行ってまいりました、山口さんに会いに。
もとい、斉藤さんの結婚パーティに。
いつも通り長いけど、よかったらお付き合いくださいませ。
今回は洒落たカフェバーの2階を貸し切ってのパーティ。
むき出しの配管や打ちっぱなしのコンクリート壁、
間接照明や観葉植物がいちいちオシャレで、
俺の日常にはほとんど縁のないような店が会場なので、
きちんとスーツを着て、タイとチーフも華やかなものにして、
髪もばっちりセットして、靴もピカピカに磨いて、
これならおめでたい席に適しているかなと、
オシャレなお店にいても浮かないかなと、
もしかすると山口さんも逃がした魚はでかかったと、
そんな風に思っちゃうかもねーグッフッフなんて意気揚々と出かけました。
でもね、
列席者にほとんど俺の知る人がいないのは分かっていたから、
早めに着いても居心地悪そうだし開始ギリギリに行けばいいやと、
そんな風に高を括っておりましたところ、
まさか道に迷って付近を走り回ることになり、おまけに雨まで降っちゃって、
髪はぐちゃぐちゃ・靴はドロドロ・汗だくのトリプルパンチで、
息絶え絶えに会場1階の受付に到着するとは思ってなかったよね。
まさかそこに山口さんがいるとは思わないでまんまと店に飛び込んだよね。
着いたら、いの一番に1階のトイレで身支度を整えればいいやと、
雨の中、なりふり構わず全力疾走していたせいで、
数年ぶりの再会は、ちょっとした妖怪のようなコンディション。
お店の入り口の扉をバーン!って開けたときの、
山口さんのギョッとした顔に、
俺の脳天もバーン!ってなって開幕2秒テクニカルK.O.。
そんな先週の話を聞きたいやつは、どこのどいつだ~い??
あたしだよ!!
あたしが話したいんだよ!!
なさけない話!!
なさばな~!!!
ってごきげんようで話したいくらいだよ!!
もうガッカリだよねー。
しかも時間ギリギリに着いたもんだから、
新婦である斉藤さんがドレスを着て1階にスタンバってて、
結婚おめでとう!さえも言い忘れるくらい焦っている
妖怪みたいな俺を見て、『大丈夫?』って。
お祝いにかけつけたはずの俺が、主役に心配されるって、
全然大丈夫じゃない。
見た目ももちろん大丈夫じゃないんだけど、
社会人としても全然大丈夫じゃない。
身も心も全然だいじょばない。
斉藤さんからの哀れみの目も、横にいる山口さんからの視線も、
ぜんぜんだいじょばないから、とにかくこの場所から離れたい一心で、
「大丈夫!大丈夫!ちょと道に迷ってさー!と、とりあえず、おしっこ!」
って慌ててトイレに駆け込んで、
自らの言動を振り返りながら用を足しているときに震えが走ったのは、
決して汗冷えやおしっこのせいだけではなかったと思う。
そんなわけで、初っ端からやらかしました陽太は、
今さら自分を良く見せようなどとできるはずもなく、
すっかりあきらめの境地に立つことになりまして、
背伸びせずに、等身大で、一列席者としてパーティを楽しんで参りました!
一応、新郎新婦やご家族の方々のお目汚しになってもいけないので、
トイレで靴を拭いたり髪をセットし直したりして、最低限の身だしなみを整え、
ネクタイをしっかり締めなおしてから、会場に入るようにしたけどもね、
周囲に生乾き臭を漂わせてないかと、気が気じゃなかったよね。
森さんとその友達の女性とべらべら喋ったり、
山口さんに仕事仲間を紹介していただいたり、
新婦のお母様と腕を組んで写真を撮ることになったり、
新郎(初対面)の口にケーキを延々と突っ込んだりと、
楽しい時間を過ごすことができました。
結婚をうらやましいと思う気持ちは俺にはないけれど、
ずっと一緒、を誓えるほどの人と、互いを大切に思い合えていること、
これには素直におめでとうだし、うらやましいなって思いました。
ずっとという言葉自体にはなんの保証もないかもしれないけど、
それでもやっぱり、2人にはながーく幸せでいてほしいなと思います。
そういやさ、パーティに来ている方々についてちょこっと。
山口さんの仕事仲間の方々、ゲイっぽい人が多いんですよ。
あんまり俺は気付かない方だと思うけど、その俺でもあれ?って思うくらい。
そういう人が自然と集まるのか、そういう人との仕事を選んでいるのか。
以前に、陽太を自分の会社に誘ったこともある山口さんだから、
知り合った人をどんどん自分のフィールドに引っ張っているのかもね。
そんなわけで、新婦側の列席者は女性とゲイ風な男性が多め。
一方、新郎側はというと、新郎がバンドマンということもあって、
けっこうロックンロール!みたいな人が多め。
どこに行けばあなたたちに会えるんですかってくらい、
俺と世界が交わることがなさそうな、ちょっと激しい感じ。
だからさ、
あっちには内田裕也、こっちにはおすぎとピーコ、
俺の隣はタトゥーだらけの松山千春っぽい人(なんでー)
というほど、実にバラエティに富んだ会場でした。
ちなみに、何の気なしに二次会に行ったら、
俺の向かいはこれでもかってくらい喋る関西弁の痩せ型ドン小西だし、
その隣は一言も口をきかない紫煙をくゆらし続ける謎のパンクロッカーだし、
松山千春は酔って周囲に絡みまくったあげく、テーブル占拠して寝ちゃうし、
もう、俺、なんでこの場にいるんだろうってくらい場違い感がすごかったから、
わりと早めに森さんとドロンした次第です。
た、楽しかった…です…。
そうそう、肝心の、山口さんとの再会について、
自分がどんな感情を持ったのかという話ね。
これについて話さなきゃですよね。
山口さん、相変わらずステキでした。
太ることもハゲが進行することもなく(そんなことはどーでもいいんだけど)、
穏やかで落ち着いた話し方も、
頭が良い人特有のめんどくさい会話も、
人目気にせずちょくちょく俺の体を触ってくるところも、
あー、変わらないなーって懐かしく感じました。
ミトコンドリアの外膜が…とか、グルカゴンの分泌が…とか、
いやいや、普通に太った痩せたの話をしてたはずなのに、
ケトン体とかどーでもいいから!みたいな返しをされちゃう山口さんは、
俺の中ではすっかり、思い出になっていたみたいです。
そりゃさ、なんとなくこう、胸がキュッとなる感じもあったんだけど、
地元に帰った際に母校を訪れたときのような、
そういうある種のノスタルジックな感覚に近くて、
あんなに片想いをした人だとしても、
過去は過去になるんだなと思いました。
今回みたいに、何かの機会に数年ぶりに会う。
そんで、最近はどうなの?って少しだけ緊張しながら会話をする。
心のすみっこでちょっぴり昔のことを思い出して懐かしい気持ちになる。
それくらいの距離感で、またいつか、会えたらいいな。
そう思える再会と相成りましたこと、ここにご報告いたします。
さてさて、相変わらず長ーくなってしまいましたが、
過去を十分に振り返る良い機会となりましたね。
なればこそ、次はこれからのことをしっかり考えていくターン!
良き出会い、良き恋愛は、果たしてどこに…!!
俺の準備は万端です!!!!!