義兄の一周忌に思うことあり。藤波選手の再出発を祝う会……月末何かと行事が多い | 舟木昭太郎の日々つれづれ

義兄の一周忌に思うことあり。藤波選手の再出発を祝う会……月末何かと行事が多い

 fujinami

 月末は行事がつづく。楽しいこともあれば、悲しいこと、寂しいこともある。23日(日)は義兄・岸波彦雄の一周忌で、泉岳寺へ。梅雨の明けきらない、どんよりとした一日だったが、幸い雨も降らず時に薄日も差した。それにしても、1年が経つのは早い。読経は、故人の晩年の凛とした生き様をオーバーラップ、増幅させた。83歳で逝去したが、長い間糖尿病で苦しんでいた。日々厳しい食事制限のなか、義兄は不平も言わず規律、節制を守り通した。まさに鉄のように堅い意思で、その生涯をまっとうした。義兄こそは我が鑑でもある。冠婚葬祭は、普段は会えない兄弟・縁戚の人と親しく飲食できるのはありがたいが、田舎の兄も腰がすっかり曲がり、痛々しく、あの若かりし頃が懐かしい。
 27日は、帝国ホテル(中華料理・北京)で13時から、「藤波辰爾旅立ちの会」があり、喜んで出席させて頂いた。発起人が新間寿、竹内宏介、坂口征二の皆さんで、6月30日に新日本プロレスを退社した藤波さんをみんなで励まそうという趣旨。53歳、キャリア35年の藤波選手の“新・無我伝説エピローグ”は8月2日、後楽園ホールで旗揚げ。盟友・西村修選手を従えて、波高きプロレスの大海へ漕ぎ出す。週刊ゴング時代に大変お世話になった。新日本を見返すような、プロレス団体に是非発展して欲しいものだ。“炎のドラゴン”に声援を!
 同日、18時から町屋の斎場で、足立さんの御通夜。黒崎健時師範の長年の友人……いつも温和な人で、65歳の人生は短すぎる。ご冥福をお祈り致します。
 さて、亀田興毅の世界戦(8月2日両国・国技館)も目前に迫った。話題のみが異常に先行している気もする。ようは試合内容。亀田君には、それこそ誰にも文句を言わせないような、「これぞボクシング!」を見せて欲しいもの。悪評を振り払うにはこれっきゃない。
 で、毎日新聞の闘論「亀田3兄弟ブーム」で具志堅用高さんが亀田の世界挑戦に対して「安易な世界戦に懸念」と批判したことが発端で、意外や波紋が広がり、遂には協栄ジム(具志堅氏の出身ジム)金平会長の絶縁宣言、亀田親父の反論とマスコミは書きたて、少しは沈静化したと思ったら、またぞろ週刊誌に具志堅氏の記事が……。私は個人的に具志堅とは付き合いも深いが、客観的にみても、彼の言ってる事は亀田を貶めるようなものではなく、ボクシングを愛すが故と亀田の将来を案じるがためと読みとれるが。
 この問題をシャープな文章、筆力で納得させてくれるコラムを見つけた。ワールド・ボクシング7月号、藤島大の「キャンバスの匂い―具志堅VS亀田陣営に思う―」。次回はこのコラムに触れたい。