けっこう好きでね、そのときはさ、奇跡かな?って思うくらいに相手も同じ気持ちでいてくれてさ。
じゃあ付き合おうってなったことがあったわけ。もう1年以上前のことだけど。
今まで、好きになった人は俺のことを好きにならない、という説を触れ回っていた俺も、とうとう巡り会ったかと思って叫びたいほど喜んだものです。
でもね、付き合うという関係になって間もなく、今までホットだった相手の温度が、目に見えてみるみる下がっていって、1ヶ月後には俺がもうギブアップしたのね。あからさまな冷めっぷりに耐えられなくなっちゃって。
終わりにしましょって自分から言ったものの、冷めた理由はわからなかった。
俺に飽きたのかな、俺が気付かないうちに何かしでかしてたかなって。
今後の学びのために理由を聞いてみても、その方は『俺が悪い、俺は付き合うことに向かない』の一点張りで、もったりした歯切れの悪い終わりとなりました。
今までの時間はなんだったんだろうって、俺が好きな人は俺のことを好きにならないという説は変わらないんだって、そんな経験をしたことがあります。
振り返ると、ずっと更新していなかったこのブログを、2年ぶりに更新したのがちょうどそのときだったみたい。
その方とね、こないだ飲みに行ったんすよ。SNSで俺を見つけたその方からコンタクトがあったことをきっかけに。
当日はけっこう緊張しててさ、何喋ればいいんだろうとか、嫌われたはずなのになんの意図があって…?とかいろいろ考えたよね。
まぁ会ってみれば初めこそぎこちない世間話をしてたけど、時間とともに酔いとともにお互い落ち着いてきて、当時付き合ってたときの話も出てね。
なんで急に俺は嫌われていったかの質問に、時を経た今ようやく口を開いてくれたんだけどさ。
あー、そういうことってあるんだなーって、なんも言えねーって、どうにもならない気持ちになりまして、ちょっと吐き出したくなった次第。
俺の質問への答えは、詰まるところ、親からの結婚しろプレッシャーが理由だったんだって。
その方は40歳手前の次男。長男は結婚して子供もできたから、自分には抱えるものはないって気楽に過ごしていたんだけど、長男のお子さんに障害があるということがその頃ちょうど判明したそうな。
そしてそれを聞いたその方のお母さんは、毎日泣いて泣いてノイローゼになってしまったみたいで、頻繁に実家に帰ってお母さんのケアをしていたんだけど、そのたびに、あなたが結婚して子供を作れって、それはそれは強く切望されていたみたいで。
男同士で子を成すことはできないから今していることは親の期待を裏切ることになる…
もし男と付き合っていることをノイローゼの母が知ったら…
そういうことを毎日毎日考えて、そのことでいっぱいいっぱいになって、結果余裕がなくなったことが原因だった、と。
陽太が悪かったことは1つもないし、気にする必要なんてない。全部俺が悪かったって、そんな話をされまして。
むぅ。
あるんだね。当事者の気持ちだけではどうにもならないことが。
まぁ当時その話をきちんと向き合ってできない希薄な関係しか作れていなかったわけだから、別れる原因が向こうだけにあるものではないと思ってます。
だけど、少しホッとはしたものの、この話が聞けて腑に落ちたとかスッキリしたとかって気持ちかというと、全然そんなことはなかったです。
俺も長男じゃないし、兄には子供もいるし、それこそ抱えるものは何もないって思ってるし、親のために結婚するという選択肢は持ってない。
だけど世の中にはそういう人もいる。そういう人生もある。
良い悪いじゃないから、何を1番と思うかなんだよね。
自分の気持ちに正直に生きることを良しとする選択。
自分の気持ちを封じてでも周囲を安心させることを良しとする選択。
好きになった人によってそのベクトルが変わることもあるだろうし、今回のお兄さん家族の事情のようなことをきっかけに変えねばならぬこともある。
対岸の火事ではなかった。
その方は、いろいろ難しいながら、現在はいろんな婚活サイトに登録をしてお見合いをしているそうな。
サイトによっては互いのセクシャリティをオープンにした上で会うものもあるみたいなので、いずれにしてもベストな選択ができることを願うばかり。
人生って本当にいろいろ。
どっかの誰かの話だと他人事みたいに聞いてきた同性愛者結婚事情に、よもや自分が絡んでいようとは。
俺なんて、ただでさえ好きな人と好き合うことなんてないのに、さらにはそれ以外の理由まで複雑に絡んできちゃったら、これはいよいよ死ぬまで報われることはないんじゃないかって思えてきちゃったぜベイビー。
今誰かと想い合い、同じ気持ちで人生を共にしている、全国の夫・妻・彼氏・彼女を持つ諸君に告ぐ。
あんたたちは、もう、奇跡、手にしてるぜ☆