世のおじさま方が、かわいい女の子が働いているお店をチョイスする感覚?
ちょっと遠回りしてでもお気に入りの子がいるお店に足を運ぶみたいな?
ついにそういう気持ちがわかるようになってしまったかもしれない。
数ヶ月前に会社のオフィスが移転になりましてね。
移転前のオフィスにいたころは、近所のコーヒーショップに足繁く通っていて、
そこではスタッフの方々と仲良くさせていただいておりました。
まぁ仲良くといっても、もちろん客とスタッフという関係性上ではありますが、
そりゃあけっこう頻繁に、多いときは1日2回も行ってりゃ、俺の名前もスタッフの名前も
互いに知るくらいに喋るようになるのも極々自然なことかと思います。
そこは若い女性スタッフが多かったので、若干キャピキャピした雰囲気だったけど、
元気な女の子たちと喋ったりすると元気が出たりもするもんで、
目的はコーヒーながら、気分転換というのも通う理由の半分くらいを占めていて、
日々気持ちよく、良いリフレッシュの時間としても利用させてもらってました。
『今日は来るの早いですね!』
『あれ?今日の髪型…寝坊しましたね?』
『誕生日おめでとうございます!コーヒー豆プレゼント!』
『あのスタッフ今月でやめちゃうんで、メッセージカード書いてください!』
そういうやり取りが、心のオアシス的なね。あれ?ちょっとイタイ?
でも、味や値段も大切だけど、そんなホスピタリティもお店に通う大事な理由。
おまけとして、一時期いた店長がダンディで素敵だったというのも5%くらいの要素。
移転先のオフィスの近くには、前と同じ系列のコーヒーショップがなく、
別のコーヒーショップはあるものの、機械的というか無機質というかね。
変に踏み込まれないほうが丁度良い距離感だという人も多いとは思うけど、
前のが当たり前になっていた自分には、マニュアル通りの接客にどこか物足りなさもあって、
たまに眠気に勝てないときにだけ、気が向いたら買いに行く程度になっていました。
先月のうだるような暑さの日、その日はどうにもこうにも睡魔に勝てそうになくて、
久々に移転先近くのコーヒーショップにアイスコーヒーを買いに行ったんです。
アイスコーヒーを注文しながらお金を出して、ぼやっと眠気眼で顔を上げましたら、
なんと!そこに!
あれ?こんな店員さんいましたっけ?と眼前に二度見するようなイケメンスタッフ!!
いや、あれが一般的にイケてるかっていうと、んー、微妙なラインかもだけど、
でも俺にとったら、コーヒー飲まずに眠気覚めるわ!ってくらいにハッとするほどで!
どんな人かってーと、とかくさわやか!!
たぶん年齢は俺のちょい下くらいだと思うんだけど、ザ・コーヒーショップって感じ!
なんか白シャツにギャルソンエプロンって感じ!(黒シャツに普通のエプロンだったけど)
どちらかというとかわいい系の部類になるんだろうか。オスって感じはあんまない。
おっかしーなー、俺かわいい系なんてさっぱり興味ないはずなんだけど、と思いつつ、
でもそんなことどうでもよくなるくらい!なんといっても!たれ目!!これ!!
さらにさらに、笑ったときの目じりのシワ!!それがもう!!!もう!!!!
もう!!!!!
ありがとうございますって言いながら、クシャッと笑うその感じ!!
逆にありがとうございますだから!
そんなん見せられたら、グッてなっちゃうから!!
おじさんここ通いつめちゃうよ~!ってなっちゃうから!!
昨日なんてコーヒー受け取りがてら、ちょっと指触っちゃったからね!
うっかり触れておきながら自分がビクッてなっちゃってたからね!
どうにもこうにも冷静でいられない、三十路。
相手が女の子だったときは、軽口、オヤジギャグ、ばんばん放り込めたのに、
相手がたれ目のイケメンとなるやいなや、口下手か!口下手なのか!って!
いやいや、一度も会話をしたことないのに、口下手も何もあるかーい!って!
あー苦しい。あー苦しい。脈拍乱高下。
ニヤけちゃうからあんまり行かないようにしようって思いながら、
少なくとも週2は行き始めたよね。顔覚えられたいって欲が出てきてるよね。
同僚と一緒に行くと、俺の表情から何かを察知されるかもしれないから、
なるべく1人で行こうと心に決めつつ、今日も小銭を握り締めてコーヒーを買いに行く。
ちょっとかわいい子がいるからって、わざわざ遠回りするとか、
おじさま方のエネルギーどんだけだよって訝しんでいた今まで。
だけどついに、店員さんとのふれあいのためにわざわざ足を運んじゃう気持ちが
わかるようになってしまった俺は、もはやおじさんの仲間入り。
寄る年波に抗えてないけど、それでいいのだ!!
いや、そもそもそれは年齢によるものかも定かではないけれど。
とりあえず、俺の下心が表に流れ出ないようにだけは気をつけねば。
ここだけの話、たれ目の人ってちょっとエロさ感じません?
なんかこう、猥褻というか卑猥というか。これ褒め言葉ね!
しかも笑ったときの目じりのシワが深いと、たくさん笑ってきたんだろうなって。
眉間のシワが深いと、たくさんしかめっ面してきたのかって思っちゃうんだけど、
クシャッとした笑顔を見たら、もうおじさんタマランッ!てなっちゃう。
欲を言えば、そのイケメンに黒縁メガネをかけてもらいたい。
ある日突然そんな姿でカウンターに立っていたら、
おじさん、一番高いコーヒー買っちゃうよ~。