大晦日決戦間近! 吉田vs小川、私の予想は・・・ | 舟木昭太郎の日々つれづれ

大晦日決戦間近! 吉田vs小川、私の予想は・・・

 今年の大晦日は、まぁ例年になく盛り上がってきました。格闘技界の締めくくりということで大変喜ばしいことです。
 「PRIDE男祭り」の表題は“頂-ITADAKI-”だって。これ、頂点というよりも関係者の願い、狙いは文字通り視聴率を根こそぎ頂いて、「K-1 Dynamite!!」は勿論、NHKの紅白に勝つ!という意気込みに他ならないと、私はカンぐるわけです。それ位、今年の「K-1 Dynamite!!」と「PRIDE男祭り」のライバル意識は凄まじいのです。だから、UPPERの今月号は「喧嘩除夜」とタイトルをつけました。絶賛発売中です。 ヨロシク!!
 吉田×小川、柔道王同士、明大の先輩後輩、決して仲のよくない二人が一度限りの柔道対決(’94年4月29日 全日本選手権準決勝で対戦、吉田の2-1の僅差判定)から実に11年ぶりに、総合格闘技のリングで雌雄を決するというのだから、これを因縁の対決といわずして何といおう。
 私はズバリ、吉田の圧倒的な勝利と見る。吉田はPRIDEのリングでシウバ、ホイスなどの死闘、熱闘の中で死線を越え逞しく成長して来ている。柔道技よりも、その負けん気溢れる打撃根性は目を見張らせるものがある。シウバと真っ向打ち合うなんて一見無茶だが、それが吉田の真骨頂。戦ったら前に出る、臆せない・・・で、小川はハッスルの帝王として、一躍その名を轟かしたが、吉田のように血ダルマの修羅場は経験していない。この辺が、ガチンコ勝負。生か死の凄絶な闘いになると明暗くっきりと分かれよう。リング中央で猛然とパンチを放つ吉田の果敢なファイトシーンが目に浮かぶ。先輩坂口征二さんは「二人とも柔道の技を駆使して、いい試合を見せて欲しい」といってるが、その願望は確かに私にもあるが・・・。
 さて、一方の「K-1 Dynamite!!」は、KID×元気がメインで闘うことになりそうである。文字通りHERO’Sの最強決定戦だ。トリックスター元気が、どこまでその技巧でKIDを追い詰めていくか。それが見もの。順当にいって、KIDの総合力―打ってよし、グラウンドよし。須藤元気のバックハンドブローなどの幻惑作戦が早い回に命中しなければ、KIDが圧倒的パワーで勝利する、と私は見る。
 で、意外?におもしろいのは、偉大なるキワモノ勝負、曙×オロゴン。弁慶と牛若丸の闘いに、お茶の間が注目する一番になると。判官贔屓のファンが、それいけやれゆけとオロゴンを応援、ゲラゲラ、ワクワクの世界に引きずり込む。曙がオロゴンのアウトファイトに翻弄されるようだと、これはもう赤穂浪士の世界、曙=吉良上野介の劇場となる。案外、オロゴンが勝つかもね。とりあえず、大晦日決戦予想第1回はこの辺で。