金子ジム悲運の歴史に幕/亀田は王者に相応しい試合を/他 | 舟木昭太郎の日々つれづれ

金子ジム悲運の歴史に幕/亀田は王者に相応しい試合を/他

・金子ジム悲運の歴史に幕

 
  ~清水が晴れの世界チャンプ~
  ~金子繁治さんの悲運と村田~
  ~そして新王者が誕生した~
  ~「ボクシングパーク」でどうぞ~

 
・亀田は王者に相応しい試合を

  

ボクシングパーク  
9月まで宜しくお願いします。
http://fanplus.jp/_boxingpark_/

 

 
金子ジム悲運の歴史に幕~清水が晴れの世界チャンプ~
 
 清水智信が宿願の新チャンピオンになった。WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチで、ウーゴ・カサレス(メキシコ)を2-1のスプリットデシジョン(判定)で下した。涙の王座奪取。
 
 30歳、3度目、背水の陣で望んだ今回の試合。フライ級から1階級上げての挑戦で掴んだ栄冠。際どい判定で勝者、青コーナーをコールされると場内はウォーという歓喜が上がった。
 
 久しぶりに私も武道館に出かけ感動の瞬間を味わう事ができた。清水の所属する金子ジムは、東洋無敵とうたわれた金子繁治さん(元東洋フェザー級C)が引退後に開いたジム。開設50年目の快挙である。
 
 
~金子繁治さんの悲運と村田~
 
 金子さん自身元役時代に、フラッシュ・エロルデ(比=元世界S・フェザー級C)に4戦4勝しながら、ついぞ世界には手が届かなかった。こんな伝説もある。宿敵中西清明との試合には、会場となったメモリアルホール(元両国日大講堂)に、入りきらない観客の列が両国橋まで続いていたと。
 
 機動隊が出動して行列の整理に当たった、というから当時の金子の人気がいかばかりだったか想像できる。実力がありながら、それでも世界王者になれない金子は、ある意味、運のないボクサーだった。
 
 その悲運は、愛弟子村田英次郎も、その影を背負うことになる。バンタム級で3度世界に挑戦して、夢叶わなかった。先ずWBC王者ピントール(メキシコ)に挑戦('80年6月)して、15回引分け。次はWBA王者チャンドラー(米)に挑戦(’81年4月)して、同じように15回引分け。
  
 あと一歩のところで世界を奪いない村田をファンは会長金子繁治と重ね合わせた。8ヶ月後の’81年12月今度は敵地アトランチェックシティーに乗り込んでチャンドラーに再度挑戦したが、13回TKOで返り討ちされた。
 
~そして新王者が誕生した~
 
 清水が2度挑戦して、世界が取れなかった時に「やっぱりね…」という諦めの声が聞かれた。2度目の内藤戦は、圧倒的に試合を支配しながら、逆転でKO負けした。かくのごとく金子ジムは連綿と悲劇の歴史を繰り返してきた。
 
 そして今回の新チャンピオン誕生、何よりも金子繁治さん自身が嬉しかったに違いない。さぞや、苦難の一コマ一コマが頭を過ったこと事だろう。察して余りある。
 
 最近は脳梗塞を患い体調も万全ではないが、当日は会場にきて戴冠の瞬間をリングサイドで見守った。長男・健太郎氏に会長を譲ったんのは3年前。次男・賢司もトレーナーとしてジムを営む。一家上げて、「世界王者」育成に取り組んできた。努力がやっと実った。報われた。
 
 日頃の努力に対しての、神様が呉れたご褒美とも取れる。そうえいば家族は熱心なクリスチャン。ジムは拙宅から自転車で15分程の下北沢ににある。時折ジムに伺って金子繁治さんと、昔話をしてくる。それが私の楽しみの一つ。
 
~金子名誉会長とのお付き合い~
 
 で、「日本ボクシング不滅の激闘史」のDVDをTBSから制作を私が依頼されてご相談に伺ったら、現役時代の貴重な映像を提供してくれた。他にも白井×マリノの歴史的なポスターも、「舟木さんだから」と貸してくれたのだ。
 
 ボクシング専門誌などが、再三再四懇願したが出さなかったものを、快く私のために応じてくれた。こうして11時間に及ぶ大長編のボクシング史が、4巻セットで完成をみて3年前の秋に発売された。
 
 それだけに金子ジムからの世界王者誕生は、我がことのように嬉しい。落ち着いたら、お祝い方々出掛けてみようと思う。よかった、本当によかった。
 
  
~「ボクシングパーク」でどうぞ~
 
 「ボクシングパーク」では清水智信のチャンピオンへの道と題して3回にわたり配信している。ズバリ的中した恰好で、何かしら宝くじに当たったような気分で、悦に入っている。
 
 
亀田は王者に相応しい試合を
 
 WBAバンタム級タイトルマッチは、亀田興毅が辛くも2度目の防衛。但し試合内容は褒められたものではない。3回に挑戦者デラモラからダウンを奪い、そして最終回にも連打で圧倒したのが見せ場。
 
 それ以外はデラモラの、多彩な連打に完全に主導権を握られていた。亀田はフットワークがないので、左右に揺さぶられると弱い。単にガードを固めるだけで攻撃しないから、相手は思う壺。
 
 守勢一方のチャンピオンは、見た目も悪すぎる。3回のダウンがなかったら、挑戦者が勝っていたかも知れない。亀田には王者に相応しい、攻防一体の積極的なファイトをして欲しいものだ。
  
カサレス×清水(右)の試合。1階観客席から撮った。
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新チャンピオンに湧くリング上!

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