。陽当りのいい処で楽しんでいるように見える。
ああ、昭和大相撲が懐かしい。関脇、小結あたりが群雄割拠した時代。番付表を眺めるだけでも、既に戦いのドラマが始まっていた。巨漢(大内山)や巧者(信夫山)など、多種多彩な強者たちがいて、そこに栃若聳えていたオールディーズ。古い話で恐縮です…。
~関脇以下に期待がもてない~
最近の番付表を眺めるに大関は勿論だが、関脇以下に激しいサバイバルマッチを期待する顔触れは見当たらない。お寒い限りで、情けない。悪く言えば10束一絡げ。国営放送が莫大な放映料を相撲協会に払っているから遣っていられる。
放映から手を引いたら、忽ち立ち行かなくなろう。多大な恩恵に浴していることを協会と力士はよくよく考えてみるべきだ。ライバルがいず、スイスイと大関の昇級試験をパスする現状ではやがて大関8~10人の時代が来るかも知れない。
もはや大相撲の世紀末、八百長問題に端を発した協会の改革も全て済んだ如く、当時の北の湖理事長がまた理事長に再任された。相撲協会というところは、何があっても旧弊を残したいらしい。
改革というなら一層、貴ノ花でも理事長に抜擢る位の肝っ玉が有ってよかった。
朝ドラ「カネーション」の魅力
NHKの朝ドラ「カーネーション」は近来になく面白いのは、物語に意外性が満ち満ちているからだ。病院でのファッションショーなどはその最たる例である。
末期がん女性患者を最終モデルに起用して涙を誘うあたり花も実もある見せ場になっている。二人の子供たちがステージに駆けあがり母親抱き合うシーンは、これはシナリオの勝利だ。主役・小原糸子の晩年演じる夏木マリの見事。
人気絶頂の尾野真千子から夏木にスイッチして、これは危険な冒険だと案じたが、正解だったことが証明された。若い尾野を90歳ちかくまで引っ張って、老けさせることは確かに無理があり不自然だろう。
短編小説などでも秀逸な作品は、文章力もさることながら、さらっとしている中にきらりと光る意外性が必ず潜んでいる。読者が飽かずに読むのは、まさしく予期していない出来事が現出するからに他ならない。カーネーションの成功はまさしく意外性の連続にある。
~芥川龍之介の「蜜柑」~
当たり前のストーリーでは読者はバカにしてしまう。余談ながら芥川龍之介に「蜜柑」と題する作品があり、私の好きな短編だ。話の筋はこれから奉公に行くという12、3才の小娘が、2等列車に間違って乗ってきたことから物語は始まる。
手に握り締めているのは3等の切符で主人公の向かいに座り、トンネルに入るとしきりに窓を開けようとする。手はあかぎれで、粗末なこの小娘を主人公は苦々しく見ている。
何とか窓が開くと媒煙が車内に飛び込んでくる。やがてトンネルを抜けると町外れの踏切の向こうに、3人の弟たちが手を振っている。負けじと小娘も窓から身を乗り出して、大きく手を振る。お互いに何かを叫び合ってる。
そのうちに小娘は懐から蜜柑を取り出して、弟たちに向かって放り投げた。見送りに来てくれた勞に報いるために…芥川の大正8年の作品。仄々とする物語で、ある種、ミスティリーの要素を含んでいる。
主人公もこの少女によって心が救われる。
少々横道に逸れてしまった。ドラマに戻そう。大正時代に生まれて、日本のフアッション界の草分けとしてコシノ3姉妹を育てた故・小
篠綾子。その生一本な生涯を描いた物語も、最終コーナー。どんな終焉を迎えるるのか、楽しみなことである。
露地栽培日誌
21日、水曜日午前中にじゃが芋もを植えた。種芋(メリークイーン)を島忠で購入して、半分に割り天日で2日ほど干した後で埋めた。切り口を乾かしたのは、雑菌に侵されないためである。
畝は幅60㌢、高さ20㌢で種芋の切り口を下に向けて、深さ10㌢の所に牛糞、化成肥料を芋の間に置き土で覆った。今年は文献を調べてしっかりやった。お蔭で体の節々が痛んだ。
6月下旬から7月初旬の収穫では、苦労の成果が果たして出ているだろうか。農作業というやつは、無心になってできる。都会の真ん中でこんな豊穣な時間を過ごせる事は、なんとも幸せである。
じゃが芋を植えた畠、土が新しく掘り返したところ。
手前から二つ目から三畝。6月~7月の収穫になる。
