ボクシングDVDの準備に往年の名選手を訪ねる | 舟木昭太郎の日々つれづれ

ボクシングDVDの準備に往年の名選手を訪ねる

 某テレビ局のボクシングDVDの編集を弊社が進めている関係で、ジム会長に挨拶に回っている。先日は西日暮里に、国際ジム高橋美徳会長を訪ねた。本当に長い間のご無沙汰で、ジムに入ると高橋会長はリング上にいて、少年を指導していた。私の顔を見るや「少し待っててください。」とニッコリ笑った。大分ホッソリしたが、昔と変わらない何とも優しい笑顔があった。
 あれはロイヤル小林が”KO仕掛人”として破竹の進撃をしていた頃、昭和50年前後。私は当時、ゴング編集部にいて、キックとボクシングを担当していた。新聞記者に原稿を依頼したり、ときに自分で取材して記事にしたり写真も撮る。社に帰ると編集に取り掛かる、忙しいが充実した毎日だった。

 R小林が活躍した頃は毎週のように先輩の記者諸氏と出掛けては、取材のあとは必ずと言っていいほど、高橋会長を囲んで飲み会になった。試合が終わって、オフのときは小林選手も加わった。会長も小林選手も兎に角斗酒辞せずの酒豪で、当時は下戸の私は正直辛かった。しかし会長を囲んでの先輩記者とのボクシング談義は、迸るような情熱がぶつかり合うものだった。
 
 金子ジムの金子繁治さんにもお会いした。金子さんは往年の名選手。あのフラッシュ・エロルデ(比)に4戦4勝で、まさにボクシング黄金時代を築いたヒーロー。当時の逸話を沢山伺った。貴重な試合映像もお借りした。私を信用して誰にも出さなかった素材を渡してくれた。
 
 ボクシングのDVDが縁で、幸運な巡り合いがある。金には変えられない出会いがある。
 こうした偉大なる人々に恩返しをしなければと、使命感を覚える。期待に応えるためがんばろう。60を越えて歴史に残るであろう事業ができるのは、幸せである。

 

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