俳優緒形拳の死を悼む。石井慧の転向お預けで感じること | 舟木昭太郎の日々つれづれ

俳優緒形拳の死を悼む。石井慧の転向お預けで感じること

 俳優緒形拳さんが病気で亡くなった。5年ほど前から、肝臓癌を患っていたという。享年71歳、ご冥福を祈ります。
 日本映画界はかけがいのない名優を失った。私が最も印象深い作品は断然「復讐するは我にあり」だ。緒形さんしかできない迫真の演技は鳥肌がたった。「楢山節考」などもいいけども。
 近年は存在感のある役者さんが本当に少なくなって、私自身映画への興味も薄れている。緒形さんの最後の出演作品は「風のガーテン」(フジテレビ/ドラマ)という。北海道を舞台にした倉本聰氏の脚本である。心して鑑賞しようと思う。哀悼の意を表しながら…。


 ところで柔道の石井慧君のプロ格闘家への転向は一まずお預けとなったようだ。記者会見を開いて「大学(国士舘)の卒業を優先したい」旨の発表を行った。ベターな選択だ。騒動に一区切りつけて心機一転、堂々と正面から転向宣言すればよい。それが石井にふさわしい。
 私は大晦日のDAYNAMITE!に参戦すると予感していた。だけに残念だが、楽しみは残した方がいい。本人の同競技への憧れが人一倍強いのだから。その言動も奔放で磊落。年齢21歳と若い、金メダリスト、パフォーマンスも豊で資質も十分。彼なら世界と戦える。勿論、修行を積んでからの話。
 ヒョードル、ミルコ、ヒクソン…文字通り夢のカードも見られる可能性あり。業界はこの逸材を迎え入れるにあたって、心すべきは一時の客寄せパンダにしないこと。総合格闘技100年の計を以て大事に育てるべきだ。(甘やかすことではない)
 名のある日本の格闘家立ちが凋落著しい現況で、まさに業界の浮沈の鍵を握っているのは、石井慧であるからして。


Upper Official Siteへ