ボクシング界の許しがたき惨状・目を覆うばかりのボクシング団体のモラルハザード/他
・ボクシング界の許しがたき惨状
・幕末の侍とシャンパン
・居酒屋と演歌
・紅白こそお年寄りを大事にすべし
・冬の風物詩ストーブ列車
ボクシング界の許しがたき惨状
先に行われたテーパリット×亀田大毅のWBA世界S・フライ級選手権は、二階級制覇を目論んだ亀田が判定で敗れてた。兄・興毅はランク12位の挑戦者マリオ・マシアス(メキシコ)を4RKOして3度目の防衛。
2試合とも内容に乏しい世界戦であったが、それ以上に問題なのは、スーパーフライ級には正規王者清水智信がいるのにもかかかわらず暫定王者テーパリットが、突如新王者に認定されて、正規のタイトルマッチに格上げされたこと。
理由は「新チャンピオンの清水がケガで、休養のため試合ができず(ランキングが)停滞してしまうから」というのがWBA側の凡その言い分らしい。踏んだり蹴ったりなのは清水だ。
清水側は8月のカサレス戦で文字通り3度目の挑戦で王座を奪って、夢を叶えた。しかし試合後に眼嵩底骨折が判明、3カ月のケガを負ってしまった。謂わばこれは公傷で、試合を延期することは本来少しも問題ない。
過去にそんな選手はいくらでもいる。現に内山選手は拳を痛め長期戦列を離れていても問題になっていない。全ては先の「亀田祭り」を盛り上げるため、何が何でも大毅×テーパリット戦をタイトルマッチにしたかった。いつもの事だが亀田の試合はトラブルが付きまとう。
WBAは認定料が入れば全て善し、ゼニのためなら何でもOKする。いやはや権威も良識も何もない。ボクシングが衰退していく訳である。世の中真っ暗闇でござんす。WBCもしかりだ。
階級の細分化、暫定王者の増設と、ボクシング団体のモラルハザードは目を覆うばかり。許し難し。
幕末の侍とシャンパン
先般読了したシーボルトの再来日日記に面白いことが載っていた。幕末遣欧使節団として派遣された武士が、バタビア(今のジャカルタ)のアメリカ領事館から、歓迎のもてなしを受けた折の事。
日頃は謹厳実直なサムライ達も相当ハメを外したようで、出されたシャンパンを大いに飲み捲った。で、ホテルで開いた歓迎パーテーの請求書を見たアメリカ側は驚いた。
その額は通常の10倍で、抱いていたサムライ像がいっぺんに吹っ飛んでしまったという。公式の場でのマナー、礼儀を知らない野蛮な輩と見たのだろう。聞いた話としてシーボルトは書いているが、それに対して彼は、私の知る日本人はそうではないと断りを入れている。
それにしても生まれて初めて口にしたシャンパンを旨い!と認めた事実は驚きだ。私などはいまだあの繊細な味を理解しないでいるというのに。多分、その場に饗応されたものは最高級クラスのドンペリではなかったか。
今はかなり円高で安くなったが、銀座あたりのクラブで飲むと1本30万位するという代物である。野蛮どころかその情景を思い浮かべると、愉快である。翻って当時の日本は外国人をもてなすのは、常に最高級の料理や酒をふんだんに出している。
そういう感覚があるからこそ遠慮なく頂こうとなったのではないか。最近は日本でもシャンパンの売り上げが伸びているという。サムライたちは、遥か遠い昔にその味を満喫していたのである。痛快になる。
居酒屋と演歌
居酒屋で演歌が聞かれなくなったことは寂しい。赤ちょうちんに縄のれんをくぐれば、かつてそこには演歌の世界が在った。御主人が料理を作り、女将がエプロン姿で「今日は寒いわねえ、さあ、どうぞ」なんてビールを注ぐ。
有線で演歌が流れていた。♪お酒はぬるめの燗がいい~なんて。カウンターで、女将と世間話をしながら、しんみりと飲む酒も味わいがあった。心が癒やされた。
最近はJ-ポップや軽音楽で情緒も何も有ったもんじゃない。音楽さえ聞かれない店が多い。演歌なんて流したら、若い人がこなくなる、と家内も知ったような口をきく…来なくても結構じゃないか。
冬の季節は特にしみじみと飲みたいものだ。ぬる燗が好きだ。グビッといけば、バックには静かに、大月みやこの「女ーさすらい」かなんか流れる。
走裕介「おんな雪」鏡五郎「しぐれ傘」でもじわ~と心に迫る。いま覚えたての島津亜矢の「恋慕海峡」なら最高だ。♪みじかい秋は 駆け足で ヒュルヒュル泣いて~ああ、やがて冬なのね
阿久悠さんの詞がいい。こんな曲が流れたたら昔の飲み屋の彼女が妙に恋しなったりして、酒も進むというもんです。で、どうして島津亜矢は紅白に出ないんだろう。歌唱力は抜群だし、私は合点いかない。
それにしても昨今の紅白は若い視聴者を取り込もうとして、その結果偉大なる学芸会になってしまった。もはやオヤジの居場所もなくなって、昭和は遠くなりにけり。
紅白こそお年寄りを大事にすべし
紅白は何といわれようと、年配者を大事にすべきである。1年間首を永くして待つのはお年寄りの方々である。若者に媚を売らなくてもいい。公共放送は視聴率を気にするな。
演歌の話題に戻るが、拙宅から2,3分の処に「大黒湯」という銭湯が在る。歴史のある銭湯で、昔から流す音楽は流行歌で、駅からの帰りにそこを通ると演歌がガンガン聞こえてくる。まさに威風堂々と。
家内は「いやね~、いつも演歌なんだから」とつぶやくが、これこそ銭湯の真骨頂なんだと私は大いに満足している。オーナーは旧知の白倉のオジサンで、今は他人に貸しているが伝統を受け継いでいるのが嬉しい。
風呂のタイル壁は、富士山の絵で音楽は演歌…こうでなくちゃ銭湯は恰好がつかないやねえ。演歌は日本人の心だ。私も古~い親父でござんす。
冬の風物詩ストーブ列車
ストーブ列車が動き出したとニュースで知った。津軽中原駅から津軽五所川原駅までの津軽鉄道。ストーブの上でスルメを焼き、酒を飲む旅行者の姿。車窓からは降りしきる雪。1度は乗ってみたい。
大分古い話だが、大雪の中を真紅のマフラーをなびかせて、通学する女学生のグラビアを見た記憶がある。セーラー服に、赤のマフラー、雪の白さのコントラストが鮮やかな写真で印象深かった。
あれも五所川原の冬の風景だった。元キックボクサーに若葉茂という選手が目黒ジムにいて、彼の出身地も五所川原だった。昭和40年代ミドル級で活躍して、北国生まれらしく色白のハンサムボーイだった。
インタビューしても朴訥で言葉少ない男で、忘れらない選手の一人である。彼は今何をしているのだろうか。再会して語り明かしたいものだ。勿論季節は冬、肴は炙った烏賊でいい、お酒はぬるめのほうがいい。
土曜の露地栽培収穫。小松菜、ミニ赤大根、ねぎ、カリフラワーなど。
近所の銭湯、大黒湯。いつも演歌が流れる。
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