大晦日格闘技決戦を振り返って | 舟木昭太郎の日々つれづれ

大晦日格闘技決戦を振り返って

 あけましておめでとうございます。今年もお付き合いの程よろしくお願い致します。
 さて、大晦日、格闘技決戦の感想、印象はいかがでしょう。私の率直な感想は、余り新鮮味のない平均的な格闘技大会という印象です。特にK-1は、KID×元気を除きこれといった内容のある試合は少なく、PRIDE側に視聴率で敗れた(「Dynamite!!」平均視聴率14.8%、「男祭り」平均視聴率17.0%【20時~23時】)のもなんとなく分かります。
 PRIDEは勿論、吉田×小川の柔道王対決が目玉だったわけですが、この試合とて想定内でした。小川に石にかじりついても勝とうという意欲が見受けられませんでした。腕ひしぎ逆十字で1本をとったばかりか、試合の過程で小川の足の骨まで折った吉田の気迫にこそ、総合格闘家としての意地が見られました。最後に、足で小川の顔を踏み潰した一撃こそは、吉田の大学時代からの先輩への積年のウラミの、まさにその一撃だったように思われます。
 足を引きずりながらの小川のマイクパフォーマンス。本来なら、ここで吉田が歩み寄り、先輩に肩を貸して「ハッスル! ハッスル!」とやれば感動的なフィナーレとなったでしょうが、敢えてそれを拒否した吉田にこそ、私は納得するものがあったのです。
 マッハ×五味の闘いは、吉田×小川に勝るとも劣らない、いい試合でした。やはりいまの五味の勢いは、誰にも止められないような気がします。特にパンチの切れは一級品。私の夢は団体、組織を超えたKIDとの最強戦。見てみたいなぁ。そのKIDも須藤を問題なく一蹴しました。格の違いを見せ付けました。これも予想通り。ボビーが曙に勝ったのも予想通り。曙は相手に走り回られたら、もう手も足も出ないから。で、今回はDynamite!!も男祭りも全体にハラハラドキドキの波乱の試合が無く、小さくまとまってしまったと。それにフジ(男祭り)、TBS(Dynamite!!)共にお互いを意識しすぎ目玉カードをぶっつけ合うということで、紅白に漁夫の利をさらわれてしまいました。
 Dynamite!!も男祭りも、今年の大晦日はまさに正念場となるでしょう。いまから、仕込みをしないと、とても紅白越えなどといってられますまい。では今年最初の一稿はこの辺で。