陽太の、ゲイとしての過去・現在・未来。 -9ページ目

陽太の、ゲイとしての過去・現在・未来。

数年前の片想い以降、報われない恋愛経験ばかりが豊富に。
自分の思いを吐き出すブログから、おノロケ全開の恋愛ブログにシフトチェンジしようと図るも、その計画は未だに実現できず。

 

川西くんと会ってきました。
彼、またフラれたようです(笑)

 


先日、川西から連絡を受けて飲みに行ったんです。久しぶりに飲もうと。

 

というのも、実はわたくし、夏頃ににすこーしだけ付き合った人がいまして。ブログに書くまでもない短期間の心の機微もないような付き合いがちょろっとありまして。


5月頃のブログでも書いたように、片想いしてフラれてからずるずるとしばらく打ちひしがれておりました頃、なんでそうなったのかよくわかりませんが、6歳年下の男の子から猛アプローチを受けましてね。
俺は好きな人からは好かれないけど、俺を好いてくれる人とだったら違う景色が見られるかなと他人事的な考えだったり、半ばヤケクソみたいな気持ちも手伝って、うっかりOKしてしまい付き合うことになりまして。人生初の年下。
いやだいぶサイテーなことなんだけど、あのときはもうどうでもいいやって、必要としてくれるならなんでもいいやってやさぐれてたんですよね。

 

ただね、ちょっと考えればわかったはずなんだけど、相手のことをよく知らずに流れで付き合うという形をとってみたものの、いざ付き合ってみるとびっくりするくらい合わなかったです。
合わないって言葉はちょっとズルいか。合わせる努力というか、相手のことを大切に想えば合うとか合わないとかって話にはならないものかもだけど、もうなんか、宇宙人かな?って、宇宙人ジョーンズかな?ってくらい言動がさっぱり理解できなかったんですよ。


蓋を開けてみれば、、いわゆるシャイニーとかパリピとか、そういうジャンルに該当するような、人からどう見られるかをとても気にする、twitter依存みたいな人でして。
着る服、好きな芸能人、住む場所を決めた理由、付き合う友達、仕事の不平不満、相手のことを知れば知るほど俺はどんどん引いていってしまって、もうギブ…ってなって早々に関係を終わりにさせていただいたんですけどもね。

終わりを告げる側もけっこう精神的にはくるものがあるじゃないですか。もちろん、告げられる方が何倍もツラいことは重々承知の上でですよ。
終わりにしようって話をしたときにすごい泣かれたこともあって、俺がよく考えもせず付き合うという選択をしなければ泣かずにすんだだろうにって、申し訳なさと自己嫌悪みたいなのを感じていた俺に川西が、
『フったくせに落ちているサイテー男の話を聞いてやろうじゃないか。付き合おうって話をうまくかわされてそのまま犯された男の話を添えてな』
ってもうなんかミラクルな連絡を寄越すもんだから、これは面白そうだって飲みに行ったわけです。


俺の方の話なんかは、前にもう無理だわーって言ってたから開始5分くらいで終わりましてね。
聞いてやるって言いながら端から聞いてもらうつもりだっただろってほど勢いづいた川西の話。その定番の展開何ターン目だよっていう奴の失恋エピソードが以下。

 


川西をフッたそのお相手は川西よりちょっと年上の人でね、週に1日しか休みがない仕事をしている人だったんだけど、その少ない休みにも川西と一緒に過ごしていたみたいでね。
体の関係アリで、月に2回くらい会う仲だったそうで、一緒にドライブに行ったり、相手の家に泊まったり、彼の職場に訪れたり、泊まりの温泉旅行の計画をしたり。

 

いやーここまで聞くといい感じ!今までになくキャッチボールがちゃんとできてる!そんな風な人がいたようなんです。それこそもう数ヶ月になる関係だそうで、川西いつの間に!なんて思ってたんですけれどもね。

 

話も合うし、少ない休みも一緒にいるし、体の相性もいいし、いよいよ川西はきちんと付き合いたいと思ったようでね。相手の家に泊まることになった日、いつもならこのままヤる流れになるぞってときに、ついに川西はちゃんと付き合いたいと言ったんだと。
そしたら相手は『え?うっそマジで?いやいやいや~!へ~!』って言いながらそのままセックスに持ち込んでくるっていうね。
逆に川西も、え?で?ってなったらしいんだけど、好きな人からガオーって来られてスイッチ入っちゃったらしく、いつものようにそのまま、ね。
なんなら、自分が告白したからか相手は普段より燃え上がっている気さえしたようで、いつも以上に長く、いつも以上に激しく、川西もまたいつも以上に熱くなったそうな。

 

まぁ横槍入れさせていただきますと、俺はいったい何を聞かされてるんだって話ですよ。これ聞いてるときの俺の顔なんて(-_-)ずっとこんなんだったからね。

 

そんなこんなで火力抜群の夜を過ごした翌朝、川西は自分のことをどう思っているか問い詰めようと思うも相手は爆睡していて、仕事のため先に相手の家を出てからというもの、連絡が疎遠になるというなんとも言えないあるある展開。


聞いてる俺も、笑っていいやら泣いていいやら困ってしまったんで、とりあえずめっちゃ笑っておきました。「それ始まってもなかったやつ!!」って2人で酒を煽りました。
そして、「俺らさー互いにもう三十路じゃん?なんか、もしかしたらずっと、こういう感じで生きてくのかね…」最後はそんな風に少し暗くなりながら解散しました。

 

 

むかしむかし、そのむかし、まだ小中学生の頃なんかは、30歳になる頃には当然結婚をしていて子供もいるもんだと思っていたものですが、まさか30過ぎていまだに青臭い恋愛話をつまみに酒を飲んでいようとは、想像だにしなかった。
自分がゲイだと認められるようになったのが遅い俺は、それまで人を好きになるという感覚を知らずに生きていたこともあって、人々が10代後半や20代前半で乗り越えてきた壁に、今さらぶつかりまくってるような気がしてます。
みんなこういうの10年前にクリアしてきてるんだよなー。当時は恋愛に現を抜かしてる人を馬鹿にしてましたが、みんなすごいことしてたんだなって今さら思ってます。

 

早くオトナになりたいです。三十路ですが。

 

 

先週からお送りしております福井さん案件ですけどもね。こちらブログ書くのが追いついておりませんが、今現在も付き合うという関係ではございません。
でもなんとなく、落ち着くとこに落ち着いたというか、自分的にもこのままでいいかなというか、そういう気持ちでおります。

 

このブログをお読みの方々には、すっかり俺が福井さんに惚れてしまっていることは、全部まるっとお見通しだ!って話だと思いますが、今は自身でもしっかり自覚しております。

福井さんとは、好きだった人のことを引きずっていることや恋愛感が違うことを理由に、友達くらいの関係が丁度いいと言い聞かせておりましたが、2人の関係性も少しずつ変化してきたので、今は自分にも福井さんにも、好きであることは隠さないようにしています。

 


というのもね、福井さんね、来春遠方に転勤が決まってんですよ。おいそれとは行けないところへ。

 

出会ったばかりのまだ転勤があることを聞いていないときにね、付き合うなら家が近い方がいいよねとか、すぐ会える距離じゃないとキツいよね、なんてことを一緒に話したことがありました。ここは意見が合ったんだよね。
福井さんが片想いの人にフラれた理由にもそれが挙がったらしく、そのときはさ、「それはいろんな理由を後付けしているだけで、経験上あなたじゃないって言われてるってことな気がします」なんて知った風な口を利いたりしてましたけどもね。

 

いざ本当に遠距離ってなったときに自分がそれでもいいと思えるかって考えると、それはたぶんNO。
付き合っている相手に転勤が決まって遠距離になるならばいざしらず、これからそういうことを考えていけたらいいなと思っている相手が、すでに遠距離に転勤が決まっているってのはだいぶ違う。

俺が今まで報われない恋愛ばかりしてきたことも、好きになったら一緒にいたいという考えであることも知っている福井さんは、『俺とは付き合わない方がいいよ。またツラい思いをするかもしれないよ』と俺に言います。

福井さんがどういう気持ちでそう言ったのか、その真意は定かではないけれど、そのとき俺は「それでもいい!」という無限の可能性ではなく「じゃあ残り5ヶ月たくさん遊ぼう」って有限をとった。
実際に転勤するまでの間に当然2人の関係は変化していくはずなので、この先どうなるかはわからないけど、かといって転勤あるならもう会いませんとはいかないくらいには好きになってしまっているので、今はこのままでいいかなと思ってます。

 


そんなわけで、最近はよく一緒にいるようになりました。
仕事終わってから福井さんの家に行くとご飯作ってくれていたり、家出るのが早い福井さんを玄関で見送ってもう一眠りしたり、俺は休みで向こうが仕事のときは行ってらっしゃいしてから人の家でゴロゴロしたり掃除したり。

お互い最優先ではないもののなんとなくこの距離感が丁度いいかなと、そんな風に日々を過ごしている感じです。

 


友達と恋人の境目がまたしても曖昧になってしまっておりますけれども、相手の気持ちが見えないことに空回りしている過去よりは、いくらかマシかなぁ。いやそんなに変わらないか。

 

報われない恋愛ばかり、そこんところは全然変わってない三十路。
いい加減抜け出したいなと思っていた矢先に、なぜまたこんな(笑)

 

 

 

福井さんと登山に行ってまいりました。
レンタカーを2人で運転しながら、けっこう激しい山に登ってまいりました。まぁ結論から言いますと、超楽しかったです。

 


もしかしたらドタキャンになるかもしれない。日中はそんなことを考えてはヤキモキしてましたが、これから帰るよ連絡をもらったので一安心。その後数時間仮眠をして、うちに迎えに来てもらったのが深夜1時。
俺が車に乗るなり、前日の好きな人との再会話をスタートする福井さん。もうどんだけ話したかったんだよって、ちょいと出鼻を挫かれましたけれどもね、どうやら一緒に走って、お茶して、買い物して、晩飯食って、それで解散となったようで。
いやいや、けっこう長く一緒にいたじゃないの?と思うと安心でもないんだけど、相手の感じが、これ以上はないなって空気だったみたいで。先はないなーって思いながら帰ってきたんだって。

 

「へーそうだったんだー。残念だったね。でも気持ち確認できてよかったじゃん」
『まーね。想像通りといえば通りだったよ』
内心ガッツポーズしてたけど、とりあえず八の字眉毛作って同情するフリしといた。

 


なんやかんやとドライブ気分で喋りながらだとあっという間に山の麓に着くもんで、それから夜明けまで仮眠をして、太陽と共に行動開始です。
と思ったんだけど、1つの毛布にくるまりながらちょっとの間イチャイチャしました。ややや、イチャイチャといっても手を握ったり、ハグしたり、軽くチュッチュするくらいなもんでね。
もうね、高校生か!ってツッコミも享受せざるを得ないほどのフレッシュさ。どんだけフレッシュかっていったらレモンの香り付き!みたいなそんなレベル。
三十路の男2人が、弾けるレモンの香り!キュアレモネード!!ってもういろいろ末期な気もしますけどもね。安心してください、みなさんが思っている以上に痛々しい自覚ありますから。
途中車の窓ガラスが曇ってきちゃって、これはまるでタイタニックのようだってなって、「ジャック!!」『ローズ!!』って言いながら窓ガラスに手の跡を付け合った経緯については内密にお願いしますね。

 


さてさて、肝心の登山はといいますと、激しさは人生一でした。このまま手を離したら数百メートル滑落必至の手に汗にぎる難易度の山でして。でもすげー楽しかったんです。
自然と吊り橋効果出てたかもしれないくらいの激しい山だったので、頂上到達いぇーい!ってなりながら1つ接吻をいたしましたけれども、お天道様は応援してくださってますかね。
道中のアップダウンも下山もそれはそれは過酷なもの。登山の終わりが近づきますと、ホッとすると共に寂しくなるのはいつものことですが、今回はホッも寂しさも、より一層強い感じがしたのは、気のせいではなかったと思います。
その後、遅めの昼食をとって、温泉入って、高速の渋滞を回避するためにサービスエリアの駐車場で仮眠をして、起きぬけにもっかいタイタニックごっこをして、帰路に着きました。

 

俺の方が先に家に着いたので、角を曲がるまで見送るとブレーキランプ5回点滅してくれるかもしれないと、うっすら期待しながら見送りましたところ、ノンブレーキで風と共に去っていった福井さん。
余韻が寂しすぎて、今夜は寝られないとのたまうつもりが、布団にくるまれた瞬間に即落ちしたことに、朝起きて気付いた陽太さん。落ちる前に、帰りの運転気を付けてってLINE送っておいて本当によかった。

 

 

そんな山の話は先週の話でして、それからも毎日やり取りをしているんですが、なんと今日これから会うことになったので、なんだかよくわかんないレポートのままですけど出かけてきまーす。
いやー、昨日も一緒にいたのになー。福井さん、俺の魅力に気付いちゃったんじゃないの!!なんて調子に乗るのは厳禁です。ワタシ失敗しないので。


それでは!
 

 

あれ?福井さんのこと意識し始めてしまったかも!
そう感じてからというもの、連絡が来るとちょっとニヤっとしちゃっておりましてね。
どうでもいいやり取りも含めると、毎日なんらかのLINEのやりとりはあるものの、それにすぐに返信しても数時間音沙汰ないとかザラなんで、ラリーのスパンは長め。
友達だったら気にならない時間の開きが、福井さん相手だから長く感じてしまっているという気もしないでもないけど。
ま、お互い社会人ですし、いろいろありますし、そりゃそんなね、すぐに返さなきゃとかは息苦しいしね。

 

俺はすぐ返信したいくらいには優先度が上がっちゃっているのは自覚しているんだけど、すぐに反応しては負けた気がするから、ちょっと時間を置くような意地を張ってたりもしております。
本当は前の晩に読んでたのに、翌朝「寝ちゃってましたー」なんて返事をするのは、ひとり余裕ぶるとともに、翌日もLINEのラリーを始めてしまおうという、一石二鳥な小ずるい戦法なわけであります。

とはいえ、当然思い通りになるはずもなく、それに対して夜まで一切返信はなく、なんだよー返事しろよーとか思いながら福井さんとのLINEのやり取りをさかのぼって眺めていたら、突然連絡来て一瞬で既読付いちゃって作戦が台無しとかあるある。
もうどうせ返信ないだろうと油断してダラダラ風呂入っている間に福井さんから着信あったらしく、風呂出てからかけ直したらもう向こうは寝てて応答なくて、俺のバカ!なんて思うこともあるある。

 

 

先日福井さんとランニングを一緒にした後のメシのとき、好きになるとどうなるか?とかって、恋愛感について話をしてましてね、福井さんはその片想いの相手に対してはね、

 

・LINEはすぐ返す(相手のことを想ってるというアピールらしい)
・自分のペースは崩したくないけど、その人のためだったら崩してもいいと思えた
・今まで年上が好きだったけど、初めて年下をカワイイと思った
・相手が俺のことを好いてくれてることがわからないと自分からはいけなくて、今回はいけると思ったのにダメだった

 

まぁ恋は盲目といいますかね。典型的な独り相撲をしてらっしゃたようです。どんだけ好きだったのって。
ただ、報われない度でいったら俺の方がいくらか先輩だっつーのね。こちとらマスターヨータだっつーのね。
俺の下半身のライトセイバーは錆び付いてっけど、フォース(報われたい願望)は人一倍あっから。


でも、
『来週久しぶりに会うんだよね』
この言葉が出てきたときはけっこう衝撃だったなぁ。

内心(ええええええええぇぇぇぇぇっ!?!?!?)って気持ちなのを、
「え?」って一文字に変換できたときは、自分けっこうやるなって思ったよね。
ポーカーフェイスもいよいよ上級レベルになったなって思ったよね。
そのときばかりは矢神月も超えた。あのLでさえ見破れない、それくらいのやつ発動したはず。

 

好きな人と頻繁に会ってたときに一緒にハーフマラソンにエントリーしていたらしく、もうすぐ控える本番に向けて一緒に練習するんだって。2ヶ月ぶりに会うんだって。
もう完全に切れてるもんだと思ってたけど、まさかまだ連絡を取り合ってたとは。
「久しぶりに会って焼け木杭に火がつくかもね」って言ってみたら、『それはないと思うよー』だって。
思うってなんだよ思うって!なんてツッコミは当然飲み込みつつ、本番でも会うんだから少なくともあと2回は接触するのか…とかね。

 


まぁこのように、聞けば聞くほど、いまだに片想い真っ最中の福井さん。俺の出る幕などどこにもないとはこのことでね。でも福井さんとは共通の趣味も多いし、気楽なので、今のような関係を継続できればなと思っております。
どちらかに恋人やらができれば、今より頻度は下がると思いますが、貴重な趣味仲間は今後も大切にしていきたいと思うわけであります。


福井さんは、片想いの人と一緒に走った翌日、俺と登山に行く予定なんだけど、前日にドタキャンとかされたら…俺泣いちゃうんだから!!
そのときは、うまくいったんだね!おめでとう!って言えるかなぁ。

 

 


最近新しくランニング仲間ができまして、ちょくちょく一緒に走っております。

こちらのアプリで会ったので、当然ゲイの人なんですが、登山という共通の趣味もあって、夏頃からちょくちょく会ってましてね。

なんやかんや毎週、仕事終わりに一緒にランニングして、銭湯で汗流してメシ食って解散っていう仲になりました。大人になってから仲良くなれる人って貴重。

別々ではあるけれど、お互いマラソンの大会に出るから目標に向けてモチベーション高く日々練習しております。

 

このお方、福井さんは俺より4つくらい年上かな。

『春頃にすごく好きになった人がいたけど、何度か会って告白をしたら、自分の生活のペースを乱したくないことを理由にフラれて、それを今でも引きずっている』

「わかるー!すげーわかるー!ヤッた?1回だけ?それだわー!先にヤッたら続かないからー!」

なんて先輩風吹かせたりもしながら、報われない恋愛トークをきっかけに仲良くなりまして。

 

まぁなんつーか、福井さん全然タイプじゃないんで。

顔とか日本犬みたいな感じなんで。

わりと腹周りとかユルユルな感じなんで。


ほら、俺とか好きな顔は高橋一生とか草刈正雄じゃん?

ザ・たれ目が好きじゃん?

なのに、まさかのお犬様とか違うじゃん?

身長高くて肩幅広くて胸板厚いとかアゲじゃん?

逆に腹がプニプニしてるとかナエじゃん?


俺ってばタイプの人には地が出せなくなることはわかっているからさ、超絶カッコイイ人とかだとかなりのコミュ障に成り下がるしさ。

全然そうじゃない福井さんとの会話は楽しくて(超失礼)、マシンガンも真っ青になるくらいの舌倫っぷりを発揮できる。


口から生まれたと言わしめる俺から、喋るのをとったらカスしか残んないから、本領発揮だぜって毎回走りながら超喋ってんの。

あれ?俺って増田明美かなって。松野明美かなって。「陽太選手はキーホルダーを集めるのが趣味で…!」みたいなプチ情報ぶち込むことこそ仕事かなってくらい喋ってんの。

 

別の友達と走ったときは『相槌打つのも笑うのも苦しいから黙って』と言われて、仕方なく歌を唄いながら走るっていう解消方法の発見に至るほど我が口の活発さよ。

それなら、黙って走れ・ペースを上げろ、ってことなんだけどね、そこはね。


地元が一緒の同級生ノンケとも頻繁にランニングしておりまして、走りながら近況報告をし合ったりするんだけども、そりゃ30過ぎた既婚ノンケにとってのホットな話題なんて、嫁だ子供だ家だってなるのは自然のことでね。

でも片や30過ぎた独身1人暮らし恋人なしクローズゲイからすりゃ、へーしか返す言葉が見つかりませんってことなんですよ。おなかいっぱいだぜってことなんですよ。


その点、同じようなペースで走れて、かつ共にゲイで、走りながら山の話をしたり恋愛の話をしたり仕事の話をしたり。楽だし嘘つかなくていいし、こういう繋がりありがたいなーって思ってたらさ、うっかりさ、問題発生。

 

俺が福井さんを気になり始めちゃったってところにワーニング。


いやいやいや!

うっそだーって!まっさかーって!ってな展開なわけですよ!

今まで俺が好きになってきた人も、好きなタイプとは全然違う人だったから、可能性がゼロというわけではなかったのかもだけど、福井さんに関しては完全に油断してたというかさ!


いつも眠い眠い言ってるし、酒飲めねーし、

でも時間にはキチっとしてるし、登山上級者だし、

違う違う、

 

なんかヌボーってしてるし、腹プニってるし、

メシうまそうに食うし、店員さんにも感じ良いし、

待って違う、

 

LINE返ってくるの超遅いし、そのくせ突然用なく電話してくるし、

並んで歩くと肩も手もしょっちゅうぶつかるし、頭すぐワシャワシャしてくるし、

あーダメダメダメ違う違う、

 

落ち着け俺、違う、そうじゃない。


という精神状態のわたくし。このままではランニング仲間の関係を維持できなくなってしまいます。

食の好みも違うし、一緒に酒を飲むこともできないし、話せば話すほど恋愛感も俺とは違うならば、今の心地よい関係こそベスト。


いつものように、相手は俺のことどう思ってるんだろうって考え始めたらアウトなので、その前に恋を探さねば。

と思いつつ、俺がLINEを送ってもなかなか返ってこないから、俺も数時間たってから返してやるーって意地張ってるあたりが、もうすでに負け組感ハンパないんですけどね。


一緒に走るのは楽しみなのに、気になってることを悟られたら困る。

今までと同じように接さなければと思いつつ、そんなこと意識した時点で今までと違ってしまうではないか。


戻ろう、戻そう、今までの感じに。近々また会うから、それまでに心の準備。

『サトリン、サトイモ、スイスイスイ。 サトって、おサトが、サトポッポ。 サトリます。』

って福井さんにやられたら終わり。一貫の終わり。

 

要注意。