キックの鬼・沢村とマッハパンチ猪狩の先輩後輩が食事会で意気投合した夜
沢村忠と猪狩元秀・・・ご存知だと思うが、キックの鬼とマッハパンチ、キック界を代表するスパースター。かねて猪狩さんから「先輩(キック界と日大の)に是非1度お会いしたい」という希望で、アオバ企画高橋専務のご尽力で食事会が実現した。7月11日夕刻6時から―。
場所は丸の内ビル35階のモリタ屋。私も幸いにも同席させて頂いた。沢村さんは何が好きかといえばステーキ、それも皇居を眺望できるレストラン。両雄のご対面の場には最も相応しい所。
キック界の、そして大学の大先輩を前にさすがの猪狩さんも緊張気味だった。いつものことだが、猪狩さんはビシリとスーツに身を包み隙のないお洒落。夢が叶った猪狩さんは先輩に学生時代について尋ねる。大学時代の沢村さんは1年の時から空手部の特別扱いだったよ、というと「僕は先輩達ににボコボコにやられました。1年から特別だというのは聞いたことがありません。流石は沢村さん、それだけでも伝説です」と驚いた。
やがて沢村さんはキックの道へ。デビュー戦でサマンに大惨敗のTKOその経緯を話す。骨折、どうしたらムエタイに勝てるか思い悩んだ日々の事を―。
猪狩さんにとっては初めて本人から聞く貴重な話の数々。
何故、魚など生ものを、いまでも一切口にしないかとの問いには「現役時代に、明日試合があるのにお腹を壊したら皆に迷惑がかかる・・・と思うと口にできなくて。その癖がズーっと現役を離れても続いているんです」と沢村さんに、頷くことしきりの猪狩さん。いいエピソードだなーと私も思わず頷く。
沢村さんとの会話は和やかなうちに約1時間半、かたや空手(剛柔流)、かたや猪狩さんは日本拳法出身ということで、共通することが多い。時を超え、団体(沢村は日本系、猪狩は全日本系)を超え先輩後輩の食事会は、とても心に残る顔合せでした。そして再会を約束。
(因みにお二人のDVD「キックの鬼・沢村忠」と「マッハパンチ伝説・猪狩元秀」は、アッパーから販売されています。)