プロレスは極上の文化/大仁田厚は千両役者/凶器攻撃もプロレスの華/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

プロレスは極上の文化/大仁田厚は千両役者/凶器攻撃もプロレスの華/他

・プロレスは極上の文化
 ~大仁田厚は千両役者~

 ~凶器攻撃もプロレスの華~
 
・梅の花の間引き
 ~香梅が見頃~
 
・故郷の山桜への想い

 

舟木昭太郎の日々つれづれ

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プロレスは極上の文化
 
 オールディーズ・プロレスは楽し。初代タイガーマスク、佐山聡氏が主催するプロレス(3月16日、後楽園ホール)を観戦した。長州が出る、藤波が出る、大仁田もタイガーマスクも…昭和プロレスの粋であった。ご招待を受けブログでお世話になっているプロレス狂の藤原女史と御一緒した。
 
 来賓挨拶ではあの”過激な仕掛人”新間寿氏も姿を見せ懐かしい新間節を奏でた。新日本プロレスの絶頂期に、敵方ジャイアント馬場の全日本プロレスを挑発した弁舌の鋭さは見事という他なかった。
 
 私はプロレスは頭を空っぽにして楽しむものだと思う。へんな先入観を持たず、ひたすら目の前に繰り広げられる動きに眼を向ければ、一つ一つの選手の動作、しぐさにもえもいわれぬ味わいがある。
 
 藤波がリングに登場するときのスタイル、長州がここぞという見せ場に必ず取る前ふり、それは両手でさり気なく髪を掻き揚げるポーズなどよく観察すると面白く、マニュアは多分こんな些細な事でもたまらないのだろうと推し量る。
 
 ウルティモ・ドラゴンの入場シーンは、スパンコールの衣装にソンブレロ、軽快なマリアッチの音楽で観客を引き込む。完全なリチャリブレカラー。コーナーポストに登り両手を掲げ雄叫びを上げるさまは、インカの戦士になり切っている。プロレスはメルヘンの世界でもある。
 
 
~大仁田厚は千両役者~
 
 大仁田は千両役者である。自己アピールのタイミングを観客の鼓動の中に常に探っている。無駄なパフォーマンスは一切せず、ここが己の見せどころとなると、一気にエンジン全開で試合を盛り上げる。
 
 タイガーと絡んだダックマッチは見応えがあった。一流の選手は相手の善い処を存分に引き出す。だから面白い。彼らはプロレスに秀でたマエストロたちである。何と言おうとプロレスは観客を楽しませる極上の文化である。結論、プロレスは無垢になって楽しむべし。
 
 懐かしいビッグバン・ベーダーもきた。荒々しく入場するシーンは我ながら陶然した。もう叔父さんだが、立派に昔の面影を残していた。在り日しの勇姿がオーバーラップした。
 
 「気を付けてください!危険です、お客様は絶対に近寄らないで下さい!」。アナウンサーの世紀末のような絶叫も、またプロレスならではのパフォーマンス。あれも試合を盛り上げる重要な仕掛けなのだと得心する。お客も選手も立派に煽動している。
 
 
~凶器攻撃もプロレスの華~
 
 凶器攻撃もしかり。普段はできないことがプロレスの世界では許される。此の夜、観客席の椅子を持ち出して、相手の頭部を殴り3脚を破損させた。その弁償は会場使用料の中に、別項目で主催者に請求される。だから壊されてもホール側は悠然と見守っているのだ。
 
 帰り際、新間さんに会ったら「ああ、丁度良かった。今度昭和プロレスの会を立ち上げるから、ターザン(山本)とあなたは名誉会員だ。是非参加してくれ。」と言われた。新間のお父さん(愛称)じゃ断れない。
 
 
梅の花の間引き
 
 久しぶりに晴れ間が出た日の午前、知人宅の庭に咲く梅の花を摘んだ。粒の揃った大きな実を育てるための所謂間引きというもの。暮に沢山牛糞やら化成肥料を施したので、今年はてんこ盛のように咲き誇った。
 
 梅の木は折れやすいので、梯子を掛けてびくびくしながら花を摘む。老いたる身には、体が硬く手足がままならず我ながら歯がゆい思いをしながらの作業で、芯まで疲れた。
 
 2時間ほどかけてやっと終わった。初めての試みだが収穫期にはどうなっているか。去年はカラオケ仲間に差し上げたら大変喜ばれた。我が家では食前酒として、梅酒をよく飲むのであっという間になくなる。因みに1,8ml×3本の焼酎で壜に仕込む。
 
 砂糖を標準の半分位に抑えるので我が家の梅酒は、辛口なのだがカラオケに梅の実だけを取り出し持参すると、御婦人方に喜ばれる。そんなことが励になっている。「褒める事は人を動かす最良の方法」とはよく言ったものだ。

 
~香梅が見頃~
 
 同じ庭の片隅には2本の香梅が競うように咲き誇る。桃色の、まるで桃花に見間違うような鮮やかなピンクは、思わず立ち止まり見惚れてしまう。何処までも澄んだ碧い空は、あくまでも香梅の引き立役である。
  
 日本の四季の移ろいは花によって実感する。梅が終わると桜が南から北上してきて、本格的な春を迎える。生家のある福島県の狭隘の山村、鮫川の桜は桃花を連れ立って、4月の終わりに一斉に開花する遅い春である。

 
故郷の山桜への想い
 
 里山に咲く山桜を愛す。武骨なほど白く、雑木林の中にひっそりと孤高の誇りをもって咲く姿は喩えようがなく美しい。あれは散りゆく時の白装束姿ではないのか。「しきしまの大和心を人問わば 朝日に匂う山桜花」(本居宣長)
 
 故郷の鄙びた風景を思い起こすたびに、私は何故か亡くなった母を偲ぶ。 20日は彼岸、春分の日…墓参にも三年ほど行ってはいない。「墓には布団は掛けられない」の諺があるように、何一つ親孝行していない。老いて益々悔やまれる。
 
 今年は福島市の花見山公園の桜を見に行きたいという妻の予てからの望を果たしてやろうと、当地在住の同級生高橋敏子さんにメールした。
 
 ところが花見山公園の辺りが放射能の濃度が特に高く入山を許されないのでは、との返事のメールが届いた。原発事故は歓喜の春をも奪ってしまっている。本人は気が滅入って、病に臥すことが多いという。同情を禁じ得ない。遣り切れない。
 
 
知人宅の庭に咲き誇る紅梅

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花を間引きした梅の木
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