小比類巻のK-1MAX優勝と今後/写真家稲垣功一さんの死を悼む | 舟木昭太郎の日々つれづれ

小比類巻のK-1MAX優勝と今後/写真家稲垣功一さんの死を悼む

 K-1WORLD MAX2009~日本代表決定トーナメント~は小比類巻が4年ぶり3度目の優勝果たした。
 A・オロゴンとの1回戦、放ったストレートが伸びがあり、おや?今日は以前とは違うぞと思って見てたらやはり勝ち上がった。変化が見られたのは、心が前向きだったこと、に尽きる。ここしばらくは、緒戦でぶざまなKO負けを喫したり、判定まで漕ぎつけても守勢一方…闘う覇気が見られなかった。せっかく天賦のリーチ、それに膝蹴りをもっていながら。
  

 決勝戦は山本優弥で、膝蹴りを積極的に繰り出せば勝てる、と予想したら辛くも判定で逃げ切った。ダウンを取り優位に進めて、最終3R。解説の魔裟斗が「小比類巻は油断するところがあるから、安心できないよ。」とコメントするや、その予言通り小比類巻がダウンした。さすが魔裟斗、かつてのライバルを知り尽くしている。まさに己を知り、敵を知っていれば百戦危うからずだ。まあ、必死で交戦してなんとか勝利を握ったのは、やはり後がない、という背水の精神力だったのだろう。
 

 試合に備えて藤原敏男会長に教えを乞うたらしいが、小比類巻が名実共に復活するには、ムエタイを制した藤原会長に指導を願い、厳しい特訓に耐えることだ。まだまだ本来の復活とは程遠いものだから。小比類巻が魔裟斗と好勝負ができるようになった時、K-1MAXはかつての輝きを増す。

 

 

 写真家の稲垣功一(本名・幸一)さんが肺がんのため2月25日に亡くなった。享年68歳。著名なカメラマンで、80年に「男の肖像」で講談社出版文化賞を受賞している。私との同氏の関わりは週刊ゴルフダイジェストの企画で、沢村忠、渡嘉敷勝男、小林和男(俳優・元11PM悪役)、そして私の4人のゴルフ仲間が集まった。具志堅会長が当初メンバーに入っていたのだが、所用のため外れた。舟木杯では幹事をやって頂いているので、残念だったのだが…。

 
 その写真を撮って下さったのが稲垣さん。東京プリンスの正面玄関脇でシャッターを切ったのだが、渡嘉敷会長が仕事があるというので、私は僭越にも稲垣を急かせてしまった。
 後で掲載された写真を見て稲垣さんだったので、申し訳なく思ったものだ。物静かで、とても感じのよい方だという印象がある。私はともかくお3方のリラックスした表情が良く出ていて、沢村氏も「いい写真だねぇ」と大変気に入っていた。
 

 私も編集部に電話して写真を分けてもらった。これを自室の壁に飾っている。私はこれまでプロのカメラマンに何度か写真を撮ってもらっている。しかし稲垣さんの1点ほど気に入ったものはない。できれば引き伸ばして、「遺影」にと思っている。そんな訳で稲垣さんの死は他人事ではない。新聞の告知欄を見て驚いた次第なのだ。(写真あり)

 
 稲垣さん、心からご冥福をお祈りいたします。


舟木昭太郎の日々つれづれ

写真|稲垣功一
左から小林、渡嘉敷、沢村の各氏と私
掲載誌「週刊ゴルフダイジェスト」2004/7/23号

 


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